【③ケーススタディ5:地域密着型・有料老人ホームの開設】通所介護事業の開設 vol.770

こんにちは💛 介護ラボのkanaです。今日は「福祉住環境」の視点から『ケーススタディ5:地域密着型・有料老人ホームの開設』について6回に分けて書いていきます。今回は3回目になります。

通所介護事業所の改修費

Contents

1.地域密着型有料老人ホームの開設
 ◉建物の概要
 1⃣「デイ愛甲原」開設(通所介護事業所)
 (1)デイ愛甲原の開設場所
 (2)デイ愛甲原の改修費
 (3)デイ愛甲原のオープン

1.地域密着型有料老人ホームの開設

今回は、事例として「地域密着型有料老人ホームの開設」について書いていきます。

全体の流れとして、

  • 1⃣対象ケースの概要
  • 2⃣経緯1:住民主導の福祉の胎動
  • 3⃣経緯2:「デイ愛甲原」開設
  • 4⃣経緯3:「風の丘」開設に向け
  • 5⃣地域密着型複合施設「風の丘」
  • 6⃣まとめ

となっています。今回は、「3⃣経緯2:「デイ愛甲原」開設」について書いていきます。

良かったら、

から見ていただけると、流れがわかりやすくなると思います。

●建物の概要
・名称:風の丘
・所在地:神奈川県伊勢原市
・運営:NPO法人一期一会
・事業:食事サービス、居宅介護支援事業所、小規模多機能型居宅介護(登録定員25名)、介護保険外の生活支援サービス、住宅型有料老人ホーム(14室)
・構造・規模:個室14室(11.7~13.83㎡/木造2階建て/建物面積688.71㎡・延床面積499.80㎡(うち、有料老人ホーム337.68㎡)
・開設:2006年5月

地域の中で住み続けたいとする地域住民の普遍的な願いは、自分たちの手によって地域の中で活動を起こし、顔の見える範囲の地域内協力関係をさらに強めることによって実現されていきます。

今回のケーススタディは、社会資源や地域の人的資源を活用しながら、人々の思いを具体化していくプロセスになり、街づくりに繋がる福祉住環境コーディネートとしての効果的な一事例になります。

1⃣「デイ愛甲原」開設(通所介護事業所)

福祉のまちづくり勉強会で実施した住民アンケートで、「このまちで最後まで暮らしたい」という意見が出されました。

川上さん(愛甲原住宅で住民参加福祉を主導していく人物)は、ミニデイサービスの利用者や、介護が必要になって愛甲原住宅を出て行かれる姑の知人の様子を見て、みな「このまちで最後まで暮らしたい」という気持ちを抱いていることを感じており、食事と入浴が提供できるデイサービスをこの町に作ってはどうかと考えました。

そして、福祉のまちづくり勉強会で興味がありそうな人や、有志らと組織した「神奈川ネットワーク運動伊勢原」のメンバーに声をかけてみましたが、賛同はあったものの、みな、身近な人の介護経験はあっても、介護技術や介護保険事業の専門家は皆無でした。

そこで、川上さんは、市民運動の先輩である「NPO法人MOMO」理事長の又木京子さんから、ノウハウの提供を受けることにしました。

又木さんは、川上さんの一歩先の道を歩んでいた人で、「女性のために役立てて欲しい」と、本厚木駅に近い土地の寄付を住民から受け、その土地で社会福祉法人藤雪会を設立し、デイサービス事業等を行うケアセンターあさひを1993年(平成5年)に開設しました。

また、その実践から、安心して暮らせる住まいが必要と考えて「NPO法人MOMO」を立ち上げ、2000年(平成12年)に、ケア付き共同住宅ポポロを開設していました。

後に「デイ愛甲原」のスタッフとなるメンバーは、このケアセンターあさひで研修を重ねて介護技術を学びました。(なお、2013年6月にNPO法人MOMOの全事業所を社会福祉法人藤雪会に譲渡しています)

(1)デイ愛甲原の開設場所

「デイ愛甲原」の開設場所は、前回書いた「買いましょ運動」で支えた、愛甲原住宅の中心、バスロータリーにあるショッピングセンターの空き店舗に決まりました。

まちの中心に高齢者の居場所を作るとともに、町中に賑わいを取り戻して、商店の撤退を食い止めたいという2つのニーズがありました。

通所介護
(2)デイ愛甲原の改修費

デイ愛甲原の立ち上げ費用(改修費)として、1,500万円が必要でした。

又木さんの「大勢の力でつくるべき」という助言もあり、市民から1口10万円で借り入れることとしたところ、約30名から出資の申し出がありました。

(3)デイ愛甲原のオープン

こうして、住民の力で作った定員15名の通所介護事業所「デイ愛甲原」が、2003年12月にオープンしました。

運営は、「NPO法人MOMO」の傘下に入り、まちづくり勉強会や神奈川ネットワーク運動の有志と立ち上げた「ワーカーズ・コレクティブ一期」が担いました。

初代施設長には川上さんが就任し、「伊勢原ホームサービス」のメンバーの多くはそのまま残って活動を続けました。

デイサービスの利用者は、愛甲原住宅の住人が多く、昔からの顔なじみばかりで、「女学校みたいで楽しい」と人気です。

また、介護保険事業だけではなく、広く地域住民を対象としたコンサートや昼食会の「水曜サロン」を毎週実施、福祉のまちづくり勉強会も継続され、「マイケアプラン講座」や、「高齢者の住まい方講座」など、外部講師を招いて行いました。

こうして「デイ愛甲原」は、高森台の福祉拠点として機能し始めることになります。

今回はここまで。次回は、「4⃣経緯3:「風の丘」開設に向け」について書いていきます。よかったら見に来てください!

地域密着型サービス
ケーススタディ

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