発達と老化の理解

【高齢者】サクセスフルエイジング・プロダクティブエイジング・アクティブエイジングとは? vol.587

2022-01-21

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から『サクセスフルエイジング・プロダクティブエイジング』について書いていきます。

高齢者の健康

Contents

1.高齢者の健康
 1⃣サクセスフルエイジング
 ◉事例1(サクセスフルエイジング)
 2⃣プロダクティブエイジング
 3⃣アクティブエイジング
2.まとめ

1.高齢者の健康

1⃣サクセスフルエイジング

過去、平均寿命が60~70歳代のころには、長寿が人生最大の幸せであると考えられていました。しかし、高齢化の進展に伴い、人生の長さだけではなく、その質も問われるようになってきました。

サクセスフルエイジングとは?

サクセスフルエイジングとは、加齢による喪失の衝撃を最小限に食い止めながら、加齢のプロセスにおいて、ライフサイクル上の発達課題に対応し望ましい形で進行することといえます。

このサクセスフルエイジングという言葉は、1960年代初めからアメリカにおいて用いられ、日本においては、

  • 「生きがい」
  • 「幸福な老い」

が最も近い意味ではないかと考えられています。

サクセスフルエイジングの構成要素については、画一されたものがありません。

日本においては「後期高齢者のSuccessful Agingの意味:-郡部に居住する高齢者の聞きとり調査から」の松本啓子氏、渡辺文子氏らは、

  • ❶満足
  • ❷健康
  • ❸チャレンジ
  • ❹自負心
  • ❺参加
  • ❻自己保存

の6つを挙げています。(※この6つは次の事例でまとめています。)

◉事例1(サクセスフルエイジング)

事例1
 Aさん(86歳、男性)は、妻(82歳)と2人暮らしである。子どもはいない。現在は持ち家の一軒家に住んでいて、自転車をに乗り行きたいところに行っている。
 定年退職までは、郵便局長として働いていた。定年後は地域の老人会の手伝いをし「老人会のチラシ作りを任されているんだけどね・・・自分の役割かな」と嬉しそうである。自然が好きで、よく地域を散策している。
 今は自分史を書くことに集中して取り組んでいる。「自分史を書くのに、パソコンを習わないとなぁ」と言う。持病の喘息があるが、かかりつけ医の診察を受けながら、内服薬で治療している。「病気があっても薬で落ち着いているし、病気の1つや2つ誰にもある。自転車で好きなところに行ける、まぁ元気だよ。お金はないけどね・・・」と笑いながら語る。
 また、「86歳になったけど、本当は歳なんて気にしていない。好きなことが出来て楽しい」と言う。お墓参りを欠かさずにし、ご先祖様を大切にし、心の拠り所にしている。

【満足】・❷【健康】
「病気があっても薬で落ち着いているし、病気の1つや2つ誰にもある。自転車で好きなところに行ける、まぁ元気だよ。お金はないけどね・・・」と、日常生活はある程度可能であり、自分の状況を受け入れている。

❸【チャレンジ】
「自分史を書くのに、パソコンを習わないとなぁ」 と、新しいことに挑戦する姿勢がみられる。

❹【自負心】・❺【参加】
「老人会のチラシ作りを任されているんだけどね・・・自分の役割かな」 などと人との関りや交流の維持に努力し、関係性の中で自分の役割を認識している。

❻【自己保存】
「86歳になったけど、本当は歳なんて気にしていない。好きなことが出来て楽しい」 と暦年齢に固執せず、第3者からみた自己と主観の自己を重ねて、自分の自己を確立している。

サクセスフルエイジング

2⃣プロダクティブエイジング

今や人生100年と言われています。100年時代をどのように生きていくのか、その人生設計が重要です。ロバート・バトラー(Butler,R.N.)が「プロダクティブエイジング」の理念を先駆的に提唱したのは1975年でした。

バトラーは、年齢差別によって高齢者の生産的・創造的な能力が生かされていない状況を批判し、現に高齢者は社会に貢献しており、さらに幅広い社会参加が可能であることを明確にしました。

プロダクティブ・エイジングとは、高齢者が培ってきた知識や経験を活かし、生産的な活動を行って自立し、社会貢献することを目指す考え方のことをいいます。プロダクティブの具体的な活動としては、

  • ボランティアや趣味
  • 学習
  • 労働
  • セルフケア

などがあります。

3⃣アクティブエイジング

アクティブエイジングとは?

アクティブエイジングは、WHO(世界保健機関)が2002年4月にスペインで開催した「第2回高齢者問題世界会議」で初めて提唱し、「アクティブエイジングとは、人々が歳を重ねても生活の質が向上するように、健康、参加、安全の機会を最適化するプロセスである」としています。「アクティブ」という言葉は、身体的に活動的でいられることや、労働に従事する能力を持っていることだけでなく、仕事から引退した高齢者や病気の人、身体障害を持つ人であっても。自分の家族、仲間、地域社会、国に積極的に貢献し続けることが出来ることであるとしています。

日本では、2035年には3人に1人が65歳以上の高齢者となると予測されています。

アクティブエイジングに向けて国は、

  • 社会保障制度の見直しと充実
  • 脳卒中やがん、心臓病など非感染性疾患対策(NCD対策)
  • 地域包括ケアシステムの展開による在宅介護の社会化
  • 高齢者の社会参加

など、様々な取り組みを行っています。

2.まとめ

これからの高齢社会においては、自分の生き方の方向性、住む場所、活躍の仕方、楽しみ方・・・など、幅広い選択肢が用意されています。

1人ひとりの生き方におけるニーズを考え、今までの経験を踏まえて、自己決定、自己実現していくことは、創造的な生活に繋がるといえます。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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