認知症の理解

【②多職種連携と協働】多職種連携と協働に必要な4つのポイント vol.556

2021-12-21

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「認知症の理解」の中から『多職種連携と協働』について5回に分けて書いていきます。今日は2回目です!

多職種連携と協働が不足した3つの事例

Contents

1.多職種連携と協働に必要な要素と不足した事例
 1⃣多職種連携と協働に必要な4つのポイント
  ❶情報の共有
  ❷目標の共有
  ❸相互理解
  ❹相互支援
 2⃣多職種連携と協働が不足した事例
  ◉事例1
  ◉事例2
  ◉事例3

1.多職種連携と協働に必要な要素と不足した事例

1⃣多職種連携と協働に必要な4つのポイント

多職種連携と協働に必要なポイントして、以下の4つが重要になります。

❶情報の共有

各職種は自身の専門的な視点で認知症の人を理解しケアをしています。互いが持っている情報を伝え合い、認知症の人にないする理解を深めます。

❷目標の共有

認知症の人のケアをする場合、目指す目標を設定してケアします。

かかわる人・職種によって目標が異なれば、ケアの内容も異なってしまい、認知症の人にとっては迷惑なことになります。

認知症の人のケアとして目指す目標を共有します。

❸相互理解

私たちは、一緒に働く人について2つの見方をしています。

  • 1つ目は、その人が「どういう職種か」という職種の理解です。
  • 2つ目は、その人は「どんな人柄か」という理解です。

互いに信頼し合い、互いに尊重し合うためには、理解し合う努力が必要です。そのためには日常的なコミュニケーションや話し合いが大切です。

❹相互支援

相互支援とは、例えば相手の行為に「感謝する」「お礼を言う」ことや、困難なことに取り組む時に「励まし合う」「士気を高める」ことなどです。

とても些細なことのように感じますが、一緒に働く者同士が気持ちよく働くための秘訣になります。

相互支援

相互支援は、多職種連携と協働を円滑にする。「感謝」「肯定的フィードバック」「謝罪」などは、一緒に働く多職種同士の情緒的なサポートとなり、大切なコミュニケーションスキルである。

2⃣多職種連携と協働が不足した事例

連携と協働は、「情報の共有」や「目標の共有」が出来ていないと上手くいきません。また、「相互理解」不足という、互いの職種や施設の特徴を知らないと上手くいきません。

◉事例1
事例1:スタッフへの周知不足
特別養護老人ホームで暮らすAさん。82歳、女性。月に1回、家族と共に病院を受診している。本日は受診日で、検査があるので朝食は食べないことになっていた。前日に看護師は食止めを栄養価の管理栄養士に連絡し、フロアの介護福祉士にも伝えた。
今朝、Aさんの朝食はいつも通り配膳されてしまった。早番の介護福祉士はいつも通りAさんに食事介助をした。家族が迎えに来て、食事をしたことがわかり、本日の受診は中止となった。
その後フロア内で、職員間の情報共有の方法について話し合った。また、管理栄養士、看護師、介護福祉士で、情報伝達の見える化を図った

情報は伝えたが、スタッフへの周知不足により病院受診できない事態になった。それを踏まえ、情報共有の方法について多職種間で見える化の伝達方法を図った。

◉事例2
事例2:医療と介護の連携が不十分
認知症が疑われるBさん。77歳、男性、妻と2人暮らし。物忘れ外来で認知症と診断を受けた。病院で介護保険制度の利用を勧められて介護支援専門員・ケアマネジャーを紹介してもらった。
Bさんは、通所介護・デイサービスに通うようになり、妻の介護負担は軽減された。妻は自宅でBさんの認知症の症状に困ると、医師に電話して薬の相談をした。
認知症の症状をコントロールできたので自宅での症状は安定してきた。しかし、通所介護のデイサービスでは混乱することが多く、Bさんはデイサービスに行かなくなってしまった。
妻は、病院とデイサービスがもっと連携し、デイサービスでも薬の調整が出来ればよかったのにとつぶやいた。

医療と介護の連携が不十分なことにより、デイサービスでの混乱が増え認知症のコントロールが上手くいかなくなってしまった例。医師とデイサービスとで直接連携することができなければ、ケアマネジャーが間に入り、多職種連携を図りながらBさんの症状をアセスメントすることが必要だった。

◉事例3
事例3:老健施設と病院の職員間のコミュニケーション不足
認知症で要介護4のCさん。72歳、女性。自宅で介護できなくなり、介護老人保健施設(老健)に入所した。その後、誤嚥性肺炎で総合病院に入院した。Cさんは老健では、自分で立って車椅子に乗り、トイレで排泄していた。
病院ではおむつとなり、尿意があるCさんは尿意が伝えられず騒いだので身体拘束をされてしまった。肺炎は改善したが、Cさんは自分で立てなくなってしまった。食事も自分で食べられなくなってしまった。
老健の職員は、老健でのCさんの排泄ケアの方法や関わり方の特徴を病院の看護師に伝えて、もっと話し合えばよかったと後悔した。

老健と病院の職員間のコミュニケーション不足により、排泄が自立していたCさんが、入院した事により拘束され、立てなくなり、食事も自分で食べられないほどADLが下がってしまった。入院する際にCさんの情報をきちんとアセスメントすることにより防げた事例。尿意が伝えられないCさんに、拘束する前に寄り添う姿勢と余裕(時間的)が必要だった事例。

上記の3つの事例のような状況にならないように、多職種連携と協働のポイントを抑えて実行していくことが必要です。

認知症

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
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