相談援助と福祉住環境整備

【❹ケーススタディ8:施設の大規模改修:従来型→個室ユニット型】ユニットの構成 vol.786

こんにちは♡介護ラボのkanaです。今日は「福祉住環境」の中から『ケーススタディ8:施設の大規模改修:従来型→個室ユニット型』について6回に分けて書いていきます。今回は4回目になります。

各部の改修計画

Contents

1.各部の改修計画
 ◉建物の概要
 1⃣個人空間
 2⃣共同生活室及びユニットの構成
 3⃣浴室及び洗濯室など

1.各部の改修計画

わが国には介護保険制度開始以前に建設された多床室型の高齢者施設が多数あります。多床室型から個室への転換は、プライバシーの確保に加えて、感染症対策という点からも重要になります。

また、ストックの活用は温室効果ガスの削減にも寄与します。今回は、集団的な介護を前提とした多床室の特別養護老人ホーム(特養)から個室ユニット型への転換事例を6回に分けて書いていきます。

良かったら、

から見ていただけると、流れがわかりやすくなると思います。

◉建物の概要
・名称:あしや喜楽苑
・所在地:兵庫県芦屋市
・運営:社会福祉法人きらくえん
・構造・規模:鉄筋コンクリート造4階建て
・改修期間:2020年12月~2021年10月
・敷地面積:3076.0㎡
・建築面積・延床面積:1737.0㎡/6096.9㎡
・事業内容:特別養護老人ホーム、ショートステイ、ケアハウス、デイサービス、認知症デイサービス、訪問介護事業所、訪問看護事業所、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター
・設計:kt一級建築士事務所+山口健太郎氏(近畿大学)

1⃣個人空間

全ての個室には、トイレ・洗面が設置されています。改修前の居室面積は1人当たり8.25㎡で、改修後は10.65㎡となりました。

改修に際しては、居室・食堂・廊下の一部など、様々な空間を個室に転換しています。

そのため、個室には数多くのパターンがあり、4人部屋から個室3室に変更した部屋では、廊下の一部を使用しました。

この部屋は2部屋タイプになりますが、寝室とは別の空間を設けることが出来ています。

旧食堂エリアを改修して設置した個室の中には、トイレが窓側に設置されている部屋もあります。

トイレとの間仕切りは、上部が上下移動する形式となり、ベッドからは便器を見ることなく外を眺めることができます。標準的な部屋でも、床走行リフトの使用を想定し、トイレドアは広く開放できるような仕様になっています。

2⃣共同生活室及びユニットの構成

改修後のユニット構成は、10名×4ユニット×2フロアの定員80名としました。

ユニットケアでは、日中は各ユニットで職員が固定されますが、夜勤は2ユニットで1名の職員配置となるため、2ユニットの中心部にスタッフルームと浴室を設けています。

ユニット構成も居室プランと同様に、個々によって異なります。

西側のユニットでは、広い食堂の面積が確保できたため、大きなキッチンを設け、ユニットを超えた関係性が生まれるように計画されています。

新築の場合には、同じプランが繰り返される場合も多いですが、改修時には既存建物の制約があるため、各ユニットの構成が異なります。

これは、各ユニットを特徴づけ、入居者が自分のユニットを認識しやすくなるメリットにもなります。

改修時における制度上の課題は、ユニット型の特別養護老人ホームには「ユニットの通り抜けの禁止」という基準があり、各ユニットは個別にアクセス出来なければなりません。

あしや喜楽苑では、エレベーターが分散配置されていたため、各ユニットへのアクセスが容易でしたが、エレベーターが集中して配置されている場合はいんは、動線計画に留意する必要があります。

3⃣浴室及び洗濯室など

改修前から浴室は各フロアに分散されていましたが、改修後はユニットごと(1部2ユニットに1台)に設けています。

改修したすべての浴室には、天井走行リフトを導入しています。

天井走行リフトの導入により、着脱から入浴まで、職員が利用者を抱えて移乗を伴わない介助が可能となります。

脱衣室については、着脱時に使用するベッドの設置が出来る範囲を基準として計画しました(1部は面積上の都合から簡易ベッドとなる)。

浴室を増設する際の留意点として、浴槽の深さがあります。

新築であれば浴室部分のみ床スラブを下げるなどの方法により浴槽を埋め込めますが、改修の場合にはスラブを下げることが不可能となります。

床を上げて浴室を設置することになりますが、浴槽下には排水スペースも必要であり、浴槽を埋め込むことは難しくなります。

浴槽のまたぎ高さは400mmが推奨されていますが、浴槽の深さも考慮し、あしや喜楽苑のまたぎ高さは500mmとしました。

改修前の洗濯室は、1階に集中配置されていましたが、改修後は各階に分散して配置する形式になりました。

洗濯物たたみを利用者と共に行う役割の創出や、職員の移動動線の短縮化が行われています。

今回はここまで。次回は「設備計画・構造計画」について書いていきます。良かったら見に来てください!

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