介護の基本Ⅰ・Ⅱ

【介護福祉士の受験資格】介護福祉士になるための4つのルート、初任者研修と実務者研修の違い

2020-06-27

こんにちは(^▽^)/介護ラボのカナです🎵

今回は「介護福祉士になるためには?」の4つのルートと、介護福祉士の前段階資格の「初任者研修」と「実務者研修」について詳しくまとめていきます。介護福祉士に関係する資格を全てまとめているのでかなりのボリュームになっています。よかったら最後までご覧ください💛

実務者研修・初任者研修とは?

介護ラボのトップページ(介護について色々なカテゴリーをまとめています)🌟

4つの資格取得ルート 

介護福祉士の資格を取得するには、大きく分けて下記の4つのルートがあります。

  • ❶養成施設ルート
  • ❷実務経験ルート
  • ❸福祉系高校ルート
  • ❹経済連携協定(EPA)ルート

私が資格取得したのは❶の養成施設ルートですが、基本的に働きながら2年~3年学校に通うのは難しいので、大半の人は❷の実務経験ルートで取得するのが一般的です。実際に介護福祉士を目指す方の約9割がこのルートから受験しています。

❷の実務経験ルートから介護福祉士の資格を取得するのが一般的ですが、その次に多いのが❶の養成施設ルートになります。

次項から1つずつまとめていきます!

1⃣養成施設ルート

以前は介護福祉士養成施設(大学・短大・専門学校)で所定の科目を習得して卒業した人は、国家試験なしで介護福祉士資格が与えられていました。

しかし2017年(平成29年)の法改正により、介護福祉士養成施設での卒業は国家試験の受験資格となり、介護福祉士になるには国家試験に合格することが必要となりました。

経過措置として2021年度末までの卒業生は、卒業後5年間は国家試験に合格しなくても介護福祉士に登録でき、この間に国家試験に合格するか、卒業後5年間続けて介護等の業務に従事することで、介護福祉士登録を継続することができます。

※2022年度以降の卒業生は、国家試験に合格しなければ介護福祉士資格が得られません。

このように、介護福祉士の資格を取得するのはハードルが高くなってきています。

ちなみに、「養成施設ルート」では、高等学校を卒業してから、

  • 2年以上の介護福祉士養成施設(専門学校、短大、大学など)
  • 福祉系大学などから1年以上の介護福祉士養成施設(専門学校、短大、大学など)
  • 社会福祉士養成施設などから1年以上の介護福祉士養成施設(専門学校、短大、大学など)
  • 保育士養成施設などから1年以上の介護福祉士養成施設(専門学校、短大、大学など)

に通いカリキュラムを修了することで、介護福祉士の受験資格が与えられ、介護福祉士の試験を受けることができます。

この養成施設ルートの4つは、学校に通うことで実技や実習を経験するので、筆記試験のみで、実技試験は免除になります。

私は、介護の専門学校に2年間通い受験資格を得ました。そして2年生の1月に介護福祉士の国家試験を受験し介護福祉士の資格を取得しました。

2⃣実務経験ルート

マイナビ介護職

実務経験ルートとは、介護等の業務に3年以上従事し、「実務者研修」または、介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修を修了することで受験資格が与えられます。介護現場での実務経験が3年以上+実務者研修を受講すれば誰でも受験することが可能となります。

以前は介護等の業務に3年以上従事すれば国家試験の受験資格を与えられていましたが、法改正により「実務者研修」(または、介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修)を終了していることが条件に加えられました。

  • すでに介護職で働いている
  • 介護の経験を活かして国家資格を取得したい

という人は、介護施設などで実務経験を3年以上得て「実務者研修」を受けることで介護福祉士の受験資格を得ることができます。
※介護福祉士国家試験の受験者は、この「③実務経験ルート」の方が毎年90%ほどを占めています。

ということで、「実務経験ルート」は2通りで、

  • 実務経験3年以上と「実務者研修」
  • 実務経験3年以上と「介護職員基礎研修+喀痰吸引等研修」

の受験資格が与えられ、介護福祉士の試験を受けることができます。

この実務経験ルートの2つは、「実務者研修や介護職員基礎研修、喀痰吸引等研修」の学校や施設に通うことで実技や実習を経験するので、筆記試験のみで、実技試験は免除になります。

詳しくは、最終項「実務者研修とは?」にまとめています。

3⃣福祉系高校ルート


「福祉系高校ルート」とは、 福祉系高校または福祉系特例高等学校を卒業し、国家試験を受けることで介護福祉士の資格取得を目指すルートになります。

2009年(平成21年)以降の入学者と、それ以前の入学者で受験資格が異なります。 

福祉系高校を平成21年度以降に入学した人は、 卒業後に筆記試験で合格すれば介護福祉士の資格取得が可能になります。

  • ★新カリキュラム(平成21年度以降入学者)
  • ★特例高校等(平成21年度以降入学者)→実務経験9か月以上→受験申込時いずれかのコースを選択→介護技術講習
  • ※特例高校等(平成21年度以降入学者)→実務経験9か月以上→受験申込時いずれかのコースを選択
  • ★旧カリキュラム(平成20年度以前入学者)→受験申込時いずれかのコースを選択→介護技術講習
  • ※旧カリキュラム(平成20年度以前入学者)→受験申込時いずれかのコースを選択

★→筆記試験のみで、実技試験は免除
※→筆記試験と実技試験が必要。介護技術講習や実務者研修を受けることで実技免除の有無が決まります。

4⃣経済連携協定(EPA)ルート

EPAとは?

「EPA」とは、2国間又は多国間の親密な関係強化の条約のことです。介護福祉士候補者の受け入れは、2008年(平成20年)から始まりました。最初はインドネシアからでした。

  • 対象国:アジア3か国(インドネシア・フィリピン・ベトナム)
  • 受け入れ要件:介護福祉士が常勤の4割以上を占めている施設
  • 介護福祉士候補者の在留期間:最長4年

介護福祉士の免許取得後は、在留期間の更新回数に制限がなくなります。

★EPA+実務経験3年以上→受験申込時いずれかのコースを選択→介護技術講習→実務者研修
※EPA+実務経験3年以上→受験申込時いずれかのコースを選択

★→筆記試験のみで、実技試験は免除
※→筆記試験と実技試験が必要。介護技術講習や実務者研修を受けることで実技免除の有無が決まります。

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初任者研修とは?

初任者研修とは?

「初任者研修」とは、基礎的な介護のスキルを学ぶための入門的な資格で、正式には「介護職員初任者研修」といいます。2013年に廃止された「ホームヘルパー2級」の後継としてできた資格になります。

介護施設などでは無資格でも働くことができますが、訪問介護事業所でホームヘルパーとして身体介護を行うなら、「初任者研修以上の資格が必須」となります。

訪問介護に限らず、初任者研修を取得していると、給料や就職などにおいてメリットがありますので、無資格で介護職員として働いている、もしくはこれから介護業界で働いてみようと考えているなら、取得を検討したい資格です。

初任者研修の資格を取得するには、下記の10科目・130時間のカリキュラムを修了する必要があります。

職務の理解6時間
介護における尊厳の保持・自立支援9時間
介護の基本6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間
介護におけるコミュニケーション技術6時間
老化の理解6時間
認知症の理解6時間
障害の理解3時間
こころとからだの仕組みの生活技術75時間
振り返り4時間

スクールによっては最短2週間の通学で資格を取得できるコースもありますが、1か月~3か月程度で修了するコースが多くなります。

夜間のみ、平日の日中のみ、土日のみ、通信講座との組み合わせなど、スクールによってさまざまなコースが用意されているので、自分に合うスケジュールを考えてコースを選びましょう。


「初任者研修」の取得方法は、 「通学」と「通信」 の2種類があります。 どちらが自分に適しているか、負担が少ないかを見極めて選ぶことが大切になります。 通学講座は、スクールや学校に通い授業を受ける形式で、”平日のみ”や”夜間のみ”など自分のスケジュールに合わせて受けることができます。

初任者研修の受講料

初任者研修の受講料はスクールによって異なり、3万円~8万円前後などばらつきがあります。

受講料の差は、スクールの立地や講師の数などが関係していて、安いからといって研修の内容が悪いということは基本的にありません。自分に合ったコースがあるか、通いやすい場所にあるかなどを考えて選ぶことが大切です。

通学で取得する場合

キラケア

初任者研修は、すでに介護施設や病院などで無資格で働いているにとって取得しやすいカリキュラムがあります。受講施設によってさまざまなコースが選択できるので自分のスケジュールに合ったコースを受講することが大切です。

  • 月曜日~金曜日の受講で資格取得する場合:平日の9時前後~夕方まで受講するコースです。このコースの場合は、約1か月で資格取得できます。
  • 土曜日だけの受講で資格取得する場合:働きながら資格取得するひと向けに、土曜日だけの受講で資格取得できるコースです。このコースの場合、土曜日の9時前後~夕方まで受講するため、資格取得するまでに3~4か月かかります。
  • 1か月以内で資格取得する場合:通信講座と併用して座学の部分を自宅で行い実技を通学講座で行うコースになります。この場合は、最短で15日ほどで資格取得できますが、かなりスケジュールが詰め込まれているため、しっかり勉強できる環境が必要になります。

通信で取得する場合


初任者研修は通信講座がありますが、通信講座だけでは初任者研修を取得できないので注意が必要です。

初任者研修は必ず実技講座がありますので通信講座がかのうなのには「座学」部分のみになります。そのため、通信講座といっても通学講座でのスクリーニングと併用することが必要になります。

通信講座と通学講座の併用とは?

通信講座と通学講座の併用とは…

通信講座ではできない実技の実習が必要なため、併用して受講することが必要になります。

通信講座のメリットは、座学部分を自宅で好きな時間に勉強できるという点です。また、通信講座を利用することで、通学講座よりも早く資格取得することが可能になります。


通信講座で学べる内容は、130時間の講座の中で40.5時間までの内容になります。その他の部分はスクリーニング研修といって、通学で学ばなければなりません。

スクーリングの時間のほうが、通信講座で学習可能な時間よりも多くなります。

どういうことかというと、実際の介護業務は「実技」が重要な仕事になるため、通学で取得する部分が多くなっています。※一部地域では通信学習を行政が許可していない場合もあるので、自分の地域の状況を確認することが必要です。

◉初任者研修の5つのメリット

初任者研修を取得することで、

  • ❶最短2週間で取得できる
  • ❷就職・転職先の選択肢が広がる(訪問介護)
  • ❸「資格なし」と比べて収入アップ ※2020年厚労省調査より
  • ❹「実務者研修」の科目が免除になり、キャリアアップにつながる
  • ❺受講料の補助(全額など)の自治体などがある

の5つのメリットがあります。詳しくは次項にまとめます。

❶最短2週間で取得できる

初任者研修を取得するには、全130時間のカリキュラムを修了する必要があります。その長時間のカリキュラムを毎日の詰め込むと、最短2週間ほどで資格を取得できるスクールもあります。

130時間という長時間になるため、2週間で取得するには休日も挟まず毎日9時間以上のカリキュラムをこなすことが必要になります。あまり現実的ではないかもしれませんが、その気になれば、短期集中で取得できる資格であることも魅力の1つです。

❷就職・転職先の選択肢が広がる(訪問介護)

介護の仕事は主に、「身体介護」と「生活援助」があります。身体介護は食事・入浴、更衣、排泄・移動の介助や、通院・外出介助など利用者の身体に直接触れる介護のことで、生活援助は、買い物や食事の準備(用意や支度)、洗濯など利用者の身体に直接触れない援助のことをいいます。

介護施設などでは、無資格でも身体介護を行うことができますが、訪問介護事業所でホームヘルパーとして身体介護を行う場合には初任者研修以上の資格が必要になります。

訪問介護のホームヘルパーは、1人で利用者の居宅に訪問し、状況に合せて身体介護や生活援助を行うため資格が必要で、初任者研修の資格を持っていることで、訪問介護も就職・転職先として検討できるため、選択肢を広げることができます。

※2018年に新設された「生活援助従事者研修」の資格を取得すれば、訪問介護事業所でホームヘルパーの業務のうち、生活援助のみ行うことができまが、身体介護はできません。そのため「生活援助従事者研修」のみだと身体介護と生活援助をセットでサービス提供している事業所が多いため、資格保有者として活躍できる場がまだ少ないのが現状です。

❸「資格なし」と比べて収入アップ ※2020年厚労省調査より

2020年に厚生労働省が行った調査によると、初任者研修を取得した職員の月収は、無資格者の月収と比べて、約2万5000円高くなっています。

無資格者と比べて、介護の基礎的な知識や技術を習得していることを証明する資格になるので、採用する側にとっては根拠を持って行える業務の幅も広がるので、人材としての価値が高まるため賃金に差をつけている施設や事業者が多いといえます。

❹「実務者研修」の科目が免除になり、キャリアアップにつながる

初任者研修の上位資格として、「実務者研修」があります。450時間のカリキュラムと医療的ケアの演習を修了する必要がある資格ですが、初任者研修を取得していると、450時間のうち130時間分が免除となります。そのため、320時間+医療的ケアの演習をすることで資格を取得することができます。

介護現場での実務を行いながら国家資格である介護福祉士を目指す場合は、受験資格として「実務者研修」の資格を取得する必要があります。

介護の仕事で着実にキャリアップしていくには「実務者研修」は必須の資格になります。介護福祉士試験の受験資格を得るには、実務者研修の修了のほかに、3年以上の実務経験が必要ですが、初任者研修を取得していると130時間分が免除となるため、3年の実務を行う前に初任者研修を受けるメリットとなります。

実務者研修の資格を取得までにはかかる期間が長く研修の内容も専門的であるため、まずは初任者研修を取得するという人も多くなっています。

❺受講料の補助(全額など)の自治体などがある

各自治体が、介護人材の確保を目的に、初任者研修の受講料を全額補助する事業を行っている場合があります。この事業は、初任者研修を修了し、その自治体内の介護事業所に一定期間従事した人に対して、受講料を補助するというものが一般的になります。

この補助事業には人数の上限がある場合が多く、対象者の条件も自治体によって異なります。

まずはお住まいの自治体のホームページ等で補助事業があるか調べてみることが大切です。

実務者研修とは??

実務者研修とは?

「実務者研修」とは、質の高い介護サービスを安定的に提供していくことを目標に、基本的な介護提供能力の修得を目的とした資格です。また2017年より「実務者研修の受講・修了」が義務付けられたので、介護福祉士実務者研修は介護福祉士資格を目指すうえで必須の資格となっています。

働きながら介護福祉士を目指すには、実務経験を3年以上積み「実務者研修」を修了して受験資格を得ることが必要になりますが…介護未経験の状態で介護を始めることはかなり難しいです。

なぜ難しいかというと、介護をする上での知識がないので、患者さんや利用者さんにどういう風に介助すればよいのかわからないからです。介護は安心・安全が大前提なので、なんの知識もなく介助を行うと事故などが起こる可能性もあります。

実務者研修には学歴や年齢、資格の有無などの制限はありません。
前項の初任者研修同様、誰もが受講でき、未経験・無資格から介護職のキャリアパスを歩むことができるので、働きながら受講する人が多いです。


実務者研修の資格をを取得すると給料面での待遇が良くなるため、初任者研修を受講せずに実務者研修を目指す方も少なくありませんが初任者研修で基礎を固めて受講する方が、受講時間の免除があったり、知識やスキルが定着しやすいため、まずは初任者研修から段階的に学ぶことをおススメします。

実務者研修のカリキュラム

厚生労働省が発表している、実務者研修の研修科目および研修時間数は下記の通りになります。
(オレンジ色の科目は初任者研修を取得していると免除になります)

No.科目名時間数
1人間の尊厳と自立5
2社会の理解Ⅰ5
3社会の理解Ⅱ30
4介護の基本Ⅰ10
5介護の基本Ⅱ20
6コミュニケーション技術20
7生活支援技術Ⅰ20
8生活支援技術Ⅱ30
9発達と老化の理解Ⅰ10
10発達と老化の理解Ⅱ20
11認知症の理解Ⅰ10
12認知症の理解Ⅱ20
13障害の理解Ⅰ10
14障害の理解Ⅱ20
15こころとからだのしくみⅠ20
16こころとからだのしくみⅡ60
17介護過程Ⅰ20
18介護過程Ⅱ25
19介護過程Ⅲ(通学)45
20医療的ケア50
合計時間450

実務者研修の受講期間

実務者研修を修了するためには、上記の表の通り定められたカリキュラム、全20科目(合計450時間)、日数にすると半年~1年の研修を修了する必要があります。

通信講座や通学講座で資格取得を目指せますが、「介護過程Ⅲ」「医療的ケア」は、通学が必要な科目になります。
通信講座で受講する方も通学が必要になるので注意が必要です。

保有資格別の受講科目一部免除条件

これまでに修了している研修や取得している資格によって、研修カリキュラムの一部免除(受講時間の短縮)や、研修受講料の減額が可能となる場合があります。

持っている資格受講科目必要な時間
・介護職員基礎研修150
・ホームヘルパー1級295
・介護職員初任者研修11320
・ホームヘルパー2級12320
・無資格20450

実務者研修の受講料金

「実務者研修」は、保有資格により受講費用が変わってきます。

持っている資格受講料金
・無資格者約20万円前後
・認知症実践者研修約18万円前後
・ホームヘルパー3級約18万円前後
・初任者研修(旧ホームヘルパー2級)約15万円前後
・喀痰吸引研修約15万円前後
・ホームヘルパー1級約10万円前後
・介護職員基礎研修約5万円前後

※上記の受講金額はあくまでも目安になります。教育訓練給付金制度などを利用すれば、無資格者で12万円、介護職員基礎研修修了者で2万円代というところもありますので事前に調べてから受講することをおススメします。

◉実務者研修の5つのメリット

初任者研修を取得することで、

  • ❶収入アップ(サービス提供責任者になれる)
  • ❷専門性の高い知識や技術が身につく
  • ❸スキルアップ(周囲から認められる)
  • ❹国家資格「介護福祉士」の受験資格を得られる
  • ❺就職や転職に有利

の5つのメリットがあります。詳しくは次項にまとめます。

❶収入アップ(サービス提供責任者になれる)

実務者研修を受講すると、訪問介護事業所のサービス提供責任者になることができます。

訪問介護事業所のサービス提供責任者の業務は、

  • 1.ケアマネジャー(介護支援専門員)の立てたケアプランに沿って「訪問介護計画書」を作成
  • 2.「訪問介護計画書」を基に訪問介護サービスを適切に提供できるようヘルパーとの調整
  • 3.ホームヘルパー(訪問介護員)の指導や管理


の3つを行い、中核的存在としてコーディネート業務を行います。

重要なポジションなので、通常のヘルパーに比べると待遇面が良く収入も高い傾向にあります。
サービス提供責任者は訪問介護事業所に配置義務があり、ニーズが高いため、就業のチャンスも広がります。

❷専門性の高い知識や技術が身につく

実務者研修の学習内容は専門性が高く、特に「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」は介護現場での実践的な知識やスキルとなります。

  • 「介護過程III」:利用者の心身状況に応じた介護課程を展開するスキルを身につけることを目的とし、介護現場の事例を基に、受講生同士でのグループワークや、個人ワークを行い、他者の意見なども取り入れながら対応方法を学習することができます。また、個別支援計画の立案から作成など介護技術の実践演習を学びます。
  • 「医療的ケア」:喀痰吸引や経管栄養について実践的に学び、安全で適切な医療ケアの方法を学びます。
❸スキルアップ(周囲から認められる)

実務者研修は専門性が高いため、取得すると利用者や職員へ介護への熱意をアピールでき、根拠ある介護を行うことができます。

実務者研修によるスキルアップは、利用者のためになりますし、自分の介護に対する自信にも繋がります。
「介護過程Ⅲ」と「医療的ケア」などを学ぶことで、新しい知識やスキルを吸収し、できる仕事の幅が広がることもメリットといえます。

❹国家資格「介護福祉士」の受験資格を得られる

「介護福祉士」の資格受験をするためには、 実務経験3年以上(1095日以上、かつ従事日数540日以上)と、実務者研修の取得が必要になります。

介護福祉士の受験申込時に実務経験を満たしていなくても、試験実施年度の3月31日までに日数を満たせる方でも受験することができます。資格取得を検討している方は、要件を満たしているか必ず確認することが必要です!
※実務経験があるため、実技試験は免除となります。

介護業界で働く人は、今後のスキルアップや待遇面などにメリットがあり、求職のニーズも高い上位資格である「介護福祉士」を目指すことをおススメします。

❺就職や転職に有利(資格所持別の平均給与)

介護・福祉業界には無資格や未経験からでも働ける求人が多くあり、売り手市場といえます。求人条件として、「実務者研修」を必須としている施設や事業所も多くみられるので、取得しておくと有利になります。

この「実務者研修」資格を取得すると採用が有利になるだけでなく、自分が望む条件の職場で働けるなど働き方の選択肢が広がります。

★資格の所持別の平均給与が以下となります。

平均給与額(基本給+手当+一時金)
・介護職(無資格)平均月給 275,920円
・「初任者研修」を所持平均月給 301,210円
・「実務者研修」を所持平均月給 303,230円
・「介護福祉士」を所持平均月給 329,250円
出典:厚生労働省の介護職給与調査より


上記をみると、介護福祉士の平均給与が高いことがわかります。
介護の現場で欠かせない介護人材となるため、求職中の方やこれから介護業界を目指す方には資格取得すことをおススメします。

まとめ(介護福祉士の国家試験の概要)

介護福祉士の名称を用いて仕事をしていくためには、指定登録団体である社会福祉振興・試験センターに登録する必要があります。

国家試験に合格し登録資格を得た場合、郵送の合格通知に手続き書類が同封されています。その登録が完了してはじめて介護福祉士と名乗ることができます。

【介護福祉士の形態】

  • 試験:年1回
  • 筆記試験については例年1月下旬、実技試験については例年3月上旬に実施

【筆記試験の13科目】

  • 人間と社会:人間の尊厳と自立、人間関係とコミュニケーション、社会の理解
  • 介護:介護の基本、コミュニケーション技術、生活支援技術、介護過程
  • こころとからだのしくみ:発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、こころとからだのしくみ
  • 医療的ケア:医療的ケア
  • 総合問題(4領域の知識・技術について横断的に問う問題を、事例形式で出題)

【実施期間】

社会福祉士及び介護福祉士法第10条第1項の規定により厚生労働大臣が指定した(公財)社会福祉振興・試験センター

【介護福祉士の手数料】

  • 受験手数料:18,380円
  • 登録手数料:3,320円

【介護福祉士試験の実施状況】※令和2年度実施の第33回試験結果

  • 受験者 84,483 人、合格者59,975 人(合格率71.0%)

【介護福祉士資格者の登録状況】

  • 2021年(令和3年)3月末現在、1,754,486人

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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