コミュニケーション技術

【コミュニケーションのアセスメント】6つの情報処理レベル別ポイント vol.436

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「コミュニケーション技術」の中から『コミュニケーションのアセスメント』についてまとめていきます。

間接的・直接的コミュニケーションとは?

Contents

1.コミュニケーションに関するアセスメント
 1⃣情報収集
 2⃣コミュニケーションのアセスメント
 3⃣情報処理レベル別のコミュニケーションアセスメント
 (1)感覚レベル
 (2)認知レベル
 (3)言語理解レベル
 (4)概念形成レベル
 (5)言語表出レベル
 (6)構音レベル

1.コミュニケーションに関するアセスメント

コミュニケーションに関するアセスメントとは、カルテなどから間接的に情報を得る方法と、本人を観察したり、やり取りを行ったりして直接的にコミュニケーション状態をつかむ方法の2つがあります。

1⃣情報収集

まず、下記のような本人のコミュニケーションに関する情報を集めます。

  • ❶本人がこれまで掛かった病気やケガである既往歴(これまで掛かった事のある病気で、現在は治癒しているもの)や現病歴(現在かかっている病気かケガ)
  • ❷リハビリテーション記録
  • ❸紹介状、申し送り書、情報提供書(コミュニケーション障害の原因となる疾患や、これまでの訓練歴、通行なコミュニケーション方法、ケアする際に留意すること等が書かれているはずです)

上記❶~❸を参考にして、本人の現在のコミュニケーション状態について大まかに知識を得ることが大切です。

そして、情報収集としてもう1つ大切なのが、「本人の生活歴」です。

日にのコミュニケーションは、その人のこれまでの生活の積み重ねの上に成り立っています。

  • どこで生まれ、
  • どこで育ち、
  • どのような仕事に就いて、
  • 家族が何人いて、
  • どんな趣味を持ち、
  • 何に生きがいを感じていたのか、

といった、細かな生活歴の情報が、コミュニケーションを取る時の基本的な土台になります。

生活歴を踏まえたコミュニケーションは、本人のこれまでの歴史を尊重することであり、尊厳を大切にした関りといえます。

加えて本人の性格を把握することも重要です。

  • 外向的でおしゃべり好きなのか
  • 寡黙で静かな時間を好むのか
  • せっかちなのか
  • おおらかなのか
  • どんなことが嫌なのか

などを知っておくことで、その人に合ったコミュニケーションの雰囲気が掴めるでしょう。

2⃣コミュニケーションのアセスメント

カルテなどからの情報収集を踏まえたら、観察や本人との直接のやり取り取りを通して、コミュニケーションの状態をアセスメントとしていきます。アセスメントの視点は数々ありますが、今回は6つのレベルに分けたポイントについて次項に書いていきます。

3⃣情報処理レベル別のコミュニケーションアセスメント

下記の表が6つの情報処理レベル別のコミュニケーションアセスメントになります。

❶【感覚レベル】
◉主な障害領域:聴覚
・アセスメントポイント:名前を読んだら声の方へ向くか、話しかけに対して聞き返すことがあるか
◉ 主な障害領域:視覚
・アセスメントポイント: 文字を見せたら声に出して読めるか

【認知レベル】
◉主な障害領域:視覚的認識
・アセスメントポイント: 片側にぶつかるか、食事の片側を食べ残すか、ひげを片側だけ剃り残すか

【言語理解レベル】
◉主な障害領域:内言語
・アセスメントポイント: こちらの言っていることが理解できるか、文字で書いてある内容を理解出来るか

【概念形成レベル】
◉主な障害領域:概念形成
・アセスメントポイント: 自分の考えをまとめられるか、自分の望むものを「はい」「いいえ」で意思表示できるか

【言語表出レベル】
◉主な障害領域:内言語
・アセスメントポイント: 言いたいことを言葉に出して言えるか、言いたいことを文字で書けるか

【構音レベル】
◉主な障害領域:発声・構音
・アセスメントポイント: 声の大きさはどうか、こちらが聞き取れるように明瞭に発音できているか、よだれが口から垂れていないか

❶~❻の項目に分けて次項で詳しく書いていきます!

(1)感覚レベル
感覚レベル

「感覚レベル」である聴覚については、音や人の声が聞こえるかどうかを判断します。具体的なアセスメントポイントとしては、名前を読んだら声の方を向くか、こちらが話しかけたことに対して聞き返すことがあるか、があげられます。

難聴のある人は、聞こえないことで孤立感を深め、人と関わる意欲が低下する、わかったふりをしてその場を凌ごうとするといった行動特性があることが知られています。

そのようなふるまいの奥に隠された、本当に聞こえているのかどうかという事実を確かめることが必要です。

視覚については、文字が見えているのかを確かめます。文字を見せて声に出して読めるかどうかで判断できます。

認知症の人でもひらがなを読む能力は晩期まで保たれることが多いものです。大きい文字から小さい文字まで見せると、その人が判読できる文字のサイズを知ることが出来ます。高齢者であっても小さい文字が読める人が居ますので、確かめてみることは大切です。

(2)認知レベル
認知レベル

「認知レベル」については、特に半側空間無視に注目することが大切です。アセスメントのポイントは、歩いている時あるいは車いすを自力でこいでいる時に片側にぶつかりやすい、食事の時に片側を食べ残す、ひげを片側だけ剃り残すなのです。

(3)言語理解レベル
言語理解レベル

「言語理解レベル」については、こちらの言っていることを理解できているか、文字で書いていある内容を理解出来るか、日常生活の中で観察します。

日常会話は大丈夫か、日常会話でも意思疎通が難しいのか、あるいは新聞のコラムが理解できているのか、といった視点です。

(4)概念形成レベル
概念形成レベル

「 概念形成レベル 」については、自分の考えをまとめることが出来ているか、自分の望むものを「はい」「いいえ」で意思表示できているかに着目します。

(5)言語表出レベル
言語表出レベル

「言語表出レベル」については、自分が言いたいことを言葉に出して言えるか、文字で書けるかを見ます。その際に言いたいことを「ジュース」「メール」などの単語で表現するのか、「メールを確認したいけど、その前にジュースを1杯飲みたい」などと、長い文章で表現できるのかに注目します。

(6)構音レベル

「構音レベル」については、発生や構音の異常を見ます。声の大きさはどうか、こちらが聞き取れるように明瞭に発音できているか、よだれが口から垂れていないか等がポイントです。発生発語器官の筋力が低下していたり、飲み込む力が衰えたりしている証拠になります。

これらのアセスメントに基づいて、どのレベルだったらコミュニケーションが可能なのかを推測します。

そして推測したら、それを試してみます。例えば・・・・

  • 「難聴がありそうだから文字で書いてみよう」
  • 「書いて示してみたけれど紙に顔をくっつけて読んでいたから、もう少し大きい字が良いだろうか」
  • 「大きい字だと上手くいったけど、話すときはよだれが出ている」
  • 「呂律が回らない感じだな、食事の飲み込みも悪いかもしれない」

など、推測と試行を繰り返しながら、その人に合ったコミュニケーション方法を探っていきます。これを「仮説検証」といいますが、その基盤となるのが『アセスメント』になります。

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