【比較】エンパワメントとストレングスとは?介護福祉職による支援方法 vol.45

こんにちは(^▽^)/

介護ラボ・kanalogのカナです。今日は・・・

エンパワメントとストレングスの違い??について

Contents

1.エンパワメント
 ①エンパワメントとは
 ②介護福祉におけるエンパワメントの理解
2.ストレングス
 ❶ストレングスとは
 ❷ストレングスの実践と概要
 ❸介護福祉にけるストレングスの理解
3.エンパワメントとストレングスの違いとは

1.エンパワメント

①エンパワメントとは

『エンパワメント』という言葉から、皆さんはどんなイメージをもちますか?

英語の「empowerment」は、「権限を与えること、政治的権力強化、能力を高めること」と英和辞書に記載されており、17世紀に法律用語として「公的な権威や法律的な権限を与えること」という意味で用いられていました。

その後、1950年代から1960年代にアメリカを中心にして広まった「公民権運動」や、1970年代の「フェミニズム運動」のなかで、エンパワメントの概念が注目されました。

国際的に援助を必要とする難民や貧困の問題において、社会的にも政治的にも抑圧された人々への支援の手法として用いられ、医療、看護や社会福祉などの分野に導入されていきました。

日本では、エンパワメントは「力をつけさせること」と広辞苑に記載されており、現在では様々な分野や文脈で使用されている比較的新しい概念です。

エンパワメントは、同じ環境にある人々の中で、社会や組織などの中で差別を受けていたり、本来持っているべき権利や能力などを何らかの形で奪われていたりする人、いわゆる『抑圧されている人々』が実践者などの支援を得ながら、その権利や能力を取り戻し、抑圧から解放されるプロセスであり結果であるといえます。

「エンパワーされる」ということは、個人や家族、そして集団が様々な面で力をつけることです。エンパワメントは個人に対しては人間関係の修正や、自己の成長、自己評価が高くなる等の効果があると言われています。

②介護福祉におけるエンパワメントの理解

介護福祉職におけるエンパワメントとは、利用者本人の力や家族の力に加えて、ケアを提供する介護福祉職の支援の力を高めることが出来ます。

そのために、利用者本人、家族、そして介護福祉職のもつ潜在的な能力と可能性を、どのように引き出していくかが重要です。そして、単に引き出すだけではなく、利用者が抱える課題をどのように利用者が解決できるように支援するかということが重要です。

エンパワメントで重要なことは、支援者、利用者ともに依存しない関係を作るということがあげられます。絶妙な距離を保ちながら、つかず離れず支援を行い、利用者がエンパワーさえた後は、それを見守り、気づかないうちに支援が必要なくなっているというのが理想とも言われています。

このような支援を『エンパワメントアプローチ』と呼び、人々が何らかの原因で失ってしまった主体性や能力を取り戻し、可能な限り自分たちの課題を自分たちで解決していく力を高めていくことを目指しています。

2.ストレングス

❶ストレングスとは

福祉における『ストレングス』とは、支援を必要としている人の持っている意欲や能力、希望や長所などを含む意味をもちます。

ストレングス(strengths)は、「強さ、力、能力、精神的な強さ」等の意味を持つ”strength”の複数形です。日本語では、過去に「強さ」や「強み」等とも訳されています。

近年では、身体的にも、心理的にも、広く「力」に関係する意味を持つとされ「ストレングス」のまま用いられることが一般的です。

❷ストレングス実践の概要

ストレングスは、1980年にアメリカのカンザス大学のラップ(Rapp,C.A.)を中心としたグループによって『ストレングスモデル』として提唱されました。

ラップらは、精神障害のある人々の実証的研究を行う中で、社会や今まで支援してきた専門職のかかわりが、かえって抑圧に繋がっている点を指摘しました。

かつては病気や障害などの診断を中心とする医学モデルの考え方のもとに、本人のできないことや課題に着目され、治療や支援は専門職の意見や解釈主体で行われ、治療や支援を受ける本人の意志や希望が尊重されることは難しいとされていました。

『ストレングスモデル』は、精神障害のある人への支援で重要なリカバリー(障害があっても人として尊重され充実した社会生活を送り、地域社会に参加できるようになること)という概念と共に、専門職が主導する従来の支援とは全く異なるアプローチとして広まっていきました。

❸介護福祉におけるストレングスの理解

『ストレングスモデル』は、1980年代当初は精神障害のある人々に対して、ストレングスアプローチを基盤として実践されていきました。しかし、すぐに雇用分野や児童分野など、多くの分野で応用されました。

日本においては、ケアマネジメントの領域において、ケアプラン作成にかかる重要な要素の1つとして導入されています。

ストレングスの理解で重要なことは「自分自身のことは、自分自身で考え、自己決定できること」を介護福祉職が尊重し、支援する事ではないでしょうか。

多くの場合、支援を必要とする人々は、その本来の力を発揮できていない状態で介護福祉職とのかかわりが始まります。介護福祉職をはじめとする支援者は、利用者の潜在的な力を見つけそれを生かす支援を行うことが、介護福祉におけるストレングスの理解の第一歩となります。

その意味では、ストレングス視点からエンパワメントに繋げていくことは、利用者自らが選択し、問題を解決していくための非常に重要なポイントになります。

3.エンパワメントとストレングスの違いとは

1.2で、ストレングスとエンパワメントについて書いてきましたが、この2つは比較するものではなく、2つの視点で、可能な限り自分で解決していく力を強め、自分の強みを見つけ生かすプロセスもしくはその結果になります。

エンパワメントは、社会的な差別や、権利や主体性を奪られ、妨げられた人々が、その自立する力を取り戻す力を与え、自信をつけさせることとなります。例えば、社会的に劣っているというレッテルを貼られた時、自分自身に対して否定的な気持ちを抱いてしまうようになります。しかし本来はみんな平等で、同じ権利を持っています。福祉サービスを受ける障害者や高齢者等は、保護や支援される立場となり、それによって良くも悪くも可能性を奪われることもあります。

人生の主人公は自分であり、決定権は自分でなければなりません。自己決定や自己実現を促すことで、その権利を認められることが、エンパワメントだと考えます。

ストレングスは、本来の力を失っている状態から、自分の持っているはずの力を取り戻していくこと、引き出していくこと。利用者本人の能力・できること、潜在能力を引き出し、見つけることが必要です。自分が得意なこと、関心があることは、思っている以上に大きな力を発揮し、生きがいも感じやすくなります。

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