【❷ケーススタディ4:重度身体障害者・グループホームの開設】東京都の設備基準 vol.762

こんにちは💛 介護ラボのkanaです。今日は「福祉住環境」の視点から『ケーススタディ:重度身体障害者・グループホームの開設』について7回に分けて書いていきます。今回は2回目になります。

3つの課題の検討

Contents

1.重度身体障害者・グループホームの開設
 ◉建物の概要/開設当初の入居者の概要
 1⃣3つの課題の検討
 (1)課題1に対する対応:介助者の不在
 (2)課題2に対する対応:制度の不在
  ◉東京都重度身体障害者グループホーム制度の設備基準
 (3)課題3に対する対応:運営主体の必要

1.重度身体障害者・グループホームの開設

今回は、事例として「重度身体障害者・グループホームの開設」について書いていきます。

全体の流れとして、

  • 1⃣対象ケースの概要
  • 2⃣課題の把握
  • 3⃣課題の検討
  • 4⃣課題への対応1・2・3
  • 5⃣評価と新たな課題
  • 6⃣まとめ

となっています。今回は、「3⃣課題の検討」について書いていきます。

良かったら、前回の「【❶ケーススタディ4:重度身体障害者・グループホームの開設】3つの課題 vol.761  」から見ていただけると、流れがわかりやすくなると思います。

●建物の概要
・所在地:東京都
・構造・規模:定員4名/木造2階建て/敷地面積116㎡/建物面積69㎡・延床面積139㎡
・開設:2006年5月
◉開設当初の入居者の概要
・性別・年齢:男性24歳(Kさん)/男性31歳(Lさん)/女性20歳(Mさん)/男性27歳(Nさん)
・疾患:脳性麻痺
・身体障害者手帳:1級
・移動方法:介助用車椅子(Kさん・Lさん)/標準型電動車椅子(Mさん・Nさん)

1⃣3つの課題の検討

(1)課題1に対する対応:介助者の不在

Kさんは、親と離れた場所で、ヘルパーによる介助を利用しながら暮らす訓練のため、2001年(平成13年)より、自宅近辺に2LDKのアパートを借り、同じ作業所に通うLさんや知人・友人を含めた4組の家族で、障害を持つ子どもたちとヘルパーとの体験生活を開始しました。

当初は日中のみ、親がヘルパーに個別の介助手法を教えながら生活を送っていましたが、徐々に滞在時間を延ばし、最終的には週に2泊3日滞在できるようになりました。

夜間については、初期は親が同伴していましたが、慣れるに従い親の泊まる回数を減らしていき、子どもたちとヘルパーが自立して暮らすことを目指しました。

加えて、グループホーム着工後には、OさんやOさんの関係者が、居宅介護派遣事業所を立ち上げ、ヘルパーの養成と確保を開始しました。

これは、グループホームへの派遣を見込んだもので、アパート生活での経験から、重度身体障害者の介助は既存の居宅介護派遣事業所では対応が難しいことが予想されたためです。

(2)課題2に対する対応:制度の不在

まずOさんらが行ったことは、他のグループホーム見学をすることでした。

見学を続けるうちに、東京都には独自の要綱に基づく「重度身体障害者と対象としたグループホーム制度」があることがわかり、実際にそれらの施設見学を行いました。※下記参照

また、東京都が開催した説明会などにも参加し、東京都の制度を利用し、重度身体障害者グループホームの開設を検討することとなりました。

◉東京都重度身体障害者グループホーム制度の設備基準
【居室】
・①原則として個室とし、調理設備、身体障害者が入浴するのに適した浴槽、脱衣所及びトイレを設けること。
・②原則として1人当たりの床面積は、浴室及び収納設備等を除き、9.9㎡以上とすること。

【浴室】
・身体障害者の入浴に適した浴槽等の入浴設備を設けるとともに、上がり湯及び正常な水を使用することが出来る設備を設けること。

【脱衣室・洗濯室・事務室・相談室】
・原則として設けること。

【トイレ】
・水洗式トイレとして利用者に適した設備とするとともに、流水式手洗い設備を設けること。

【集団室兼談話室】
・利用者の娯楽、団らん用に供する共用の居間として、利用定員に応じて適切な広さを確保すること。

【管理人室】
・設けること。

【消火設備等】
・消火設備その他の災害に際して必要な設備を設けること。
(3)課題3に対する対応:運営主体の必要

前項の、東京都の制度では、重度身体障害者グループホームは、運営主体が社会福祉法人またはNPO(特定非営利活動法人)である必要があります。

そのため、運営主体の法人を設立する必要が生じました。

他方、偶然にも、当時Oさんの住む自治体では、障害者生活支援事業の委託先を探しており、「障害者の声を聞く会」に事業の委託とNPO法人の設立の話が持ち掛けられました。

「障害者の声を聞く会」は、その依頼を受諾し、NPO法人を設立、Oさんが理事長に就任しました。

その後、重度身体障害者グループホーム開設においても、同NPO法人が運営法人となることが決めれらました。

今回はここまで。次回は、「4⃣課題への対応1」について書いていきます。良かったら見に来てください!

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