相談援助と福祉住環境整備

【②相談援助の基本】ニーズとデマンドの違いとは? vol.175

2020-12-05

こんにちは 介護ラボ・カナログのカナです。福祉住環境の中から「相談援助」について、前回「【①相談援助の基本】個別化の4つの視点と専門的な5つの視点 vol.174」と今回の2回に分けてまとめていきます。

傾聴と相談面接技術の5項目

インフォームドコンセント(説明と同意)の厳守

住環境整備のおいては、援助者が本人の同意無しに勝手にことを進めてはならず、その意味で福祉住環境コーディネーターは「説明と同意」を遵守することが必要です。

主に医分野で重視されてきたインフォームドコンセント(説明と同意)は、自己決定を促す支援とも深く関係しています。

単に同意を得ることだけが重要なのではなく、そこに至るまでに本人が自己決定し、「納得する」というプロセスが重視されます。

認知症や知的障害などがあって、自己決定できる能力が十分でない人、判断能力が不十分な人の場合は、話を進めて行く際に成年後見人等を交えることも重要になります。

ニーズへの「気づき」を促す支援

相談援助において、本人が主体となった取り組みを進めるためには、本人のニーズへの気づきを促し、本人からニーズを引き出すことが重要になります。

1⃣ニーズとは?

ニーズとは?

「ニーズ」とは、本人の生活を維持・向上させるために必要な要求のことです。必要性があり、それがなければ生活がどうにもならないというようなもののことをいいます。

「ニーズ」は、本人が意識しないものも含み「客観的に見て本人が必要な事項」もあります。

相談援助において、「ニーズを引き出す」ことと、「ニーズを聞き出すこと」は全く異なるものです。

「デマンド」は本人から聞き出すことができますが、真の「ニーズ」は、全てを本人から聞き出すことができるとは限りません。

ニーズ

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2⃣デマンドとは?

デマンドとは?

「デマンド」とは、なくても生活に支障はないが、「こうであればいいのに」や「こうなると楽だ」というような、本人が意識する「やって欲しい」要望や希望のことをいいます。

相談面接技術の活用

1⃣相談面接の形態

面接室や相談室といった面接相談専用の場所で行う「来所相談」は、一般的な相談面接になります。この場合、相談内容を人に聞かれたり、声が外に漏れたりする心配もないので、来談者も集中して話すことが出来るというメリットがあります。

本人が実際に生活している場所を訪問して行う「訪問相談」は、福祉住環境コーディネーターにとっては日常的な面接場所になります。本人には、リラックスして話ができるメリットがあります。

2⃣相談面接のための2つの環境づくり

❶本人との適切な距離と角度を確保し、相談者との目線を水平に近づけます。真正面に座ると圧迫感を感じやすいため、左右のどちらかに椅子をずらして座る、など配慮することが大切です。
❷相談室などでの面接では、照明と室温を適度に調整し、プライバシーの確保に十分配慮することも必要です。

相談面接技術とコミュニケーションの4つの特性

  • 相談面接技術は、対人間のコミュニケーションの一形態です。
  • 二者間のコミュニケーションは、互いに意思や感情を伝達し合うことで、一方的ではなく相互のやりとりが重要になります。
  • 相談援助の場面においても、感情の伝達は重要な要素であり、言葉による情報だけでなく、対象者の非言語によるメッセージを見過ごしてはなりません。
  • 主体は対象者の側にあるので、まず対象者の訴えに心を傾けて聴くという「傾聴」の姿勢が求められます。

1⃣傾聴とは

相談援助における「傾聴」とは、対象者に関心を持ち、話を積極的にじっくりと聴くことを意味します。

この傾聴は、単にに対象者の話を受け身の形で聞き入れることではありません。

対象者自らが課題を整理し、解決方法を発見できるよう、自然な形で導いて行くことが大切です。

傾聴

2⃣相談面接技術の5項目

面接の構造と環境を整える技術とは、
❶面接を援助の手段として位置付ける
❷面接の環境を整える
❸時間の枠を活用する
❹態度・姿勢と距離・角度を適切に保つ
❺話す速さと声の調子を適切に保つ
の5項目になります。

3⃣相談面接を展開するための14項目

面接を展開するための技術とは・・・

  • アイコンタクトを活用
  • うなずく
  • 相槌を打つ
  • 沈黙を活用する(大切にする)
  • 開かれた質問をする
  • 閉じられた質問をする
  • 繰り返しを行う
  • 3種類の言い換え:関心
  • 3種類の言い換え:展開
  • 3種類の言い換え:気づき
  • 要約する
  • 矛盾を指摘する
  • 解釈
  • 話題を修正

になります。太字の部分は下記に補足します。

  • 開かれた質問をする:「はい/いいえ」で答えられない質問をすることによって、対象者が自分自身の言葉で話せるように促します。
  • 閉じられた質問をする:「はい/いいえ」で答えられる質問をすることによって、必要な情報を的確に収集するとともに、対象者が自分自身の言葉で話せるきっかけを提供します。
  • 言い換える(関心):対象者の発言を別の表現で言い換えて応答することで、関心を持って傾聴していることを伝え、発言をさらに促します。
  • 言い換える(展開):対象者の発言を別の表現で言い換えて応答することによって、話を展開します。
  • 言い換える(気づき):対象者の発言を別の表現で言い換えて応答することによって、対象者の気づきをや洞察を促します。

関連専門職との連携と協働

福祉住環境の改善により対象者の生活の質の向上を目指す過程においては他の専門職との連携や協働が求められます。

その背景には、対象者の抱える生活課題が深刻になり広範囲に渡っていることがあります。

本人の生活を地域で支援するためには、援助にかかわる関連職が連携し、検討するために事例検討会(ケースカンファレンス)が重要になります。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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