法律や制度

【障害者の福祉サービス】5つの制度による居住環境整備 vol.815

2022-09-06

こんにちは💚 介護ラボのkanaです。今日は「福祉住環境」の中から『障害者の福祉サービス』について書いていきます。

障害者雇用納付金制度などによる住環境整備

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福祉サービスによる居住環境整備

福祉施策として居住環境整備に関するいくつかの施策があります。今回はその概要をまとめていきます。

1⃣障害者住宅整備資金貸付制度

「障害者住宅整備資金貸付制度」は、障害者またはその同居世帯に対して、居住環境を整備するため、障害者の専用居室用を増改築または改修するのに必要な資金の貸し付けを行います。

これらの実施主体は「都道府県」または「市区町村」になります。

2⃣生活福祉資金貸付制度

「生活福祉資金貸付制度」は、都道府県社会福祉協議会が実施主体となり、低所得世帯や障害者世帯(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者等の属する世帯)または、高齢者世帯に対して、継続的自立と生活意欲の助長促進を図るために必要な経費を貸し付ける制度になります。

居住環境整備としては、住宅入居費・住宅資金などの貸し付けがあります。

なお、2002年度(平成14年)から、厚生労働省は、この制度の一部門として「リバース・モーゲージ(長期生活支援資金)」を新設しました。

これは、低所得の高齢者世帯のうち一定の居住用不動産を有し、将来に渡りその住居に住み続けることを希望する場合に、当該不動産を担保として生活資金の貸し付けを行うことで、その世帯の自立を支援することを目的とします。

貸付額は1月当たり30万円以内、貸付限度額は居住用不動産(土地)の評価額の70%程度となっています。

現在では、生活福祉資金貸付事業の見直しが行われ、「長期生活支援資金」の名称は「不動産担保型生活資金」となっています。

3⃣障害者雇用納付金制度などによる住環境整備

「障害者の雇用の促進等に関する法律(障害者雇用促進法)」に基づき、障害者雇用納付金制度が実施されています。

この制度に基づく助成金として、

  • 重度身体障害者
  • 知的障害者
  • 精神障害者
  • 通勤が特に困難と認められる身体障害者

等を雇い入れるか継続して雇用している事業主(事業主団体)に対して、住宅を賃借する場合や住宅手当を支払う場合に、費用の一部が助成されるようになっています。

障害者雇用促進法

他の『障害者雇用促進法』記事はこちらから・・・
【障害者雇用促進法】障害者差別禁止と合理的配慮の基本的な考え方 vol.621

また、「障害者総合支援法」では、日常生活用具(居宅生活動作補助用具)として、住宅改修費の給付制度があります。

そのほか、地方自治体によっては、一定額の範囲内で住宅を改善するための費用を給付する住宅設備改善費の給付制度があります。

東京都の給付の種目と対象者は、次項の(1)小規模改修、(2)中規模改修、(3)屋内移動整備の3つがあり、世帯の取得に応じて自己負担金があります。

(1)小規模改修

小規模改修▶6歳以上65歳未満で、下肢または体幹にかかわる障害の程度が3級の人および補装具として車椅子の交付を受けた内部障害者が該当します。

(2)中規模改修

中規模改修▶6歳以上65歳未満で、下肢または体幹にかかわる障害の程度が1級・2級の人および補装具として車椅子の交付を受けた内部障害者が該当します。

(3)屋内移動整備

屋内移動設備▶6歳(学齢時)以上で、上肢・下肢または体幹機能障害を有し、歩行ができない状態でかつ障害の程度が1級の人および補装具として車椅子の交付を受けた内部障害者が該当します。

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4⃣住宅入居等支援制度(居住サポート事業)

障害のある人の公営住宅の利用については、従前から身体に障害のある人に認められていた単身入居が、2006年(平成18年)2月から、知的障害者のある人と、精神障害のある人に拡充されています。

また、公営住宅および民間の賃貸住宅への入居を希望する障害のある人に対して、

  • 不動産業者に対する物件あっせん依頼及び家主等との入居契約手続き等における入居支援
  • 居住後のサポート体制を調整する住宅入居等支援事業(居住サポート事業)

などが、「障害者総合支援法」の地域生活支援事業にかかる相談支援事業に位置付けられています。

5⃣福祉ホーム事業

地域生活支援事業において、障害のある人が地域の中で生活できるように、低額な料金で、居室などを利用する「福祉ホーム事業」が実施されています。

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kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
ブロガー歴3年超(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士➡2023年1月~リモートワークに。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」・「介護福祉士」取得
◉福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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