【❺入浴の介護】椅子でのリフト浴・19の介助方法、留意点と根拠について vol.564

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「生活支援技術」の中から『入浴の介護』について。様々な入浴方法を細かく12回に分けて書いていきます。今日は5回目です!

浴室での19の介助手順と留意点・概要

Contents

1.椅子でのリフト浴を使用しての入浴
 ◉必要物品
 1⃣浴室での19の介助手順と留意点・概要
2.まとめ

1.椅子でのリフト浴を使用しての入浴

歩行が出来ず体幹保持が不安定でも、座位姿勢保持が出来るなら、椅子に座ってのリフト浴が可能です。

◉必要物品

椅子でのリフト浴での必要物品

〈必要物品〉
フェイスタオル2枚、洗身用具(ウォッシュクロス、浴用手袋、スポンジなど)、バスタオル1~2枚、洗面器、シャンプー、リンス、石鹸、ヘアブラシ、湯温計、ドライヤー、着替えの衣類(下着、上着、おむつ、尿取りパッドなど利用者に応じて)、など
※着替えの衣類を一緒に準備します(自己選択)

1⃣19の介助手順と留意点・概要

浴室での19の介助手順と留意点・概要

介助手順: 利用者に入浴の目的・内容を説明し同意を得ます。気分や体調を確認し必要な物品を整えます。
留意点と根拠】➡利用者の意向を確認し、自己決定を尊重します。これから行う介助の方法・手順を理解してもらいます。
※介助内容を知ることで、利用者が安心・納得して行為を行うことに繋がる。

介助手順: 脱衣室・浴室の温度を調節します。
留意点と根拠】➡24±℃に調節します。
※温度差をなくすことで、ヒートショックを予防する。また利用者が寒さを感じないようにする。

介助手順:浴槽に湯をはります。
留意点と根拠】➡38~41℃の湯をはります。
・湯に入る時は好みの温度に設定しておきます。しかし、椅子と利用者が浴槽に入ることで湯温は下がるため適温に調整します。

介助手順:利用者を脱衣室に誘導します。
・排泄を済ませてもらいます。
留意点と根拠】➡利用者の移動能力に応じた方法で安全を確保します。
※温熱効果、水圧効果で排泄しやすくなるため、事前に排泄を済ませておく。

介助手順:脱衣室で服を脱ぎ、入浴用車いすに座ってもらいます。
留意点と根拠】➡関節可動域に制限がある場合、制限の少ない側の健側から脱衣します(脱健着患)。

介助手順:タオルで胸・陰部を隠します。
留意点と根拠】➡羞恥心に配慮し、安全ベルトをします。
※女性は胸・陰部、男性は陰部を隠しプライバシーを守ります。 プライバシー保護は利用者の人格を尊重することに繋がる。

介助手順:浴室に移動します。

介助手順:シャワーの温度を確認します。介助者が確認した後に、利用者の手(健側)で確認し、心臓に遠い足元から湯を掛けます。
留意点と根拠】➡ やけどを防ぐため、湯温の確認は必ず介助者が先にします。
※心臓から遠い部位から湯を掛けることで、温熱刺激を最小にする。
・介助者はシャワーヘッドに指をかけ、温度変化をすぐに察知できるようにします。

介助手順:髪を洗います。
・シャンプーを十分に泡立ててから洗い、十分にすすぎます。
・シャワーを使う時にはその都度温度を確認します。
・顔を濡らしたくない場合は、利用者に確認してシャンプーハットを使用します。
留意点と根拠】➡ 綺麗にした部分が汚れないように、通常は頭→からだの順に洗います。但し、洗う順番や湯温は本人の好みを尊重します。
泡立てることで、髪と髪がこすれ合ってキューティクルが傷むのを避けます。

介助手順:からだを洗います。
・石鹸を十分に泡立ててから洗います。
・利用者の陰部を洗う時、介助者は後ろに立ち、プライバシーを守りながら姿勢が崩れないように見守ります。
・からだと床の泡を綺麗に流してから浴槽に移動します。
・からだを洗う時に皮膚など全身を観察します。
【留意点と根拠】➡洗う順番は利用者の生活習慣に合わせ、自己選択・自己決定を尊重します。
・洗う強さは本人の好みに合わせます
・羞恥心への配慮が、利用者の尊重、尊厳を守ることに繋がります。
・浴槽の場を汚さないため、石鹸を綺麗に洗い流します。
※床の泡を洗い流し、転倒の防止を守る。

介助手順:浴槽の湯温を確認します。介助者がかき混ぜてから利用者に確認してもらいます。
留意点と根拠】➡浴槽の湯温は上下で違います。湯桶ですくい、確認してもらうと利用者の体幹が崩れません。

介助手順:車いすのブレーキをかけ浴槽に連結します。あるいは、浴槽のリフト椅子に移乗します。

介助手順:浴槽に入り湯につかります。椅子を下げる時足を巻き込まないように気を付けます。
・寒い時は肩にタオルをかけ、湯を掛けながら入ります。
・手が拘縮していっる場合は、肘関節、手関節の順に屈曲すると握った手が少し緩みます。緩んだ親指側から開いて洗います。
留意点と根拠】➡長く入ると疲れるため、湯に浸かる時間は個人の状態によって考慮します。
・体温は湯温より低いので、浴槽につかると湯温が下がります。湯をかき混ぜて温度を確認し、湯を加えて適温にします。
・湯温を一定に保つと浴槽につかる時間が短くても十分に温まります。入浴後の活動にも影響を及ぼします。適温を保つと入浴の気持ち良さ、満足感が高まります。

介助手順:浴槽から出ます。
留意点と根拠】➡浴槽から出る時、足が浴槽の縁にぶつからないように気を付けます。

介助手順:からだの水分を拭き取ってから脱衣室へ移動します。
留意点と根拠】➡体温を奪われるときの冷感や、水滴が床を濡らすことによる転倒のリスクを予防します。

介助手順 :足の下、椅子(または車椅子)の座面にタオルを敷いて座り、バスタオルで水分を拭き取ります。
・足の指の間を綺麗に乾かします。
留意点と根拠】➡椅子にタオルを敷くなど、事前に準備をしておくことで体幹を崩さずに水分を拭き取ることができます。
・からだに水分が残っていると、蒸発する時に体温が奪われ皮膚も乾燥します。

介助手順:保湿剤を塗布(全身または部分的に)、新しい下着・衣類の着替え、ドライヤーで髪を乾かす。
留意点と根拠】➡保湿剤は水分を拭き取り皮膚が湿っているうちに塗布し皮脂膜が失われ乾燥するのを防ぐ 。

介助手順:脱衣室または部屋で水分を摂取します。。
留意点と根拠】➡入浴後は水分を摂って休息します。
・介助者も水分を補給することで、集中力低下や疲労・脱水予防など、介助者が要因となるリスクを減らします。

介助手順:記録します。
留意点と根拠】➡利用者の状態や状況を記録します。

2.まとめ

歩行が出来ない利用者でも、座位姿勢を保てる場合は椅子に座ってのリフト浴が可能になります。 リフト浴は、事前に機械操作を熟知しておくことが必要です。

どの介助方法も、利用者が主体的に動くことが出来ないことが多いので、行為の前には必ず声を掛けをし、静かに、安全に操作することが大切です。

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