【❹ケーススタディ6:地域共生社会】生涯活躍のまち、輪島KABULETの4棟 vol.777

こんにちは♡ 介護ラボのkanaです。今日は「福祉住環境」の視点から『ケーススタディ6:地域共生社会』について4回に分けて書いていきます。今回は最終の4回目になります。

ごちゃまぜの交流

Contents

1.介護保険の介護予防・日常生活支援総合事業
 ◉建物の概要
 1⃣輪島KABULETの4棟について
 (1)交流拠点棟
 (2)デイサービス棟
 (3)ウェルネス棟
 (4)ママカフェ棟
 2⃣まとめ(ごちゃまぜの交流)

1.介護保険の介護予防・日常生活支援総合事業

今回は、事例として「地域共生社会・支え合いの地域づくり 」について書いていきます。

全体の流れとして、

  • 1⃣介護保険の介護予防・日常生活支援総合事業による住民主体の支え合い
  • 2⃣認知症高齢者の活躍
  • 3⃣生涯活躍のまち、輪島KABULETの取組み①
  • 4⃣生涯活躍のまち、輪島KABULETの取組み②

となっています。今回は、「4⃣生涯活躍のまち、輪島KABULETの4棟について」について書いていきます。

良かったら、

から見ていただけると、流れがわかりやすくなると思います。

◉建物の概要
・名称:輪島KABULET
・所在地:石川県輪島市
・運営:社会福祉法人佛子園
・事業開始:2015年12月

1⃣輪島KABULETの4棟について

今回は、輪島KABULETの拠点となる4棟の紹介をします!!

(1)交流拠点棟

交流拠点棟は、温浴施設「三の湯・七の湯」のある建物で、民家2棟に木造、鉄筋造の増築部分を加えて交流の核を形成しています。

この棟は、

  • 温泉施設
  • 足湯
  • 食事処(障害のある人の就労の場として活用されている)
  • 放課後デイ
  • 住民自治室
  • 生活介護

などがあり、地元住民から観光客まで、様々な人を受け入れています。

建築基準法上は、公衆浴場(鉄筋増築部分)、事務所(木造3階建ての3階部分)、児童福祉施設棟(公衆浴場、事務所以外の部分)の3つの用途として申請しています。

障害のある人の働く場とするために、食事処や厨房などを児童福祉施設等で申請しました。

既存部分と新しく増築した部分の境は、建物の内側からは一体の建物に見えるように、エキスパンジョイントで構造を分離しながら連結し、内装制限がかかる部分には、スプリンクラーを設置して、内装に木を使用しています。

改修前の比べると、現行基準の建築基準法に合致させながら、地域に溶け込んだ外観となるように再改築されてることが分かります。

なお、木造3階建ての3階部分を事務所にしたのは、建築基準法上、児童福祉施設等で申請すると耐火建築物とする必要があり、それを避けるために用途を変更しています。

介護予防

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(2)デイサービス棟

デイサービス棟は、高齢者向けの建物で、元の床面積が127㎡あり、当時の用途変更の届け出を必要とする基準100㎡を超えていたため、住宅から児童福祉施設等への用途変更の申請を行っています。

ただし、2019年の建築基準法の改正により、面積要件が200㎡に緩和されているので、現在はこの用途変更の申請は不要といえます。

(3)ウェルネス棟

ウェルネス棟は、フィットネスやリハビリ機器のある、高齢者を含めた地域の人々の健康増進と交流のための建物で、かつ障害のある人の働く場になります。

道路側に大きな開口部が設けられているので、2階からは、行きかう人を眺めながら運動が出来ます。

1階のスタジオには縁側が設けられているので、イベント時は道路や拠点施設の中庭も含めて一体的に利用できます。

ウェルネス棟の改修では、住宅から児童福祉施設等に用途変更が行われています。

隣接の空き地に鉄骨2階建てを増築したうえで、エントランスとなる住宅とエキスパンジョイントで構造を分けて連結しています。

元の住宅には基礎がなかったため、土蔵部分を除いて一旦躯体を解体して、一から基礎を作り直して組み直しています。

(4)ママカフェ棟

ママカフェ棟は、子育て世帯などのシェアキッチンや料理教室を想定したオープンキッチンのある建物で、ここでも通りに面して大きなデッキが設けられてます。

障害者の就労支援の場として活用するため、建築基準法上、児童福祉施設等として申請してあり、また、保健所の飲食店営業許可を得るため、手洗い等の設備を取り入れるなどの工夫がされています。

建物内には子供向けのプレイルームや、プロのマッサージ師の施術を受けられるボディケアなど、子育て世帯が快適に過ごせるスペースも備わっています。

なお、改修前の住宅には蔵があり、違法建築の状態であったため、蔵を除去して既存不適格の状態に戻して改修しています。

また、工事段階で躯体の劣化が激しかったため、急遽ジャッキアップして基礎を作り直すなど、既存改修ならではの難しさもありました。

2⃣まとめ (ごちゃまぜの交流)

既存の建物の改修には物理的にも、手続きの上でも、解決すべき課題がありますが、それらの制約の中で、ごちゃまぜを生み出す設計の工夫に注目してみたいと思います。

まず、動線を分けずにあえて絞り込み、行きかう人が少しだけ譲り合うくらいの幅の通路にルートを集中させたうえで、そこに様々なアクティビティを染み出すように設計して、常に人が交わるコミュニケーションの空間が作られている点です。

例えば、温浴施設のある建物では、利用の多い、浴室、食事処、足湯などの休憩処とエントランスを結ぶルートを1つの動線に集中させて、そこに受付や駄菓子コーナーなどを置いています。

また、4棟の配置では、東西約50mの市道に面してデッキや縁側を設け、それぞれのアクティビティが道路にまで広がり、機能が相互に貫入する配置を取ることで、通りを行きかう人と自然な形で交流を生むことが意図されています。

空家が増加するわが国では、これからは新築よりも豊かな改修が求められています。

年齢や障害の有無を超えた共生型の支え合いと活躍の場を、空家や空き地をうまく活用して実現した「輪島KABULET」の取組みは、これからの福祉住環境整備の1つのモデルといえます。

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