社会の理解

【③地域共生社会】3つの地域づくりの方向性と取り組み vol.420

2021-08-07

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「社会の理解」の中から『地域共生社会』を3回に分けてまとめていきます。今日は最終日の3回目になります。

地域共生社会の総論と各論

Contents

1.地域共生社会の実現に向けた方向性と取り込み
 1⃣総論
 2⃣各論1:市町村における包括的な支援体制の構築
 3⃣各論2:地域福祉(支援)計画
 4⃣各論3:自治体と国の役割
 5⃣3つの地域づくりの方向性と取り組み

1. 地域共生社会の実現に向けた方向性と取り込み

今回は「地域共生社会」の総論や各論についてまとめていきます。

1⃣総論

地域共生社会の「総論」

地域共生社会の「総論」として、
・地域共生が「文化として定着する」挑戦
・専門職による「多職種連携」、地域住民等との協働による「地域連携」
・「点」としての取り組みから、有機的に連携・協働する「面」としての取り組みへ
・「待ち」の姿勢から、「予防」の視点に基づく、早期発見・早期支援へ
・「支えて」「受け手」が固定されない、多様な参加の場、働く場の創造
となります。

次項は各論1~3をまとめていきます。

2⃣各論1:市町村における包括的な支援体制の構築

各論❶~❸項目の例

❶【他人事を「我が事」に変えていけるような働きかけをする機能】
◉3つの地域づくりの方向性の促進に向けた取り組みの例
・分野を超えた協働を進めると共に、分野を超えた協働を進めていく役割を果たす人を地域の中から多く見つけていく。
・障害や認知症、社会的孤立等に関して学ぶことを通じ、地域や福祉を身近なものとして考える福祉教育の機会を提供する。
◉地域づくりを推進する財源等の例
・各分野の補助金等の柔軟な活用、社会福祉法人の地域における公益的取り組み等の取入れ。

❷【「複合課題丸ごと」「世帯丸ごと」「とりあえず丸ごと」受け止める場】
◉住民に身近な圏域での「丸ごと」受け止める場の整備にあたっての留意点
・担い手を定め、わかりやすい名称を付けるなどして広く住民等に周知する。
・民生委員、保護司等の地域の関係者から、情報が入る体制を構築する。等

❸【市町村における包括的な相談支援体制】
◉市町村における包括的な相談支援体制の構築にあたっての留意点
・支援チームの編成は、本人の意思やニーズに応じて新たな支援者を巻き込む。等

3⃣各論2:地域福祉(支援)計画

各福祉分野に共通して取り組むべき事項の例

・福祉以外の様々な分野(町おこし、産業、農林水産、土木、防犯・防災、環境、交通、社会教育、都市計画等)との連携に関する事項。
・高齢者、小会社、児童に対する統一的な虐待への対応や、家庭内で虐待を行った介護者・養育者が抱えている課題にも着目した支援の在り方。
・役所内の全庁的な体制整備。等

4⃣各論3:自治体と国の役割

市町村、都道府県、国の役割

【市町村】
包括的な支援体制の整備について責任をもって進めていくこと(地域福祉計画として関係者と合意し、計画的に推進していくことが有効)。等

【都道府県】
単独の市町村では解決が難しい課題への支援体制の構築、都道府県域の独自施策の企画・立案、市町村への技術的助言。等

【国】
指針等の作成で終わることなく、「我が事・丸ごと」の人材育成、プロセスを重視した評価指標の検討、財源の確保・在り方についての検討。等

各論1~3:資料として、地域における住民主体の課題解決力強化・相談支援体制の在り方に関する検討会(地域力強化検討会)「地域力強化検討会最終とりまとめー地域共生社会の実現に向けた新しいステージへ」2017年より。

5⃣3つの地域づくりの方向性と取り組み

❶町づくりに繋がる「地域づくり」

❶町づくりに繋がる「地域づくり」
「自分や家族が暮らしたい地域を考える」という主体的、積極的な姿勢と福祉以外の分野との連携・協働による町づくりに広がる地域づくり。

❷福祉コミュニティとしての「地域づくり」

❷福祉コミュニティとしての「地域づくり」
「地域で困っている課題を解決したい」という気持ちで、様々な取り組みを行う地域住民や福祉関係者によるネットワークにより共生の文化が広がる地域づくり。

❸1人を支えることができる「地域づくり」

❸1人を支えることができる「地域づくり」
「1人の課題から」、地域住民と関係機関が一緒になって解決するプロセスを繰り返して気づきと学びが促されることで、1人ひとりを支えることができる地域づくり。

地域共生社会は上記で示した3つの地域づくりを通じて、地域住民が地域生活課題を「我が事」として考える意識を高めていくことを目指しています。

このような地域づくりは、福祉とこれまで関係の少なかった他の分野を繋ぐ地域づくりへの提案でもあります。また、地域づくりを進めるための財源については、

  • 各分野の補助金
  • 共同募金
  • クラウドファンディング
  • ふるさと納税
  • 企業の社会貢献活動
  • 社会福祉法人の地域における公益的取り組み

などの活用が期待されています。

地域共生社会の実現に向け介護福祉士には、単に目の前にいる介護サービスの利用者だけではない、その家族全体を丸ごと捉えた支援、他職種との連携、地域づくりへの提言、介護福祉施設や事業所における地域貢献への取り組みなどが期待されています。

1人の利用者の日常の身の回りの生活を支援するという立場から、その利用者を支える関係づくり、地域づくり、町づくりにまで関わっていくことが介護福祉士に求められています。

我が事・丸ごと

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【生活ニーズ】その人らしさを支える介護福祉支援とは vol.298

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kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
ブロガー歴3年超(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士➡2023年1月~リモートワークに。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」・「介護福祉士」取得
◉福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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