こんにちは💛 介護ラボのkanaです。今日は「福祉住環境」の中から『公園環境の整備』について3回に分けて書いていきます。今回は最終の3回目です!
セラピューティック・レクリエーション(TR)
Contents
1.公園の設備
1⃣遊具、プレイロット
2⃣レクリエーションプログラム
(1)セラピューティック・レクリエーション(TR)のイメージ
(2)公園がステージになるTRの例
3⃣管理・運営
(1)ボランティア
(2)管理
(3)都市公園安全・安心対策緊急総合支援の4つの事業
2.まとめ
1.公園の設備
1⃣遊具、プレイロット
近年、遊具メーカーによるさまざまなユニバーサルデザイン遊具が販売されています。
しかし、その多くは、アクセスは可能ですが、遊びの面白さに欠けるという欠点があります。
- 障害のある子ども
- 障害のない子ども
- 障害のある親
- 障害のない子ども同士
など、組み合わせはさまざまで、単に近づけるだけではなく、誰もがワクワクする冒険心が生み出される遊具であることが大切です。
前回の2回目は、「公園の整備」についてまとめたので、良かったらこちらからご覧ください→【❷公園環境の整備】公園の設備の4つのポイント vol.808
2⃣レクリエーションプログラム
アメリカでは、高齢者や障害者が参加するレクリエーションのプログラムが盛んで、心身両面での機能回復や社会参加への意欲の向上に役立っています。これをセラピューティック・レクリエーション(TR)と呼んでいます。
都市公園において、
- 「健康の維持・増進」
- 「疾病予防」
の効果に視点を置き、レクリエーション活動を通して、みんなの、「生きがいづくり」や「自身の創出」を目指しています。
公園管理者に対しては、あらゆる人々の持つ可能性を排除することなく、ハードからソフトまで、全ての面でのサポートが求められます。
(1)セラピューティック・レクリエーション(TR)のイメージ
- 参加者にとって公園が楽しい場所となり、外出の目的となる。
- プログラムに参加することで自信をつけ、生きがいづくりや社会参加の糸口となる。
- 指導される側から指導する側にと、レクリエーションとの関わりが発展する。
- 年齢差、障害の有無にかかわらず、参加者の連帯感、達成感、満足感が得られる。
(2)公園がステージになるTRの例
- テニス
- 乗馬
- ゴルフアーチェリー
- サイクリング
- 園芸療法
- 陸上競技
- キャンプ
- カヌー
- ボート、ヨット
- 水上スキー
- 釣り
- スキューバダイビング
- スキー
- クロスカントリースキー
- アイススレッジホッケー
3⃣管理・運営
(1)ボランティア
ユニバーサルデザインの公園は、全ての人が自力で楽しめることを目標としますが、全ての人がニーズを満たすことは難しいです。
例えば、
- 公園まで行けない
- 体力的に限界がある
- 1人で公園に行っても楽しくない
- もっと公園の事を知りたい
などのニーズに応えるボランティアが必要です。
またTRプログラムにおいては、障害者自身が指導する側に立って教える楽しみも味わうことができます。
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(2)管理
ユニバーサルデザインの公園において、その考え方と同じくらい大切なのが施設の管理になります。
「段差無し」といえども、その後の地盤沈下や不十分な補修工事で、意図せぬ「段差有り」に後退する例は多々あります。
しかし、年々減少する公共事業費から管理に充当する予算の確保は極めて困難になってきています。
(3)都市公園安全・安心対策緊急総合支援の4つの事業
「都市公園安全・安心対策緊急総合支援事業」(2013年度(平成25年)までの時限措置を2018年度(平成30年)までに延長)等は、都市公園において下記の4つの事業を支援しています。
- 災害対応対策施設の整備
- 建物または橋梁等の耐震改修
- 公園施設のバリアフリー化
- 「公園施設長寿命化計画」に基づき適切に維持管理されている施設の改築(公園施設長寿命化対策支援事業)
上記の4つの事業は、これまで老朽化や自然劣化に対し、修理修繕という形での管理が主体であったものを、積極的に寿命が来る前に対策を立てる予防管理に重点を置くものです。
2.まとめ
前項の4つの事業は、災害に備えての防災対策や建物の耐震改修に対する事業への支援及び公園のバイアフリー化や、老朽化に対する予防的な対策を手掛ける事業への支援を行い、計画的な維持管理に道を開くものです。
このように、ユニバーサルデザインにとって最も大切な、配慮の継続性に寄与するところが大きいと考えられます。
また、健全度調査等で改善が必要と判断されたもので、長寿命化計画に基づき適切に維持管理されている施設の改築に関しては、事業の恒久措置化が検討されています。
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