【❹ユニバーサルデザインの概念】ユニバーサルデザインの2020行動計画 vol.662

こんにちは💛 介護ラボのkanaです。今日は「福祉住環境」の中から『ユニバーサルデザインの概念』について、5回に分けて書いていきます。今回は4回目です!

地方自治体のユニバーサルデザインの特徴

Contents

1.ユニバーサルデザインの特徴と課題
 1⃣市民意識の啓発を図る地方自治体のユニバーサルデザインの特徴
 2⃣ユニバーサルデザインの2020行動計画(概要)
  Ⅰ:基本的考え方
  Ⅱ:心のバリアフリー
  Ⅲ:ユニバーサルデザインの街づくり

1.ユニバーサルデザインの特徴と課題

1⃣市民意識の啓発を図る地方自治体のユニバーサルデザインの特徴

日本におけるユニバーサルデザインは、地方自治体と共に企業の商品開発の努力から発展してきたといえます。

そのきっかけの1つは、静岡県が設置したユニバーサルデザイン室(1999年)です。

静岡県は福祉のまちづくりやバリアフリーの停滞を打開するためにユニバーサルデザインの考え方に着目し、企画・制作部門にユニバーサルデザイン室を設置しました。

行政情報を受信し発信する部署にユニバーサルデザインの考え方を行きわたらせようとしたのです。

具体的には、

  • ユニバーサルデザインの行動計画の策定
  • ユニバーサルデザイン専門委員会の設置
  • 公用封筒の見直し
  • ユニバーサルデザイン表彰制度
  • 商店街のマニュアル
  • 印刷物のユニバーサルデザイン

など、その後の他の自治体のモデルとなる様々な政策を実行し、全国のユニバーサルデザインの旗振り的役割を果たしました。

しかし、それから20年以上が経過し、各自治体のユニバーサルデザインの推進は必ずしも順調とはいえません。ユニバーサルデザインの基本方針やガイドラインを作成してきたどの自治体でも、その改正には至っていません。

折角つくったユニバーサルデザイン計画が機能していない自治体も少なくありません。

多くの自治体がユニバーサルデザイン指針やアクションプログラムを策定した、2000年~2003年直後の調査では、ユニバーサルデザインについての自治体職員の問題意識を端的に示していて、

  • 「ユニバーサルデザインがなぜ必要なのか理解してもらうことが難しい」
  • 「ユニバーサルデザインは絶えず進化するということは分かる、しかしそうした変化と当面の予算獲得としてのゴールが説明しにくい」
  • 「少子高齢化、国際化の中で必須の施策であることは分かるが、ユニバーサルデザインの視点が様々な施策と関連するため、統一的な意見でまとめていくことが困難」
  • 「費用対効果が得にくい」

というような声が、市民や企業との合意形式を含めて今なお課題としてあり続けてきます。

もちろんその反面、ユニバーサルデザイン導入への期待、効果も確認できます。例えば、

  • 「職員自ら多様な視点で建築物を点検するようになった」
  • 「考え方や重要性の認識については定着してきた」
  • 「施策決定の初期段階から市民参画を促し、途中段階で評価を行政と協働で行い、次のステップへ進めていくプロセスを取り入れる事業が増えてきた」

など、住民との関わりを推進している自治体も少なくありません。

2⃣ユニバーサルデザインの2020行動計画(概要)

ユニバーサルデザインの2020行動計画

【Ⅰ:基本的な考え方】

1⃣我々の目指す共生社会(パラリンピック契機として)

・共生社会は、さまざまな状況や状態の人々がすべて分け隔てなく包摂され、障害のある人もない人も、支え手側と受け手側に分かれることなく共に支え合い、多様な個人の能力が発揮されている活力ある社会である。

・パラリンピック競技大会は、この共生社会の実現に向けて社会のあり方を大きく変える絶好の機会である。

2⃣ユニバーサルデザイン2020行動計画

・障害者権利条約の理念を踏まえて、全ての人々が障害のある人に対する差別を行わないよう徹底していくことが必須である。「障害の社会モデル」を全ての人が理解し、人々の心の在り方を変えていくことが重要である。また、「障害の社会モデル」の考え方を反映させ、誰もが安全で快適に移動できるユニバーサルデザインの街づくりを強力に推進していく必要がある。

【Ⅱ:心のバリアフリー】

1⃣考え方

・ユニバーサルデザイン2020行動計画で取り組む「心のバリアフリー」とは、様々な心身の特性や考え方を持つすべての人々が、相互に理解を深めようとコミュニケーションを取り支え合うことである。

❶障害のある人への社会的障壁を取り除くのは社会の責務であるという「障害の社会モデル」を理解すること。

❷障害のある人(及びその家族)への差別(不当な差別的取り扱い及び合理的配慮の不提供)を行わないよう徹底すること。

❸自分とは異なる条件を持つ多様な他者とコミュニケーションをとる力を養い、全ての人が抱える困難や痛みを想像し共感する力を培うこと。

2⃣具体的な取り組み

(1)学校教育における取り組み

①全ての子どもに達に「心のバリアフリー」を指導

②全ての教員等が「心のバリアフリー」を理解

③障害のある人とともにある「心のバリアフリー」授業の全面展開

④障害のある幼児・児童・生徒を支える取り組み

⑤高等教育(大学)での取り組み

(2)企業等における「心のバリアフリー」の取り組み

❶企業等における「心のバリアフリー」社員教育の実施

❷接遇対応の向上

❸障害のある人が活躍しやすい企業等を増やす取り組み

(3)地域における取り組み

①地域に根差した「心のバリアフリー」を広めるための取り組み

②災害時における避難行動要支援者に配慮した避難支援の在り方

③その他

(4)国民全体に向けた取り組み

❶障害のある人とない人が共に参加できるスポーツ大会等の開催を推進

❷特別支援学校を拠点としたスポーツ・文化・教育の祭典を実施

❸国民全体に向けた「心のバリアフリー」の広報活動

(5)障害のある人による取り組み

【Ⅲ:ユニバーサルデザインの街づくり】

1⃣東京大会を契機として、身体障害(聴覚・視覚・内部障害、肢体不自由等)、知的障害、精神障害(発達障害を含む)等さまざまな障害のある人(身体障害者補助犬を同伴した人を含む)も移動しやすく生活しやすいユニバーサルデザインの街づくりに向けて、より一層、強力かつ総合的に、国、地方公共団体、民間が一体となって取り組みを進めていく必要がある。

バリアフリー施策の検討及び評価に当たっては障害のある人の参画が重要である。

2⃣具体的な取り組み

(1)東京大会に向けた重点的なバリアフリー化

①競技他会場におけるバリアフリー化の推進

②競技会場周辺エリア等におけるバリアフリー化の推進

③主要鉄道駅、・ターミナル等におけるバリアフリー化の推進

④海外との主玄関口となる成田空港、羽田空港国際線ターミナルを中心とした空港のバリアフリー化の推進

⑤リフト付きバス・UDタクシー車両等の導入推進

(2)全国各地において、Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン等を踏まえた高い水準のユニバーサルデザインを推進

❶バリアフリー基準・ガイドラインの改正

❷観光地のバリアフリー化

❸都市部等における複合施設(大規模駅や地下街等)を中心とした面的なバリアフリーの推進

❹公共交通機関等のバリアフリー化

❺ICTを活用したきめ細かい情報発信・行動支援

❻トイレの利用環境の改善

ユニバーサルデザインの考え方を十分に理解し、行政や市民を継続的に啓発し、市民参加の施設づくり、まちづくりを推進していくことは、福祉住環境コーディネーターの重要な役割といえます。

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