こんにちは💚 介護ラボのkanaです。今日は「福祉住環境」の中から『求められる福祉住環境整備とは?』について4回に分けて書いていきます。今回は最終の4回目です!
ユニバーサルデザインの推進と当事者本人の参加
Contents
1.プロセスのデザインと参加
1⃣環境作りのガイドライン
2⃣ユニバーサルデザインの推進
3⃣福祉住環境整備のコーディネート
4⃣当事者本人の参加
2.近年の世界的な脅威への対応
1⃣新型コロナウィルス感染症(COVID-19)
2⃣多発する自然災害
1.プロセスのデザインと参加
1⃣環境作りのガイドライン
これまでの住宅の設計指針や、福祉のまちづくりガイドラインなど、物理的環境としての福祉住環境整備は、最も具体的なガイドラインとして、寸法や分量などの施行のための「使用規定」を示したマニュアルなどに従って整備されてきました。
これは、各地の自治体で利用されることによって普遍化が進み、一定の成果を上げてきています。
さらに、実際の寸法だけではなく、使用者と行為の内容や利用範囲を明示する「性能規定」的なマニュアルも試みられています。
しかし、今後は、環境作りの「プロセス規定」をするようなガイドラインやシステムが求められることとなります。
2⃣ユニバーサルデザインの推進
ユニバーサルデザインの推進のためには、継続的な評価や実行を繰り返すことによって、スパイラルアップ型のデザインのプロセスを行っていくことが、近年強調されるようになってきました。
PDCA(計画ー実行ー評価ー改善)の一連のプロセスの方法を決めて、それを実行することが、当事者のニーズに適合した環境づくりの実践方法として重要なサイクルとして認識されています。
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3⃣福祉住環境整備のコーディネート
福祉住環境整備をコーディネートする場合、まず個別の利用者のニーズの把握調査から始まり、ともに立案し、環境作りの一連のプロセスを見届け、進捗管理をし、使用後の評価やモニタリングまでも行えるよう、時間的に継続して利用者と関わっていくことが必要となります。
そして、その実際のコーディネート活動においては、あくまでも具体的な方向性を決するのは当事者本人であるということが基本となります。
さらに、複数の当事者や利害関係者から成る地域社会においては、単純に1人の当事者の意見を聞くだけではありません。
コーディネーターとして活躍するためには、様々な考え方を持つ地域住民の意見を引き出し、合意形成にまで導いていく為の、コミュニケーションの技術や資質が必要となります。
ニーズ側だけではなく、サービスを供給する側の行政、民間のそれぞれの役割をバランスよく編成することや、活動の際に一連の継続した評価と改善を含めたスパイラルアップの方法が取り入れられることが求められています。
4⃣当事者本人の参加
当事者本人の参加という理念は、高齢者、障害者のための施設環境整備などにおいて近年進みつつある「生活とケアの個別性」への対応という概念の基礎にもなっています。
環境作りの個性への対応には、当事者の自己決定に基づく参加が不可欠となり、また、この参加を促す技術を持った人材や組織が必要となってきています。
2.近年の世界的な脅威への対応
1⃣新型コロナウィルス感染症(COVID-19)
2019年末(令和元年)に発見された新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は、全世界へ感染が拡大し、その圧倒的な感染力と重症化リスクに対応して、全世界に急速な対応が迫られました。
特にその感染が「飛沫感染」によるものとして、住宅内の空気環境や感染防止対策からはじまり、
- 対人接触への配慮
- コミュニティのあり方
- 集会施設等の管理
- 医療福祉施設における感染防止
- 人々の行動変容とそれらに関する都市や地域全体の社会行動の管理や規制
など、様々な緊急配慮が必要とされ、福祉住環境にも大きく影響を及ぼす出来事となりました。
いくつかの感染の波を経験し、またワクチン接種による感染抑止策が講じられた後には、常にリスクと共生するウィズコロナの社会づくりが求められています。
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2⃣多発する自然災害
多発する自然災害への対応も同様に社会のイジリエンス(回復力のあるしなやかな強靭さ)が強く求められています。
さらに、自然災害の要因として「地球温暖化」や「気候変動」に際して、世界的規模による経済産業構造の転換、人々のライフスタイルや行動変容が求められています。
全世界の共存に向けては、一部の努力だけではなく、普遍的な課題として人々の日常生活と居住環境に求められる点も多大であることも認識しておかなければなりません。
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