障害の理解

【❷聴覚・言語障害】聴覚障害の特性の応じた支援方法 vol.257

2021-02-25

こんにちは💚 介護ラボのkanaです。今日は「障害の理解」の中から『聴覚・言語障害』について、昨日・本日・明日の3回に分けて書いていきます。

聴覚障害のある人を対象とした日常生活用具7種目

Contents

1.障害の特性の応じた支援
 1⃣コミュニケーションの手段
 (1)補聴器
 (2)筆談
 (3)手話・読話・口話
 2⃣障害福祉制度による社会的資源
 3⃣聴覚障害のある人を対象とした日常生活用具7種目

1.障害の特性の応じた支援

聴覚障害のある人は、コミュニケーションに困難がありますが、補聴器や手話通訳、要約筆記などの支援を受けて、就労や通学など地域生活を営み、社会に参加しています。

1⃣コミュニケーションの手段

コミュニケーション手段

聴覚障害の人の多くが活用する福祉用具として「補聴器」があります。また、代表的なコミュニケーションの手段として、筆談、手話、読話、口話、ジャスチャー(身振り)があります。

情報の入手、意思疎通に上記のコミュニケーション手段が用いられます。すべての障害者が同じ手段を用いているわけではないため、個々が受けた教育や活用のしやすさに応じて、其々に適した方法を選択します。

(1)補聴器

「補聴器」は、周囲の音を増幅させ伝える機器で、

  • ポケット型
  • 耳掛け型
  • 耳穴型骨導型

があります。

補聴器

補聴器を用いることで、伝音性難聴では音が効きやすくなります。感音性難聴で効果が得られない場合には「人工内耳」を装用することがあります。

人工内耳とは?

重度の聴覚障害者に用いる人工臓器。手術により内耳の蝸牛に電極を挿入して、聴神経を介して電気刺激を脳に伝える。補聴器では効果が得られない、感音性難聴の時に装用されることが多い。健康保険の適用になり、自立支援色湯費の対象となっている。

補聴器を取り扱う際には、水で濡れないように注意します。装用しない場合には乾燥ケースに保管します。汗や耳垢による汚れは、布でふき取り適宜電池交換をします。

(2)筆談
筆談

中途視聴者とのコミュニケーションのでは、一般的に筆談が有効です。文字を用い髪等に記載します。手のひらや空中に文字を書く方法(空書き)もあります。文字を用いるため、伝達内容の間違いが少なくなりますが、筆談には文字の読み書きの時間が必要になります。文の意味を変更することなく、読みやすく書くことが必要です。

講演会などでは、話した内容の要約をパソコン等を使ってスクリーンに投影する要約筆記を利用することが多いです。

(3)手話・読話・口話
手話

先天性聴覚障害者では、一般的に手話が有効です。単語で表現が困難な場合は、日本語50音を指の動きで一文字ずつ表現する「指文字」を用います。

読話

読話は、話し手の口やほほの動きを読み取ります。暗い場所、離れた距離は控え、逆光に位置しない等のちゅいが必要です。

口話

口話とは、相手の音声言語を口形によって理解し、意思伝達を行うことです。

2⃣障害福祉制度による社会的資源

聴覚障害者は、身体障害者福祉法のほか障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律である障害者総合支援法をはじめとする様々な制度において、

  • 身体障害者手帳の交付
  • 福祉用具の活用

など、社会資源を活用することが出来ます。しかし、当事者に情報が適切に伝達されないことで制度が活用できないことががないよう、配慮することが必要です。

障害者総合支援法に基づく「意思疎通支援」により、手話通訳者や要約筆記者が要請され、公的な場などに派遣されています。リアルタイムの情報を獲得できることで、講演や観劇など余暇活動の楽しみが広がります。

障害を理由としする差別の解消の推進に関する法律である障害者差別解消法に規定された「合理的配慮」により、役所や駅、学校、職場では通信機器や情報機器の要約筆記、手話や筆談などを取り入れることが定められ、他者とのコミュニケーションがスムーズになっています。

情報伝達の手段として、かつては電話やファックスが主流でしたが、近年はパソコンやタブレット、スマートフォン、携帯電話の普及により、メールでの視覚的な情報伝達が広がっています。

駅などの電光掲示板、テレビの字幕など聴覚障碍者にとって視覚的に有効な情報は、誰にとっても便利なユニバーサルデザインとして日常に取り入れられています。

3⃣聴覚障害のある人を対象とした日常生活用具7種目

日常生活用具の7種目

聴覚障害者屋内信号装置
聴覚障害者用屋内信号灯
インターホンや電話機などに接続して、来客や電話、ファックスの着信を光や振動で知らせる装置
フラッシュベル
電話補助機器の1つ、3秒に1回点灯して光で電話の着信を知らせる
振動型目覚まし装置
時間や来客、電話など身の回りの情報を文字や振動で知らせる受信機
振動型腕時計
時間を振動で知らせる時計

福祉電話(貸与)、ファックス(貸与)、聴覚障害者通信装置
テレビ電話
文字によるやり取りが可能なファックスや福祉電話。電話の着信音や会話音を増幅する電話機や受話器用アンプがある
ファックスなど
文字によるやり取りが可能なファックスや福祉電話。電話の着信音や会話音を増幅する電話機や受話器用アンプがある

聴覚障害者情報受信装置
字幕機器
CS障害者放送やデジタル受信器、文字や字幕放送デコーダーが内蔵されている

上記のように日常生活でスムーズなコミュニケーションが図れる環境を整備することで、聴覚障害者の社会参加が拡大されます。

聴覚障害

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kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
ブロガー歴3年超(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士➡2023年1月~リモートワークに。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」・「介護福祉士」取得
◉福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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