【①後期高齢者の心身の虚弱】フレイル高齢者の健康支援と認知症・軽度認知症について vol.736

こんにちは💚 介護ラボのkanaです。今回は「福祉住環境」の視点から『後期高齢者の心身の虚弱』について、3回に分けて書いていきます。今日は1回目です!!

軽度認知障害(MCI)とは?

Contents

1.後期高齢者の心身の虚弱
 ◉高齢者の保健事業の目標
 1⃣フレイル
 (1)フレイルの定義
 (2)フレイルの実態
 (3)フレイルの予防対策
 2⃣認知症
 (1)今後の認知症病者数
 (2)軽度認知障害(MCI)

1.後期高齢者の心身の虚弱

今後、わが国では、後期高齢者が急増する中、後期高齢者の健康を守り自立を促進するために、特に「フレイル」「認知機能低下」「サルコペニア:筋肉や骨という運動機能低下」「口腔機能低下」「低栄養」といった面での予防対策や健康維持が大きな問題と考えられています。今回は、フレイルと認知症について書いていきます。

2018年(平成30年)4月に「高齢者の特性を踏まえた保険事業ガイドライン」を公表し、高齢者の抱える健康課題として、

  • フレイル
  • サルコペニア
  • 認知症

の進行予防や、慢性疾患の重症化予防などに対する支援の取り組みを明確化しています。(下記図参照)

◉高齢者の保健事業の目標

※厚生労働省「高齢者の特性を踏まえた保険事業ガイドライン第2版」を編集・引用

1⃣フレイル

高齢期の虚弱化(フレイル)は、健康障害につながる心身の脆弱な状態であると同時に、ストレスに対する予備力の低下に起因した状態になります。

その構成要素には、

  • 身体組成
  • 身体機能
  • 身体活動
  • 疲労、精神心理状態

などが含まれます。

(1)フレイルの定義

フレイルの実態を把握するためには、測定可能な変数によって操作的に定義しなければなりませんが、最も有名な定義はFried氏らによるもので、その特徴として、Shrinking、Exhaustion、Low activity、Slowness、Weaknessを挙げ、おのおの、

  • ❶体重減少
  • ❷疲労(何事にも努力が必要で前に進めない状態)
  • ❸身体活動の低下
  • ❹歩行速度の低下
  • ❺筋力低下

5項目に対してcut-off値を設定して虚弱を定義し、虚弱症状が無い群と比較し、3つ以上の症状を有する場合には、「フレイル」と判定されれ、その定義によって死亡率が上昇することを明らかにしています。

(2)フレイルの実態

わが国の虚弱の実態を把握するため、65歳以上の地域在住高齢者を対象とした調査が2013年に実施されており、前項のフレイルの定義5つの項目の中で3つ以上に該当する「フレイル高齢者」は、約11.3%と報告されています。

加齢に伴って、フレイルの有病率は上昇し、65歳~69歳では5.6%であるのに対し、80歳以上の高齢者では34.9%が該当しました。

性別では、男性が10.3%であるのに対し、女性は12.3%でした。

(3)フレイルの予防対策

わが国のフレイルあるいは生活機能障害に対する総合的予防対策として「介護予防」が国の施策として実施されているのは広く知られれていますが、「基本チェックリスト」があり、2006年に開始されて以降、全国的な規模で基本チェックリストによる、いわばフレイル情報は膨大な数量に上っています。

基本チェックリストは、フレイルを包括する身体的、精神心理的、そして社会的ドメインをすべて含み、その信頼性・妥当性等についても科学的根拠としての有効性が確立されています。

今後、わが国では後期高齢者の著しい増加が見込まれる中、フレイル高齢者の対策は必須のものとなりますが、基本チェックリストの活用と適切な介入によって、フレイル予防に効果が上がることが期待されています。

2⃣認知症

加齢とともに増加する認知症は、患者本人や家族の生活を崩壊させるとともに、多額の医療費や介護費用を要することから、予防や治療方法の確立は急務の課題となっています。

(1)今後の認知症病者数

厚生労働省の発表によれば、2012年(平成24年)時点で、65歳以上の高齢者のうち認知症は推計15%、実数で462万人と報告され、2025年には認知症有病者数は約700万人に増加すると推計されています

今後のわが国の急速な人口構造の変化を考慮すると、認知症に対する問題は今後ますます重要な課題となります。

(2)軽度認知障害(MCI)

認知症ではありませんが、軽度な認知機能低下を有する状態は、軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)として知らえ、認知症予防に重要な前駆状態として注目されています。

MCI高齢者は、その後認知症へ移行する割合が正常認知機能高齢者に比べてた高いことが知られている一方で、数年後に正常に回復する高齢者も多いために、MCIの段階で適切な介入を実施することにより、残存する脳神経の賦活化を通じて認知機能を改善・維持する可能性大きいと考えられ、認知症予防におけるMCIのスクリーニングと介入のための取り組みが重要となります。

実際、わが国においても有酸素運動を中心とした運動介入によって、MCI高齢者の認知機能低下の抑制が可能であり、脳容量や脳機能の維持・向上が可能であることが、ランダム化比較試験によって示されています。

次回は、「ロコモティブシンドローム」と「サルコペニア」についてまとめていきます!!

軽度認知症

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