発達と老化の理解

【フレイルとは?】恒常性と予備力・回復力・適応力・防衛力について vol.286

2021-03-26

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から『老化』について書いていきます。

老化に伴う身体的変化と生活への影響

Contents

1.加齢による生理機能の全体的低下
 1⃣恒常性を維持する機能
 2⃣予備力
 3⃣回復力
 4⃣適応力
 5⃣防衛力
 6⃣フレイル
 (1)フレイルとは
 (2)フレイルになるとどうなる?

1.加齢による生理機能の全体的低下

加齢による生理機能の全体的低下

人は、生まれてから時間の経過と共に成長し、老い・老化を経て亡くなります。人の生理的な機能は成長していく過程の中で、機能を最大限に発揮しああと、少しずつ低下していきます。これは人が生きる過程において殆ど全ての人にみられ「生理的老化」と呼ばれています。

生理的老化は少しずつ生じるため、全体的な恒常性を維持する機能は保たれているといわれています。しかし、臓器の予備力が低下する為、疾患に罹った時や急激に障害を受けた時の回復力や、適応力が低下します。

また、ストレスを受けた時には免疫機能が十分発揮できないなど、防衛力が低下します。生理的老化が著しく進行し、病的な状態を引き起こすものを「病的老化」といいます。

免疫機能とは?

体液性免疫という抗体をつくって身体を守ることと、細胞性免疫というT細胞が攻撃を除去する機能がある。

1⃣恒常性を維持する機能

恒常性を維持する機能

人の身体には、体内の生理的機能と外部環境のバランスを調整する能力があります。例えば、体内水分量の体液バランスを維持したり、体温などを一定に保つ能力です。この能力を恒常性の維持・ホメオスタシスといいます。

生理的老化は徐々に生じるため、全体としての恒常性は維持されますが、加齢とともに恒常性にかかわる機能が低下すると、様々な影響を及ぼします。例えば、

  • 熱中症
  • 脱水症

などを起こしやすくなります。

恒常性を維持するためには、予備力、回復力、適応力、防衛力などの力が働きます。

2⃣予備力

予備力

予備力とは、その人に備わっている体力や生理的機能の最大の能力と、日常的に使っているの能力の差のことであり、身体に蓄えられているゆとりの能力のことです。

この予備力が十分にあれば、ストレッサーが加わってもある程度まで対処できますが、加齢とともに予備力は低下します。例えば、

  • 階段を上ると息切れがする
  • 暑さや寒さに耐えられない

等が起こります。

ストレッサー:ストレスを引き起こす物質的・精神的因子。寒暑・怒り・不安・外傷など。

3⃣回復力

回復力

回復力とは、何らかのストレスを受けた時に修復して元に戻そうとする能力のことです。回復力は加齢とともに低下します。

例えば、普段しないような無理をすると回復に時間が掛かり、病気になるとなかなか治りにくくなります。回復力は本人の意欲や意思が大きく影響します。

また、その人を取り巻く環境が整備されているかどうかも関係します。従って、回復力は個人差が大きいといえます。

4⃣適応力

適応力

適応力とは、ストレッサーが身体にとってストレスにならないように順応していく能力のことです。加齢とともに適応力は低下します。

例えば、入院や施設入所、引っ越しなどにより、生活環境が変化することにより不安感や心理的なストレスが高まり、新たな病気や症状があらわれる場合があります。

また、高齢者では病期に対する反応が一般成人と異なり、症状や経過が定型的な形で表れにくい「非定型的」という特徴があります。

  • 心筋梗塞では「無痛性」
  • 肺炎では「無熱性」

が有名で、気づかないうちに進行していることもあります。これらは病気への適応力の低下が原因であると考えられます。

5⃣防衛力

防衛力

防衛力は、健康を脅かすストレッサーを回避したり、戦ったりすることにより、身体の向上を保つ能力のことです。この防衛力も加齢とともに低下します。

例えば、皮膚のバリア機能の低下によって外界からの微生物が侵入しやすくなります。また、免疫機能が低下する為、細菌やウイルスなどの病原体(生体に寄生して病気を起こさせる原生動物:細菌・ウィルスなどのセイブル)に対する抵抗力が弱くなります。

6⃣フレイル

(1)フレイルとは
フレイルとは

フレイルとは、高齢者が筋力や活力が低下した段階のことで、日本老年医学会が2014年(平成26)5月に提唱しました。今後、後期高齢者の多くがこの「フレイル」という段階を経て、徐々に要介護状態に至ると考えられています。

フレイルの段階は、然るべき介入によって再び健全な状態に戻るという可能性が含まれています。

その為、フレイルに陥った高齢者を早期に発見し、適切な介入を行うことで生活機能の維持・向上を図ることが期待されています。

厚生労働省の報告では、「加齢とともに心身の活力である運動能力や認知機能等が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」とされており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な要介護状態の中間を意味します。

高齢者においては特に「フレイル」に陥りやすいことが分かっています。

フレイル

他の『フレイル』記事はこちらから・・・
【老化とは?】生理的老化の特徴、老化と加齢の違い vol.83

(2)フレイルになるとどうなる?
フレイルになるとどうなる?

フレイルの状態になると、亡くなる率の上昇や、身体機能の低下に繋がります。病気に罹りやすくなったり、入院が必要になるなど、ストレスに弱い状態になります。

健康な人は風邪を引いた場合、発熱や倦怠感はあるものの数日もすればよくなります。しかしフレイルの状態になっていると、風邪をこじらせて肺炎を発症したり、熱のためふらついて転倒し骨折をする可能性があります。

そして、治療のために入院すると、環境の変化に対応できず、自分がどこにいるのかも分からなくなることがあります。フレイルから寝たきりになってしまうこともあるため注意が必要です。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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