[高齢者に多い]疾患別にみた福祉住環境

【認知症の特徴と治療】生活上の問題点・6つの福祉住環境整備 vol.126

2020-10-17

こんにちは 介護ラボ・カナログのカナです。今日は福祉住環境の中から・・・

認知症の特徴と治療・6つの福祉住環境整備について

Contents

1.認知症の特徴と治療
 1⃣認知症の症状
 2⃣認知症の治療
 3⃣認知症の予防、リハビリテーション
2.生活上の問題点と福祉住環境整備
 1⃣認知症の生活上の不便・不自由
 2⃣6つの福祉住環境整備

1.認知症の特徴と治療

認知症の原因疾患は100以上ありますが、その中でアルツハイマー型認知症が約半数を占めています。

1⃣認知症の症状

認知症の症状

認知症は正常の水準に達していた知能が、持続的に低下し、記憶や判断力の障害により適切な日常生活や社会生活が営めなくなります。記憶障害のみで社会生活に支障がない段階の状態を、「軽度認知機能障害(MCI)」といいます

🔹中核症状:脳の機能障害による記憶障害や、判断力低下による抽象的思考の障害、失語、失行など。

🔹周辺症状(BPSD):中核症状を背景に環境や人間関係、本人の性格など様々要因が絡み合って生じる二次的な症状のこと。主な症状として・・・

  • 抑うつ
  • 妄想
  • 幻覚
  • 徘徊

など、症状の現れ方には個人差があります。

2⃣認知症の治療

認知症の治療

❶脳血管性認知症:原因の高血圧、動脈硬化のコントロールを行う。
❷アルツハイマー型認知症:原因が不明であり、薬物療法や生活の仕方でその進行を抑えることに主眼におく。

3⃣認知症の予防、リハビリテーション

認知症の高齢者は、新しいことを覚えるのが苦手でも、昔習い覚えたことや昔の出来事は記憶していることが多いため、回想法など生活の活性化に効果がみられる場合があります。

日常的に認知症高齢者に知的刺激を与えるような環境を用意して、認知症の予防や進行防止を図ります。

知的刺激を与えるような環境とは?

時計、カレンダー、季節感を与える花や食べ物、アルバムや写真を見せたり、昔使っていた道具を見せる、絵や写真を飾る、植木、植物、動物、子どもに接するなども生活活性化に有効である。

2.生活上の問題点と福祉住環境整備

1⃣認知症の生活上の不便・不自由

認知症は進行性の疾患であるため、生活上の支障も症状の進行につれて拡大する。そのため、買い物、調理、洗濯などの手段的日常生活動作(IADL)障害から、しだいに排泄、入浴などのADL(日常生活動作)のレベルまで拡大していきます。

❶中核症状や周辺症状に起因するもので、身体障害に伴う支障とは異なり、主に知的・精神的問題から生じます。

  • 買い物ができない
  • 火を消し忘れる
  • 道具の使い方がわからない
  • 段取りが付けられない

❷精神症状や行動障害が加わり、日常生活に大きな影響を与えます。

  • 徘徊
  • 入浴や着替えを嫌がる
  • 夜間不穏
  • 異食

❸認知症に伴う症状が、生活上のリスク要因となります。

⇒安全に対する判断障害が起こり、転倒や事故が生じやすい。

認知症

他の『認知症』記事はこちらから・・・
【認知症とは何か?】定義と診断基準、認知症状の全体像について vol.65
【認知症の特徴】多様な原因疾患、治療可能な認知症とは? vol.66
【①認知症の病理】脳の構造と症状との関係 vol.69
【②認知症の病理】うつの理解、老化と認知症の関係 vol.70
認知症の人の心理【不安・喪失感を抱く理由】vol.91
【パーソンセンタードケア】5つの葉と3つのステップ vol.92
【健忘と認知症の違い】高齢者の危機感を和らげる3つの方法 vol.169
【①認知症6つの評価法】長谷川式認知症スケール(HDS-R)とは? vol.203
【①認知症の重症度判定】日常生活自立度判定基準とは? vol.204
【アルツハイマー型認知症の原因疾患】病態・症状・経過について vol.205
【血管性認知症の原因疾患】病態・疾患・経過について vol.206
【レビー小体型認知症の原因疾患】病態・疾患・経過について vol.207
【前頭側頭型認知症の原因疾患】病態・疾患・経過について vol.208
【3種類の治療可能な認知症】病態・疾患・経過について vol.209
【若年性認知症とは?】病態・疾患・経過、認知症鑑別診断(DDQ-43) vol.210
【①認知症の中核症状とは?】記憶障害・見当識障害・遂行機能障害について vol.211
【②認知症の中核症状】空間・視覚・社会的認知障害について vol.212
【③認知症の中核症状:失語・失行・失認】病識保持事例と病識低下事例の比較

2⃣6つの福祉住環境整備

1⃣環境作り

1⃣目が行き届きやすい環境作り
住宅内で家族の目が行き届き、孤立しないような福祉住環境整備が望ましい。

2⃣転倒防止

2⃣転倒防止への配慮
階段、玄関など移動箇所への手すりの設置、段差解消、室内の整理整頓、浴室や階段などに滑り止め、階段の上下や廊下に足元灯の設置など、安全への配慮が必要です。

3⃣危険物品の扱い

3⃣住宅内にある危険物品の扱い
火災報知機や煙探知機・ホームスプリンクラーの設置、ガス漏れ警報器の設置、刃物や薬・洗剤・タバコなどは目の付かないところに収納、などの対応が大切です。

4⃣徘徊への対応

4⃣徘徊への対応
徘徊探知システムの利用、事故が起きないように見守るなど安全性に配慮して、本人の欲求を満たす工夫をします。

徘徊探知システムとは?

高齢者の徘徊を防ぐため、家族や介護者に知らせる装置。本人にペンダント型などの発信機を付けてもらい、受信機や探知機は玄関が居室に通じる出口に設置する「設置型」は、高齢者が外に出ようとすると、チャイムランプが知らせてくれる。また、外出先で介護者から一定距離離れた時に作動する「携帯型」もある。センサー作動時間や設置場所等は、本人の行動状況を観察して選択する。

5⃣幻覚や混乱への対応

5⃣幻覚や混乱への対応
適度な照明、壁や床などの染みを取り除く。花柄の壁紙などは錯覚する場合もあるため壁は無地の物が良い。家具の配置は変えない、トイレ・浴室などに明るい色の標識を付ける、などの対応が必要です。

6⃣不潔行為の対応

6⃣失禁や不潔行為の対応
部屋等をトイレと思い込んでいる場合、トイレ代わりの容器を放尿場所に置く、など。トイレを探せなくなっている場合は、表示などの工夫が必要になります。

失禁の症状⇒認知症の初期では、失禁してから自ら気付き後始末をしようとするが、自身の身体、下着、床などを汚してしまいます。そして、症状が進むと大小便が出ても気にならなくなります。見当識障害によりトイレの場所が分からなくなり失禁することもあります。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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