障害別に見た福祉住環境整備

【障害受容】リハビリテーションの段階と障害者のADL vol.170

2020-11-30

こんにちは💚 介護ラボのkanaです。今日は「福祉住環境」の中から『障害受容』について書いていきます。

障害の様々な種類と身体的・心理的特性

Contents

1.障害を持った時期に起因した特性
 1⃣先天的障害と後天的障害
 2⃣成長発達段階における障害
 3⃣成人以降の障害
2.リハビリテーションの経過に伴う変化
 1⃣リハビリテーションの段階ごとの特徴
 2⃣心身機能とその変化にかかわる要因
3.障害に対する態度(障害受容)

1.障害を持った時期に起因した特性

障害には様々な種類があり、障害によってADLの問題が異なるほか、障害そのものに対する認識やリハビリテーションの内容も異なってきます。これから、障害者の身体的・心理的特性を書いていきます。

1⃣先天的障害と後天的障害

「先天的障害」とは、生まれる以前の胎児の段階、及び周産期(妊娠満22週から出生後満7日未満の期間)に生じた障害のことを言います。

先天的障害の原因を特定できる場合(染色体異常によるダウン症候群など)と、はっきり特定できない場合があります。

胎児の段階で既に何らかの障害が明らかな場合(骨形成不全など)と、障害が生じる原因を持って生まれる場合(出生時の損傷や二分脊椎、脳性麻痺など)があります。

「後天的障害」は中途障害とも呼ばれ、障害や障害の原因となる疾患なども持たずに生まれた者に、その後の人生の中で生じた障害のことをいいます。

二分脊椎とは?

生まれつき脊椎の癒合が完全に行われず、一部が開いたままの状態のこと。

2⃣成長発達段階における障害

先天的・後天的障害のいずれにおいても、成長発達段階で障害を生じた場合、その後の成長に影響が生じます。知能・精神・身体は互いに影響し合い成長発達を促すため、障害がそのいずれにおいて生じても互いに影響を受ける可能性がありますまた一過性の障害であっても、障害の回復に掛かった期間や時期によっては、心身の発達に影響を残すことがあります。

  • 先天的あるいは成長発達の途上で生じた障害:障害を生じる以前の生活の中で経験したことのない事柄については、その事柄を行う必要性を感じないことがあります。※福祉用具を導入しても使用されないことがあります。
  • 重度の知的発達障害や運動発達障害がある場合:本人が家庭内で保護されることが常態となり、新たな社会参加の機会を逃してしまうことがあります。
  • 呼吸障害等により医療的ケアが欠かせない場合:対応の困難を理由に、教育の機会が制限されることがあります。常に適切なサポートを受け、成長発達を促し、2次障害を防止することが必要です。

3⃣成人期以降の障害

  • 適応が難しい突発的な事故や病気による障害:先天性の疾患や進行性の疾患では将来の障害状況について予測が立ちやすいが、後天性障害ではこれまで当たり前に行ってきたことが出来なくなるなど、心身共に適応が難しくなるので、サポートが必要となります。
  • 喪失感が強い突発的な事故や病気による障害:回復への願望や、出来なくなったこと、行えないことへのこだわりが強く、予期しない病気や出来事に対する怒りや原因の追求などに気持ちが向いてしまい、現実的に今置かれた状況や障害内容を認識したり、残された能力や可能性、環境資源に目を向けたりすることが難しくなります ⇒ 本人が理解しやすいように具体的な障害の見通しを提示し、十分な情報を提供することによって障害がどのようなものであるのか理解出来るようにすることが必要です。
  • 家族関係に起因する問題を生じさせ、職場や地域活動に支障をきたす成人期以降の障害:後天的に生じた障害では、それ以前の生活の中で形成された役割を果たすことが難しくなることがあり、さまざまな問題が生じる可能性があります ⇒ 障害を補完して、自己実現や、社会的役割を担うことを可能とする機会を確保することによって、心身の回復を促し、機能維持や2次障害の予防に努めます。自発的活動を促進するために「ADLの自立」を図ります。

2.リハビリテーションの経過に伴う変化

1⃣リハビリテーションの段階ごとの特徴

障害者の特性は、障害を持った時点からの経過とその後の経緯に大きく影響を受けます。以下は、脳血管障害(脳卒中)の場合を想定して書いていきます。

急性期から回復期
原因となる疾患の治療を主な目的として過ごす急性期を脱し、生命を維持するための危険にさらされることが無くなる時期。治療は本来は完治を目指すが、疾患の影響や障害を極力最小限に抑えることを目指す場合もあります。
➡予後の見通しについて、冷静に考えられない場合が多い。
➡医療機関で過ごしている場合、退院後の生活イメージを持ちにくいことが多い。

回復期
ある程度、急性の症状が治まり、病状が安定して障害が現実的なものとして認識されてくる時期になります。
➡医療機関から自宅へ帰ることへの不安や、回復への不安などを抱える時期でもあります。
➡新たな生活への適応が、治療と援助の課題となります。

回復期から維持期
病状が安定し、障害が固定的になって予後の見通しがはっきりしてくる時期です。
➡本人と家族は、冷静に将来の見通しを立てることが可能となり、今後の生活の仕方を組みなおしている場合が多くなります。
➡2次障害や廃用症候群、運動量の減少に伴う肥満などに注意する必要があります。
➡個人と環境因子の影響により活動や社会参加レベルでの障害が顕在化する時期であり、障害者自身だけでなく介助者を含めたそれぞれの実情に即した援助が必要になってきます。

2⃣心身機能とその変化に関わる要因

・原因疾患の進行や変化:パーキンソン病などの進行性疾患による障害では、障害は重度化していく可能性が高く、合併症が出たり、生理的な加齢によっても障害は変化していきます。
・障害の重複化・重度化:障害者は、単一の障害だけでなく、2つ以上の障害(重複障害)を持つことがしばしばあります。
・症状の変動:関節リウマチやうつ等、1日の時間帯や季節の変化などで、情動や症状に変化を生じやすい疾患では、その時々の症状に応じた介護量のコントロールや症状の変化を視野に入れた環境危険因子の除去が求められます。
・疲れやすさと一時的な機能低下:長期の臥床などによる体力の低下など、2次障害の発症に注意することが必要です。

3.障害に対する態度(障害受容)

本人あるいは家族が障害を持ったこと自体が理解できない場合と、これを認めない場合があります。周囲の認識や本人への接し方も在宅復帰のための環境整備に影響してきます。

障害受容の過程は、

  • 否認から葛藤
  • 混乱
  • 苦悩
  • 適応への努力

と一進一退しながら変化します。

福祉住環境コーディネーターは、障害受容の難しさを理解し、障害者の心身状況にかかわらず、障害を持って暮らす1人の生活者であるという視点で接していくことが必要となります。

障害者が地域で主体的な生活を維持していく意義が重要となります。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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