[高齢者に多い]疾患別にみた福祉住環境

【パーキンソン病】4つの代表的な症状・住環境整備の留意点 vol.128

2020-10-19

こんにちは 介護ラボ・カナログのカナです。今日は福祉住環境の中から・・・

パーキンソン病・ホーエンヤール重症度分類について

Contents

1.パーキンソン病の特徴と治療
 1⃣パーキンソン病の原因・症状
 2⃣パーキンソン病の代表的な4つの症状(四徴)
 3⃣パーキンソン病の治療・リハビリテーション
 4⃣ホーンヤールパーキンソン病の重症度分類
2.生活上の問題点と福祉住環境整備
 1⃣生活の不便・不自由
 2⃣生活上の配慮・工夫
 3⃣福祉住環境整備

1.パーキンソン病の特徴と治療

1⃣パーキンソン病の原因・症状

パーキンソン病の原因

パーキンソン病は進行性の疾患であり、4つの代表的な症状と日内変動(1日の中で症状が変動する)などがみられます。

パーキンソン病は、ドーパミン(ドパミン)という神経伝達物質が減少する事などにより生じる神経難病です。

ドーパミンとは?

中脳の黒質という神経細胞によって量産され、からだの動きをコントロールするもの。

2⃣パーキンソン病の代表的な4つの症状(四徴)

パーキンソン病の4つの症状とは、

  1. 振戦(手足が震える)
  2. 筋委縮(筋肉がこわばる)
  3. 無動・寡動(動きがゆっくりになる)
  4. 姿勢反射障害(姿勢を保つことが苦手である)・歩行障害

である。下記でさらに細かく書いていきます。

パーキンソン病の代表的な4つの症状(四徴)

❶振戦(手足が震える)
・震えは、どちらか一方の手の指先から始まることが多く、手首、もう一方の手、顎や足に及ぶこともある。

❷委縮(筋肉がこわばる)
・腕が曲がって胸にくっついたようになる
・膝が曲がり内股になる
・顔の筋肉が硬くなって、表情が無くなる(仮面様顔貌)

❸動・寡動(動きがゆっくりになる)
・歩こうとしても、一歩目めがうまく出せない(すくみ足)

❹姿勢反射障害(姿勢を保つことが苦手である)・歩行障害
・前かがみの姿勢で、つま先立ちになり転びやすい
・小さな歩幅で歩く小刻み歩行やすり足歩行、さらに歩き始めるとどんどん速度が速くなり止まらなくなる前方突進歩行などがある

小刻み歩行とは?

歩幅が小さく、ゆっくり前進して腕を振らずにすり足で歩く歩行のこと。

3⃣パーキンソン病の治療・リハビリテーション

パーキンソン病の治療

減少したドーパミンを補充して症状を軽快させる薬物療法が中心となります。脳に入ると、ドパミンに変換するL-DOPA(エルドーパ)が使われます。

4⃣ホーエンヤール・パーキンソン病の重症度分類

ホーエンヤール

進行の程度は、Hoehn-Yahr(ホーエンヤール)の重症度区分で判断され治療方針を立てる時に参考にされます。

  • ステージⅠ~Ⅲ度:動作能力の維持・向上
  • ステージⅢ・Ⅳ度:姿勢バランスの訓練、ADLの維持
  • ステージⅤ度:関節拘縮や廃用症候群の予防、寝たきりの防止、嚥下障害への対応

ホーエンヤールパーキンソン病の重症度分類

ステージⅠ
片側のみの障害。機能低下があっても軽症。

ステージⅡ
両側性または体幹の障害で、姿勢の変化がかなり明確となる。振戦、筋固縮、寡動から無動とも両側にあり、日常生活がやや不便。平衡障害はない。

ステージⅢ
姿勢反射障害の初期の徴候が見られ、方向転換や閉脚、閉眼起立時に押された際に不安定となる。身体機能は軽度から中等度に低下するが、仕事によっては労働可能で、ADLは介護を必要としない。

ステージⅣ
病状は進行して機能障害は重傷となる。歩行や起立保持には介助を必要としないが、一部のADLで介助を必要とする。

ステージⅤ
全面的な介助を必要とし、臥床状態となる。

2.生活上の問題点と福祉住環境整備

1⃣生活の不便・不自由

日常生活では、四徴のなかでも姿勢反射障害による歩行障害(転びやすさとすくみ足)の困難が多くなります。すくみ足だけでなく、「手のすくみ現象」では習字の困難など、「声のすくみ現象」では発語の困難などが生じます。

すくみ足への対処方法とは?

パーキンソン病患者は、足の振り出しを促すために、出入り口などの床に20~30cmの間隔でカラーテープなどの目印を付けたり、バーを取り付けた杖(杖の下の部分につけてそれが歩行の目安となる)で歩行を行います。

2⃣生活上の配慮・工夫

  1. 症状の程度が日内変動、週内変動を示すため、介護の要・不要の判断は、その時々の状況をよく観察して行う。
  2. 廃用症候群の予防のため、生活の不活発化に注意をする。外出の減少は、社会参加の制約となり、QOLの低下を招く。
  3. パーキンソン病の場合、着やすく着せやすい衣服や、履きやすく履かせやすい靴がよい。
  4. 声のすくみ現象により、介助者を予防としても声が出ないことがあり、無線のワイヤレスコールが有効である。

3⃣福祉住環境整備

段差の解消

段差の解消
わずかな段差でも歩行が困難となり、体調によっては転倒の危険に繋がるため、段差の解消が必要になります。

  • 階段昇降は危険なため、生活空間は同一階とし、出来れば1階が望ましい。前方突進歩行などがあり、からだの方向転換が難しいため、部屋の間取りに配慮する。
  • 和式便器よりも手すりを設置した洋式便器とし、かつ温水洗浄便座が望ましい。
  • 浴室の必要な箇所へ手すりを設置、入浴用椅子を活用する。
前方突進歩行とは?

一旦歩き始めると早足になり、前のめり姿勢になって急に止まることが出来ない状態のこと。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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