こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「生活支援技術」の中から『掃除・ゴミ捨ての介護』について書いていきます。
ゴミ捨てでわかること
Contents
1.掃除・ゴミ捨ての介助
1⃣掃除・ゴミ捨ての意義(セルフネグレクト)
2⃣掃除機の使い方
3⃣風呂掃除
4⃣トイレ掃除・消毒
5⃣ゴミ捨て
1.掃除・ゴミ捨ての介助
1⃣掃除・ゴミ捨ての意義(セルフネグレクト)
部屋の掃除をした結果、掃除前と比べてスッキリとした清々しい気持ちになったという人も多いのではないでしょうか。清潔な生活環境は、精神的にも身体的にもプラスの影響をもたらします。
しかし、身体機能の低下や障害により、掃除やゴミ捨てが出来なくなる場合もあります。
掃除やゴミ捨てが出来なくなると、生活環境が悪化し、心身にも悪影響を及ぼします。近年では「セルフネグレクト」からゴミ屋敷化してしまう問題もあります。
- セルフネグレクトとは?
-
自らの生活環境や栄養状態が悪化しているにもかかわらず、自分の意思や能力の低下によりそれらを放置すること。自己放任とも言い、8050問題にもなっている。
ゴミ出しは地域によってルールが異なるため、介護福祉職はその地域のルールを把握し対応することが求められます。
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【利用者の権利侵害が起こる2つの状況】 vol.25
【比較】4つの虐待防止法と虐待の5種類について vol.246
2⃣掃除機の使い方
掃除機をかける前に、コードが引っかかって倒したり、床にあるものを吸い込まないように片付けておくことが必要です。どこを片付けておくのか利用者に聞きながら行います。
利用者が掃除機を引っ張って歩くことが困難ならば、無理をさせずに介護福祉職が行います。
可能であれば、利用者にはフローリングワイパーで掃除をした貰ったり、棚などを拭いてもらったりします。
掃除機は部屋の奥からかけます、手前からかけると掃除機をかけたところを通って汚すことになります。畳やフローリングは目に沿って、絨毯は毛の流れに逆らってかけます。畳を掃除するときは掃除機よりもほうきが適している場合もあります。
最近では、畳用のワイパーもあるので、畳を傷めない方法を選ぶようにします。掃除機を使う場合は、巾木や壁にぶつけないように気を付けます。
3⃣風呂掃除
お風呂掃除は、利用者によって身体をかがめてブラシをかけなければならず辛いと感じる家事の1つです。洗い場の床も掃除が行き届かないと滑って転倒の危険も出てきますので注意が必要です。
ブラシなどで汚れやぬめりをこすり落としていきます。浴槽内も垢などが付着しているのでスポンジなどで洗います。
壁面もスポンジやブラシで洗い、よく水を流しておきます。排水溝のゴミや抜け毛なども掃除して取り除いておきます。
風呂場は柄の長いブラシを購入してもらい、利用者に擦って貰ったり、壁面の手の届く範囲を拭いてもらったり、出来る範囲で利用者と一緒に掃除を行うことが大切です。
4⃣トイレ掃除・消毒
トイレ掃除便座の表を拭き、便器の立ち上がり部分や便座の裏、縁を拭いておきます。男性の場合は尿が跳ねやすいので便座周りや床もしっかり拭く必要があります。
便座の中はトイレブラシなどでこすります。便座の縁の裏にもよくブラシをかけておきます。
ノロウイルスなどで消毒が必要な場合は、アルコールとs使い捨てなどの布をなどを使い、ドアの把手や手すりを拭きます。
※ノロウイルスとは? ▶ 主にカキなどの二枚貝を原因とする食中毒のウィルス。ウィルスに汚染された二枚貝を十分に加熱せずに食べたり、感染した人の糞便や吐物に触った手指を介して経口感染すること多い(冬に多い)。
これらの掃除を利用者が出来ないようなら、どこの汚れが気になるのか一緒に見てもらったりするのもよいでしょう。
5⃣ゴミ捨て
ゴミは自治体によって分別の仕方が違います。
・可燃ごみ
・不燃ごみ
・資源ごみ
くらいに分ければよい所と、さらに細かく10種類以上に分別するところがあります。
その地域でどのように分別するのか事前に確認しておきましょう。ゴミ袋が色分けされていたりするので、利用者と一緒に行うのもよいでしょう。
ゴミ袋は台所などに収集日まで置かれていることも多いので、付着物を洗い流して悪臭の発生を防ぎます。
利用者の歩行状態からゴミ袋を運ぶことが困難なこともあります。ゴミの収集の曜日や時間が決まっていて、家族や訪問介護員もゴミ出しが出来ないようなら、担当の介護支援専門員であるケアマネジャーに相談し、近隣等への支援が頼めないのか検討が必要です。
- 自治体によっては玄関まで来て収集してくれる場合もあります。
どのようなゴミが出ているかで、利用者の嗜好品や食べ物、服薬状況を知る手がかりを得ることが出来ます。また、ゴミ捨ての介助をするなかで、見慣れない支払い請求支署があることに気付き、利用者が消費者被害にあっていることが発覚することもあります。
このように、ゴミから利用者の生活状況を知ることが出来ます。
単にゴミを分別するのではなく、様々な視点を持ちながら行うことが必要です。
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