こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「生活支援技術」の中から『家庭経営・家庭の管理』について書いていきます。
生活時間の管理
Contents
1.家庭経営・家庭の管理
1⃣家庭経営・家庭の管理の意味
2.金銭管理の進め方
1⃣在宅の場合
2⃣施設の場合
3.生活時間の管理について
1⃣在宅の管理
2⃣施設の場合
1.家庭経営・家庭の管理
1⃣家庭経営・家庭の管理の意味
家庭経営とは、家庭生活の中で発生する様々な欲求を満たし、身体、精神両面における生命の再生産のために、人間関係、健康時間などを管理したり、物や金を管理・運用することです。
生活や暮らしを「衣食住」などと表現しますが、暮らしを成立させている必要な物資としての衣服や食事、住まいをどのように整えていくかは大切な事です。
例えば、衣服は単に肌を覆っていれば良いというわけではなく、生活場面にふさわしく、季節に合ったもので、なおかつ着る人の好みに合ったものを用意します。それは幾らくらいの値段の物で、誰が買い求めるのか、どこで買うのかなどを決定し実行します。
食事においても、カロリーだけでなく、栄養を考え、献立を立て、食材をどこで手に入れ、どのように加工するのかを考えます。
住まいは壁や屋根の修繕、庭の手入れ、居室などの掃除、電球の取り換えなどの管理を要します。
このような様々な事を、誰が行い、どの位お金をかけるのか、生活設計の基礎となるのが「家計管理」です。
家庭生活は利用者1人しかいない場合もあれば、他に家族がいる場合もあります。
利用者が1人暮らしであったり、家族の支援が十分ではない場合は、第三者の何らかの支援が必要となります。
2.金銭管理の進め方
1⃣在宅の場合
認知症が進行し始めると、お金の管理が困難になってきます。勿論お金を預かることは介護福祉職や介護支援専門員(ケアマネジャー)にはできませんが、利用者に簡単な家計簿をつけることを勧めたり、不必要な物を購入しないように助言したり、節約について一緒に考えることは出来ます。
利用者によっては、心配のあまり金銭をあちらこちらにしまっていることがあります。金額や保管場所を忘れてしまうことがありますので、出来れば一緒に金額を確認したりします。
金銭管理が困難な状況になっている時は、サービス提供責任者や介護支援専門員(ケアマネジャー)から、自治体や然るべき機関へ繋いでもらうことになります。
また最近は高齢者を狙った住宅リフォームや訪問販売などの悪質商法が横行しています。介護福祉職は、家の中に入って利用者に継続的に関わることが出来るため、普段の生活状況との変化に気付くことが出来る存在だと言えます。
例えば、サービス提供時に、住宅のリフォームや布団の販売と名乗る悪質な業者が訪ねてきたり、これまでには見かけなかった高価な商品が家の中にあるようなケースもあるかもしれません。
これらについては「クーリングオフ制度」もあります。利用者の様子を見ながらそれとなく見守り、助言をしたり、他の機関との連携も必要になる場合もあるでしょう。
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2⃣施設の場合
施設等に入居している場合でも、利用者自身で自分のお金を管理できるよう援助するのが基本です。通帳等は家族や施設が預かったとしても、いくらお金があって、それをどのように使うかは利用者自身で確認し、決定できるように支援します。
そのため、施設等は預かっている通帳をいつでも確認してもらえるようにしておきます。お金を引き出すときは、利用者も一緒に銀行などに行く配慮が必要です。
実際の手続きを施設側で代行する時でも、利用者も含めた複数の人間が確認しながら行うようにします。
利用者の手元にあるお金は、利用者自身でカギのかかる引き出しにしまうなど、安全に混乱しないように管理できるような援助が必要です。
また、認知症が進行すると、現金を含めて、通帳や印鑑の管理もできなくなることも考えられます。その時には「日常生活自立支援事業」や「成年後見制度」などの利用を検討する必要があります。
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3.生活時間の管理について
1⃣在宅の管理
しっかりしている高齢者でも、だんだん億劫になって外出が少なくなり、地域の人との付き合いも減り、家の中でテレビばかり見て過ごすようになる人がいます。
まず家事への参加や、身の回りのことを行うことから促してみます。小さなことでも利用者の生きがいに繋がることがあります。
季節や外の様子を利用者に話したりしながら、散歩や地域の集まりなどをすすめてみます。少なくとも規則正しい生活をすることで、体調や健康の維持が出来ることを忘れず、寝たいだけ寝る、食べたいときだけ食べるいう生活にならないようにします。
なぜ生活の乱れが起きるのか原因を探ることも必要です。まずは介護福祉職の考えを押し付けるのではなく、利用者の気持ちや考えをよく聴き、利用者を理解することから始めます。
2⃣施設の場合
施設の利用者は心身の状態の重度化から、自分の生活の日課や生活時間の管理は人任せになっている場合が多いと思われます。
介護計画の中で生活時間まで決められていることもあります。このような状況で利用者が自分らしく暮らす、自分らしく日々を過ごせる援助をするためには、介護福祉職は利用者の気持ちや希望を聞き取り、言葉にならないことまで読み取ることが必要です。
適切な休養を取りながら、
- 趣味活動
- 外出
- 行事への参加
などの自己決定を促すことが大切です。
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