生活支援技術Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

【買い物介護】在宅・施設での利用者と買い物をする際の視点 vol.479

2021-10-05

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「生活支援技術」の中から『買い物介護』について書いていきます。

買い物の意義とは?

Contents

1.買い物介護
 1⃣買い物の意義
 2⃣買い物の方法と支援の仕方
 3⃣施設における買い物介助
 4⃣利用者と買い物をする際の視点
 (1)在宅の場合
 (2)施設の場合
2.まとめ

1.買い物介護

1⃣買い物の意義

家庭生活を営むためには、必要な物品を揃えることが必要です。毎日の食事に欠かせない食事や調味料、日常生活に必要な洗剤、石鹸、トイレットペーパーなどの日用品、電球や蛍光灯などの消耗品の購入など、利用者が暮らしていく中で買い物の行為は欠かせないものです。

どのくらいの予算で、どのような物をどれだけ購入するのかを考え、実行することは家庭経営としても重要です。

自分の生活を自分自身で管理することは、人の生活の営みの基礎であり、社会的交流、参加の観点からも大切な行為です。

また、買い物は利用者にとって生活を潤す楽しい行為であることが多く、それ自体が外出の機会となります。品物を見て、いくつかを比べながら自分の好きな物を購入するのは、誰にとっても楽しいことです。

加齢や障害で移動に困難が生じ、買い物行為が難しくなった場合でも、介護福祉職は利用者のニーズを汲み取りながら参加できる部分を見極めて、利用者の買い物を支援していきます。

2⃣買い物の方法と支援の仕方

利用者が、

  • 「歩行は出来るが荷物が持てない」
  • 「物品の購入について判断の低下がみられる」
  • 「買い物についての認識はあるが、歩行できず車いすを利用している」

など、利用者の状態によって買い物の支援方法も異なります。

また、支援できる時間が無制限にあるわけではないので、どの店に行きたいのかを前もって確認し、距離などに無理はないか、移動に危険がないかなどを検討します。

利用者が外出先でトイレを利用することが考えられる場合は、どのようなトイレが設置されているのかも確認しておく必要があります。

利用者と一緒に買い物に行くときは、あらかじめ何を購入しようとしているのかを聞きます。メモを作っておいてもらうのもよいでしょう。無駄な物を買わずに済みますし、時間内に購入する手助けとなります。

店までの移動では、歩行時や道路横断時に見守りや手引き歩行介助を行うなど、利用者の状態に応じて危険の内容に介助します。

買い物を代行する場合は、利用者や家族と相談できるのであれば、必要な物を相談します。訪問介護員であるホームヘルパーなどが任されているのなら、予算を確認し、購入しなければならないものをメモします。

購入するお店は、利用者や家族の希望に沿うことが基本です。ただし、訪問介護計画に決められている時間内とサービス内容の実施を勘案して、別の店で購入するような場合は利用者や家族に了承を得て、お金をいくら預かり、いくら使って、残金はいくらだったのか、レシートを貼った記録を残します。

移動能力が低下していたり、荷物を持てないなどの理由から外出による買い物が出来ない場合は、カタログ販売やインターネットを注文をし届けてもらうのも1つの方法です。

  • 「消費生活協同組合」:職域、地域を単位に、消費者が自らの生活安定のため、また、文化、福祉等の地域活動を行うことを目的として自発的に出資、運営する組織。
  • 「通信販売」:雑誌・新聞・テレビ塔に掲載されている商品・サービスを電話や郵便インターネット等から購入申し込みを受け付けて販売すること。

などの上手な利用方法を検討してもらいます。

最近ではスーパーマーケットやコンビニエンスストアでも宅配してもらえるので、地域の情報収集することも介護福祉職の枠割の1つです。

3⃣施設における買い物介助

施設の利用者の多くは、何かしらの障害によって1人で外出するのは困難な状態です。

買い物行為を通じて地域の中へ出かけることは気分転換となり、社会性を保つことに繋がったり、自分で好きな物を選べることへの満足感など、生活を生き生きとさせる効果は大きいものです。

施設の職員は大勢の利用者に対応することが多く、日常的な業務の関係から、利用者の要望に沿っていつでも買い物に付き添えるわけではありませんが、利用者の、

  • 外出する
  • 商品を見る

という選ぶ楽しみを支援していきたいものです。

そこで・・職員はあらかじめ買い物を希望する利用者と相談し、買い物に行く日を決めるなどして外出の介助をします。

行き先が決まれば、

  • 外出先への交通手段や店の中の通路
  • エスカレーター
  • エレベーター
  • トイレ(洋室トイレ、車いすが利用できるトイレがあるか)

などを確認しておき、利用者が安心して買い物を楽しめるように配慮します。

最近では施設に移動販売が来て、利用者が自分で選んでお金を払う機会も多くなっています。

4⃣利用者と買い物をする際の視点

(1)在宅の場合

訪問介護員であるホームヘルパーは、店に着いたら予定しているものが購入できるよう必要なアドバイスを行います。

不必要でも目についたものをどんどん購入しようとする利用者もいますので、既にあること、今は必要のないこと、などを伝えます。

但し、買い物は誰にとっても楽しみの1つなので、予定したものではないからと言って止めればよいわけではありません。利用者の気持ちを汲みながら支援を進めることが大切です。

歩けるのに買い物に出かけたくないという利用者もいます。理由は1人ひとり違いますが、自分の体調を過剰に心配する利用者もいます。

買い物の習慣がない男性もいると考えられます。無理やり連れだすことはよくありませんが、最初は何を購入するか一緒に考えてもらったりすることで買い物に興味を持ってもらい、意欲を引き出すようにすることも大切です。

(2)施設の場合

施設では、とかく自分で何かを選んだり、決めたりすることなく日常を過ごしがちになります。そのような状況の中でも、自分の好みの柄や形の衣類を選んだり、食べたいものを選べるなどのちょっとした自由があれば生活のハリや生きる意欲に繋がります。

買い物の支援は、何を購入するかを想像し考えることも楽しいものです。介護福祉職は利用者と相談し、あらかじめ購入する物を一緒に考えるのもいいでしょう。

実際に店に行くと、利用者は商品に目を奪われて危険に対しての認識が薄くなりがちです。介護福祉職は移動時や買い物中の安全を十分配慮しながら、利用者が購入するものを自分で選んだり、決めたりすることを援助します。

お金を自分で実際に支払うことも重要な事です。自分で財布からお金お出すことが困難な場合には援助します。

2.まとめ

買い物行為は、買いたい物を買うという欲求を満たすだけでなく、

  • 人に贈る
  • 人に分ける

などという行為にも喜びを感じるものです。

また、買い過ぎてしまう利用者は、人にあげたいという思いだけでなく、なかなか買い物に来られないからあれもこれも買っておこうという心理が働いていることも考えられます。

介護福祉職は、常日頃から利用者の気持ちや希望を聴き、買い物についても臨機応変に介護計画に反映させていくことが大切です。

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kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
ブロガー歴3年超(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士➡2023年1月~リモートワークに。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」・「介護福祉士」取得
◉福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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