生活支援技術Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

【掃除・ゴミ捨ての介護】セルフネグレクトとは?? vol.475

2021-10-01

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「生活支援技術」の中から『掃除・ゴミ捨ての介護』について書いていきます。

ゴミ捨てでわかること

Contents

1.掃除・ゴミ捨ての介助
 1⃣掃除・ゴミ捨ての意義(セルフネグレクト)
 2⃣掃除機の使い方
 3⃣風呂掃除
 4⃣トイレ掃除・消毒
 5⃣ゴミ捨て

1.掃除・ゴミ捨ての介助

1⃣掃除・ゴミ捨ての意義(セルフネグレクト)

部屋の掃除をした結果、掃除前と比べてスッキリとした清々しい気持ちになったという人も多いのではないでしょうか。清潔な生活環境は、精神的にも身体的にもプラスの影響をもたらします。

しかし、身体機能の低下や障害により、掃除やゴミ捨てが出来なくなる場合もあります。

掃除やゴミ捨てが出来なくなると、生活環境が悪化し、心身にも悪影響を及ぼします。近年では「セルフネグレクト」からゴミ屋敷化してしまう問題もあります。

セルフネグレクトとは?

自らの生活環境や栄養状態が悪化しているにもかかわらず、自分の意思や能力の低下によりそれらを放置すること。自己放任とも言い、8050問題にもなっている。

ゴミ出しは地域によってルールが異なるため、介護福祉職はその地域のルールを把握し対応することが求められます。

2⃣掃除機の使い方

掃除機をかける前に、コードが引っかかって倒したり、床にあるものを吸い込まないように片付けておくことが必要です。どこを片付けておくのか利用者に聞きながら行います。

利用者が掃除機を引っ張って歩くことが困難ならば、無理をさせずに介護福祉職が行います。

可能であれば、利用者にはフローリングワイパーで掃除をした貰ったり、棚などを拭いてもらったりします。

掃除機は部屋の奥からかけます、手前からかけると掃除機をかけたところを通って汚すことになります。畳やフローリングは目に沿って、絨毯は毛の流れに逆らってかけます。畳を掃除するときは掃除機よりもほうきが適している場合もあります。

最近では、畳用のワイパーもあるので、畳を傷めない方法を選ぶようにします。掃除機を使う場合は、巾木や壁にぶつけないように気を付けます。

3⃣風呂掃除

お風呂掃除は、利用者によって身体をかがめてブラシをかけなければならず辛いと感じる家事の1つです。洗い場の床も掃除が行き届かないと滑って転倒の危険も出てきますので注意が必要です。

ブラシなどで汚れやぬめりをこすり落としていきます。浴槽内も垢などが付着しているのでスポンジなどで洗います。

壁面もスポンジやブラシで洗い、よく水を流しておきます。排水溝のゴミや抜け毛なども掃除して取り除いておきます。

風呂場は柄の長いブラシを購入してもらい、利用者に擦って貰ったり、壁面の手の届く範囲を拭いてもらったり、出来る範囲で利用者と一緒に掃除を行うことが大切です。

4⃣トイレ掃除・消毒

トイレ掃除便座の表を拭き、便器の立ち上がり部分や便座の裏、縁を拭いておきます。男性の場合は尿が跳ねやすいので便座周りや床もしっかり拭く必要があります。

便座の中はトイレブラシなどでこすります。便座の縁の裏にもよくブラシをかけておきます。

ノロウイルス

ノロウイルスなどで消毒が必要な場合は、アルコールとs使い捨てなどの布をなどを使い、ドアの把手や手すりを拭きます。

ノロウイルスとは? ▶ 主にカキなどの二枚貝を原因とする食中毒のウィルス。ウィルスに汚染された二枚貝を十分に加熱せずに食べたり、感染した人の糞便や吐物に触った手指を介して経口感染すること多い(冬に多い)。

これらの掃除を利用者が出来ないようなら、どこの汚れが気になるのか一緒に見てもらったりするのもよいでしょう。

5⃣ゴミ捨て

ゴミは自治体によって分別の仕方が違います。
・可燃ごみ
・不燃ごみ
・資源ごみ
くらいに分ければよい所と、さらに細かく10種類以上に分別するところがあります。

その地域でどのように分別するのか事前に確認しておきましょう。ゴミ袋が色分けされていたりするので、利用者と一緒に行うのもよいでしょう。

ゴミ袋は台所などに収集日まで置かれていることも多いので、付着物を洗い流して悪臭の発生を防ぎます。

利用者の歩行状態からゴミ袋を運ぶことが困難なこともあります。ゴミの収集の曜日や時間が決まっていて、家族や訪問介護員もゴミ出しが出来ないようなら、担当の介護支援専門員であるケアマネジャーに相談し、近隣等への支援が頼めないのか検討が必要です。

  • 自治体によっては玄関まで来て収集してくれる場合もあります。

どのようなゴミが出ているかで、利用者の嗜好品や食べ物、服薬状況を知る手がかりを得ることが出来ます。また、ゴミ捨ての介助をするなかで、見慣れない支払い請求支署があることに気付き、利用者が消費者被害にあっていることが発覚することもあります。

このように、ゴミから利用者の生活状況を知ることが出来ます。

単にゴミを分別するのではなく、様々な視点を持ちながら行うことが必要です。

消費者保護
高齢者]

他の『高齢者』記事はこちらから・・・
【適応とは?】適応機制とライチャード・2つの分類 vol.22
高齢者の生活支援において大切なこと【10の方法】 vol.55
【高齢者に多い骨粗鬆症とは?】原因や治療方法、日常生活への影響や支援について vol.216
【高齢者に多い骨折】頸椎圧迫骨折・大腿骨頸部骨折・橈骨遠位端骨折・上腕骨近位部骨折とは? vol.217
【高齢者に多い変形性膝関節症】原因と2つの治療方法について vol.218
【高齢者に多い関節リウマチ】原因と3つの薬物療法について vol.219
【高齢者に多い脊柱管狭窄症】主な症状の4つの特徴、間欠性跛行とは? vol.221
【高齢者に多い消化性潰瘍とは?】胃潰瘍と十二指腸潰瘍の違い vol.233
【高齢者に多い疾患・逆流性食道炎とは?】原因と代表的な4つの症状 vol.234
【高齢者に多い感染症】感染性胃腸炎・ノロウイルスの原因と治療方法 vol.428
【高齢者に多い皮膚感染症・疥癬】通常型疥癬とノルウェー型疥癬の比較 vol.430
【❷高齢者に多い精神疾患】統合失調症の4つの原因(要因)と3つの症状 vol.432
【高齢者に多い疾患】熱中症Ⅰ~Ⅲの症状と治療方法  vol.433
【高齢者の住まい】サービス付き高齢者向け住宅と住宅型有料老人ホームの違い vol.465

気になるワードがありましたら、下記の「ワード」若しくは、サイドバー(携帯スマホは最下部)に「サイト内検索」があります。良かったらキーワード検索してみて下さい(^▽^)/

ADL QOL グループホーム ケーススタディ コミュニケーション ノーマライゼーション バリアフリー ブログについて ユニバーサルデザイン 介護の法律や制度 介護サービス 介護予防 介護保険 介護福祉士 介護福祉職 他職種 住環境整備 入浴 入浴の介護 医行為 喀痰吸引 地域包括ケアシステム 多職種 尊厳 感染症 支援 施設 権利擁護 社会保障 福祉住環境 福祉住環境整備 福祉用具 経管栄養 老化 脳性麻痺 自立支援 視覚障害 認知症 誤嚥性肺炎 障害について 障害者 障害者総合支援制度 障害者総合支援法 食事 高齢者


人気ブログランキング

にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村

に参加しています。よかったら応援お願いします💛

Twitterのフォローよろしくお願いします🥺





Follow me!

  • X
  • この記事を書いた人
  • 最新記事

kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
ブロガー歴3年超(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士➡2023年1月~リモートワークに。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」・「介護福祉士」取得
◉福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

-生活支援技術Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
-, , ,