介護総合演習

【介護老人保健施設とは?】サービス内容や利用者の要件について vol.103

2020-09-24

こんにちは 介護ラボ・kanalogのカナです。今日は。。。

介護老人保健施設とは?

Contents

1.介護漏示保健施設(老健)とは
 1⃣どのようなサービスなのか?
 2⃣どのような人たちが利用しているのか?
 3⃣どのような生活や活動をしているのか?
 4⃣どのようなケアを行っているのか?
 5⃣どのような人たちと一緒に働いているのか?
 6⃣他の職種の人とどのように協働しているのか?(各種委員会)
 7⃣介護福祉職はどんなチームを組んでいるのか?

1.介護老人保健施設(老健)とは

1⃣どのようなサービスなのか?

介護老人保健施設(以下、老健)は、1986年(昭和61)の老人保健法の改正に伴い、老人保健施設の名称で病院と施設、あるいは病院と在宅の中間施設として新設されました。
その後、2000年(平成12)の介護保険法施行と共に、介護保険施設の1つとして位置付けられ、介護老人保健施設という名称になりました

病院と施設、あるいは病院と在宅の中間施設というサービスで、

  • 短期入所療養介護
  • 通所リハビリテーション
  • 訪問リハビリテーション

が併設されています。

さらに特別養護老人ホーム(特養)の慢性的な不足という状況が続く中で、特養の待機施設や特養では対応できない医学的管理の必要な人の終の住み処としての役割も担っています。

しかしその後、国の政策が地域包括ケアシステムの構築へとシフトされ、老健は2018年(平成30)4月から、

❶リハビリテーションを提供することで機能維持・機能回復をになる施設

❷在宅復帰支援と在宅療養支援のための地域の拠点となる施設

と、介護保険法の中で定義が改正されました。

在宅復帰・在宅療養支援とは

在宅復帰支援とは?
骨折で入院した人が、病院から老健へ一旦入所することで、リハビリ訓練あるいは在宅改修、福祉用具の検討等の環境整備を行い、在宅で暮らすための準備をします。

在宅療養支援とは?
老健で在宅療養に向けて治療やリハビリ訓練を実施することで、在宅療養中に家族などの介護者のケア等必要なサービスを提供すること。
在宅療養中に利用者に体調不良や身体機能低下がみられ、在宅療養が困難になりかけた場合、または介護者が体調不良となり在宅での介護の継続が困難な場合等に、一旦か老健に入所しサービスが提供されます。

老健は、医師が常勤で配置され、夜間も看護師が配置され、またリハビリテーション専門員(理学療法士(PT) 、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST))が常勤さで配置されています

そのためリハビリが必要な在宅復帰・在宅療養支援の役割や一定の医療的な対応が期待されています。

2⃣どのような人たちが利用しているのか?

入所要件とは

老健は、要介護1~5までの65歳以上の第1号被保険者と、特定疾病により要介護状態となった40~64歳の第2号被保険者が入所の対象となります。
老健には、治療やリハビリを受けることでもう1度在宅生活に戻りたい人が入所しています。

老健は、病院から自宅退院への在宅復帰支援や、在宅療養中に起きた体調不良や体力低下、介護者のレスパイト機能により在宅療養支援の役割を担っています。

レスパイトとは?

介護を行う家族が「ショートステイ」や「デイサービス」等を利用して、一時的に介護から離れて、心身のリフレッシュを図ること。

3⃣どのような生活や活動をしているのか?

⭐老健の日課表の例

6:00 随時起床 着替え・整容
    トイレ誘導、排泄介助
7:00 随時食堂へ
    朝食の準備
7:30 朝食開始、服薬
    片付け、口腔ケア
9:30 個別リハビリ(個々の予定で行う)
    体操
    入浴(個々の予定で行う)
    水分補給、排泄介助
11:30 嚥下体操
11:45 昼食準備
12:00 昼食、服薬
    片付け、口腔ケア
13:00 個別リハビリ(個々の予定で行う)
    レクリエーション活動(個々の予定で行う)
    入浴(個々の予定で行う)
    水分補給、排泄介助
    自由時間、家族との面会
17:45 夕食の準備
18:00 夕食開始、服薬
    片付け、口腔ケア
19:00 自由時間
    着替え、就寝の準備
20:30 就寝

上記は日課表の一例です。実際には、朝早く起床する人や、ゆっくり起きる人など様々です。

また個別リハビリの時間帯も1人ひとり違い、毎日ではなく週3回や4回などの違いもあります。施設サービス計画の長期目標・短期目標を基にして生活や活動の支援をします。

4⃣どのようなケアを行っているのか?

介護過程の展開で導き出された「介護計画」に沿って、1人ひとり個別にケアを行うことが基本です。

個別ケアの基本

🔸離床・整容
入所者の中には、目覚めが速い人やゆっくりな人など様々です。夜間の熟睡状態や眠剤等の内服薬も影響してきます。普段の様子と比較して体調を観察し、入所者のペースで行動できるように心掛けます。

🔸排泄
離床すると多くの人がまずトイレに行きます。夜間は居室でポータブルトイレを利用していた人もトイレを利用します。トイレまでの安全な移動、排泄動作の見守りや支援、排泄後の手荒い等、1人ひとりが保有する能力を使い自立支援を意識して介護を行います。
またプライドを傷つけないようにプライバシー保護にも配慮します。

🔸食事・服薬・口腔ケア
整容や排泄が済んだ人から食堂へ集まってきます。食堂で会話をしたり、テレビを見たり、あるいは職員の配膳準備の音等、周囲からの刺激や情報が脳を覚醒させ、心身が「食事をする」準備をします。体調不良の人を除き、居室ではなく食堂で食事をとるようにします。
食前は1人ひとりの食事形態が間違って配膳されていないか確認し、食事中は誤嚥などの事故予防に注意します。食後は、食事摂取量や服薬の確認、食事を終えた人から洗面所で口腔ケアを行い肺炎予防に備えます。

🔸入浴
入浴はからだの清潔さを保つだけでなく、皮膚の状態の観察、精神的なリフレッシュ効果の場になります。コミュニケーションにもなるのでその人の人柄や本音等、入所者をより深く知ることが出来るので、退所支援に結びつくこともあります。
安全委配慮しながら、自立支援の視点で入所者にできる動作を促します。体調の変化や気になる皮膚状態を発見すれば看護職員へ連絡します。

🔸リハビリ
訓練室で行う身体機能訓練や動作訓練は、リハビリテーション専門職の業務ですが、食堂や居室での生活動作への支援に最もかかわるのは介護福祉職です。
リハビリ専門職のアドバイスも参考にしながら連携を図り、訓練室のリハビリが生活場面で実際に行かされる視点を持つようにします。

5⃣どのような人たちと一緒に働いているのか?

老健は施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理のもとに介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の介護のを提供します。そのため様々な職種が勤務しています。

他職種協働(どのような人達と一緒に働いているか)

🔸医師
施設サービス計画を始め、リハビリ計画等に参画しながら、安心して療養生活が出来るよう健康管理をサポートする。

🔸看護師(准看護師)
入所者の健康管理を行う。バイタルチェックや薬の管理・配薬、経管栄養の準備と注入、褥瘡や皮膚トラブルの処置、入所者の急変時の対応など、日々の健康管理を行う。

🔸薬剤師
薬の情報を管理し、薬に関する様々な相談に応じる。

🔸支援相談員
入所受付から始まり、入所者や家族が抱えている問題の相談窓口になります。相談内容により行政や他機関との連携・連絡調整を行い、退所後の生活についても相談対応する。

🔸介護支援専門員(ケアマネージャー)
施設生活の目標や達成に向けて、各担当職種が何をするのかについて施設サービス計画を作成します。施設サービス計画の内容は、入所者・家族の意向を踏まえサービス担当者会議で決定する。
退所支援に向けては居宅の介護支援専門員と連携を行います。

🔸管理栄養士・栄養士・調理員
入所者の食事の献立の考案、カロリー管理、療養食の提供や1人ひとりにあった食事形態の提供を行う。日々の食事摂取量や体重などを把握し、他職種と連携をとり、健康状態の維持・改善を行う。

🔸リハビリテーション専門員:理学療法士(PT)作業療法士(OT)言語聴覚士(ST)
医師の指示のもとに、心身機能の評価を行いリハビリ計画を作成します。基本的動作訓練から始まり、ADL(日常生活動作)訓練、退所後の在宅生活を目標にした応用動作訓練を行う。
また新たな技能の獲得(利き手交換等)に加え、住宅や居室等の環境評価や調整、助言を行う。
言語聴覚士は失語症や麻痺性構音障害のある人の言語療法、嚥下機能低下のある人の入所者へのリハビリや食事形態の検討を行う。

🔸歯科衛生士
食後の歯磨き指導や、退所時には家族へも口腔ケアや歯磨き指導を行う。

🔸事務員
入所・対処の受付、健康保険証等書類管理、物品管理、請求事務など事務全般を対応し、必要に応じて入所者の金銭管理等を行う。

6⃣他の職種の人とどのように協働しているのか?

職員間の連携や情報共有と同時に、多職種との協働が求められます。多職種との協働には、会議等でサービスやケア内容の方向性を協働して決めていく場面と、実際の生活場面で協働する場面があります。

ケアカンファレンス

ケアカンファレンス
入所者1人ひとりについて、施設のサービスが適切に提供されているか、目標に対しての進捗度はどうかなどの確認作業(モニタリング)について、関係するすべての職種が集まる会議です。
出来るだけ入所者や家族にも同席してもらいます。

委員会活動

委員会活動
老健にも病院内に様々な委員会がkつどうしています。例えば新製品の入浴機器の導入を検討する場合は、入浴委員会で行います。
普段の構成メンバーは介護福祉職だけですが、専門的な立場での検討が必要な場合には、リハビリ専門職も加わります。給食委員会でも同様に、検討事項により管理栄養士や看護師が参加します。※下記に詳細を記載します。

各種委員会

介護福祉職だけで構成する委員会
・給食委員会
・入浴委員会
・排泄委員会
・行事・レクリエーション委員会 など

多職種で構成する委員会
・身体拘束廃止委員会
・感染対策委員会
・研修委員会
・広報委員会
・防災委員会 など

介護福祉職とリハビリ専門職が、入所者が居室で安全に歩行するための動線を考慮してベットの配置を検討したり、自宅訪問調査に施設の介護支援専門員、リハビリ専門職が同行して対処に向けての支援をしていきます。

自宅訪問調査は、玄関の上り下りの方法や、居間からトイレまでの移動方法、居室でのベットや福祉用具の配置場所等、実際の生活を想定した退所準備のための訪問となります。

訪問には、居宅介護支援事務所の介護支援専門員や、居宅サービス事業所の相談員が立ち会うこともあります。

7⃣介護福祉職はどんなチームを組んでいるのか?

介護福祉職は、老健で働く職種の中でも職員数が多く、最も長い時間入所者をかかわっています。その点で職員同士の連携や情報共有を通じたチームケアを図ることが求められています。

1⃣朝の申し送り:夜勤者から夜間の状態報告を聞き、家族の面会があればその内容を共有します。そのうえでその日のケア内容を確認します。

2⃣交代勤務での申し送り:職員同士の申し送りは、夜勤⇒早番⇒日勤⇒遅番⇒夜勤、と職員の入れ替わりがある度引き継ぎを行い、次に勤務する人への情報の漏れがないようしていきます。また交代で勤務する人は前回の退勤時以降の記録を目を通してから申し送りを受けます。

申し送りの内容は、

  • 入所者の体調や異変にかかわること
  • 入所者への面会や来訪者にかかわること
  • 職員の業務遂行にかかわること

などです。体調や異変にかかわることでは、バイタルサインや、水分・食事・排泄情報、ケア内容などです。

3⃣タブレットの活用: 介護現場でもIT機器の普及が進み、タブレットやインカムを活用する施設が増えてきています。インカムはハンズフリーで手を動かしながら情報交換が出来ます。またタブレットがあれば、行った介護についてその場で入力・記録が出来ます。タブレットを通じリアルタイムで他の職員の記録が閲覧できます。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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