こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。「人間の理解」の中から『人材育成・自己研鑽』について5回に分けてまとめていきます。今日は3回目になります。
介護福祉職のキャリアと求めらえる実践力
Contents
1.介護福祉職のキャリアと求めらえる実践力
1⃣キャリアをイメージする
2⃣初任期に求められる実践力
(1)生活支援に関する知識・技術
(2)基本的な接遇・マナー
(3)利用者との関り
(4)多職種(他職種)との協働
2.まとめ
1.介護福祉職のキャリアと求めらえる実践力
良いケアを継続して行うためには、チームでケアを行うという認識が欠かせません。介護福祉職は、ケアを実践する場や内容に応じて変わる編成の中で、自らの役割と他のチームメンバーそれぞれの役割を理解し活動にあたることが必要です。
また、チームメンバーの役割がいくら明確化されていても、メンバー個々に実践力がついていなければ、質の高いケアどころか、日々の活動すらままなりません。
より良いケアを行うためには、介護福祉職個々の実践力を高めていく事が必要不可欠です。
1⃣キャリアをイメージする
介護福祉職には、ケアを展開する場やチーム編成によってだけでなく、「キャリア」に応じても様々な能力が求められます。介護福祉職は資格の取得がゴールではなく、キャリアに応じた実践力を育み高めるための自己研鑽が必要です。
そのためには、介護現場に立った場合に想定される自分自身のキャリアについてイメージを持つことが必要です。
自分自身が介護福祉職として、これからどうのような実務を経験するのか、また、そこで求められる実践力やチームマネジメントとはどういったものかを学んでいく事が大切です。これから3日間に分けて、
- 初任期
- 中堅期
- ベテラン期
において、「どのような業務を担うことになるのか」、そこで「必要となる実践力とはどういったものか」をまとめていきます。
2⃣初任期に求められる実践力
入職直後~2年程度の初任期は、介護実践に必要となる知識・技術や基本業務を習得することに重きが置かれます。
介護実践に必要な知識・技術や基本業務とはどういったものか・・・まず知識・技術という点では、
- 移動の支援
- 入浴介助
- 食事介助
- 排泄介助
など、日常生活に関わる様々な支援に、養成校でも学ぶ基礎的な知識・技術が必要になります。そして基本業務は、
- 勤務交代時の申し送り
- チェック表の記入
- 家族との面談
- 委員会への参加やそれに伴う報告書の作成
など、実に様々です。
こうした基本業務を理解し実践するためには、組織体制や指揮命令系統の理解、またその中での役割の理解が求められます。
基本的に知識・技術は、すぐさま業務を行う上での実践力として発揮されるわけではありません。
2⃣初任期に求められる実践力
生活支援に関する知識・技術は、介護福祉職として基本かつ必須です。ベッドや車いす利用時の移乗支援(トランス)では、いかに利用者に安心してもらえるか、自立を支援できるかが、介護福祉職の力量にかかっています。
(1)生活支援に関する知識・技術
生活支援とは・・・
- 食事
- 入浴
- 排泄
等、生命に直結する行為です。
利用者の尊厳と深くかかわる行為でもあり、その実践は、動作の手順だけを把握していればよいというのではなく、ケアの理念も深く理解したうえで行う必要があります。
また、生活支援に関する技術は日進月歩で進化していますので、継続した学びが必要不可欠です。
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【介護における安全とは?】介護福祉士の責務とセーフティマネジメント vol.313
【②終末期】ターミナルケアの3つのポイントとは?? vol.327
【①最期のとき】キューブラーロスの終末期にある人の5つの受容プロセス vol.328
【老化と動機付け】マズローの欲求階層理論と達成動機について vol.355
(2)基本的な接遇・マナー
対人援助を専門とする介護福祉職に。基本的な接遇・マナーは欠かせないものです。
利用者やその家族、他職種や他の施設の職員等に対応するとき、1人の職員が失礼なふるまいをしてしまうと、チーム全体・職場全体の評価を下げつ頃にも繋がります。
言葉遣いや電話応対の仕方など、社会人として基本的な接遇・マナーを身に付けることが大切です。
(3)利用者との関り
利用者とかかわるうえで、コミュニケーション技術は必須です。身体的な介護や記録作成、その他の業務で現場は多忙ですが、利用者との日々の「対話」こそが、介護福祉職としての腕の見せ所です。
支援者の関わり方や言葉の使い方1つで、利用者の安心の度合いは大きく変わります。
極論を言えば、その一言や、その関りが、利用者にとって「人生最後に聞く言葉・関わり」になるかもしれないのです。
利用者の暮らしを支える専門職として、利用者の人生に寄り添う支援を担う誇りや覚悟を持って利用者とかかわることが大切です。
(4)多職種(他職種)との協働
介護福祉職同士だけでチームを組めばよいという訳ではなく、多職種(他職種)と連携して、多職種で協働して利用者を支えていく必要があります。
介護福祉職には介護福祉職の、看護職には看護職の専門的な知識・技術や視点があります。互いの専門性を尊重しながら、共に利用者を支えていく事で、より良いケアが生まれていきます。
2.まとめ
基礎的な知識・技術を実践力として発揮するためには、実務を通してどのような知識・技術がどのように活用できるかを確認することが必要であり、それは実務経験を通してでしか確認できないともいえるでしょう。
また、求められる知識・技術、基本業務は働く場によっても変わります。実勢のケア場面で、テキストでの理解や実習での経験は間違いなく生かされますが、対象者の個別性に応じてその時に必要なケアを判断し、柔軟に変化させていくには「実務経験」が必要です。
また、単に経験するだけでなく、必要となる知識や技術に浮いて、先輩や上司に指導を受けるなどOJTの機会が重要になります。
こうした初任期における実務経験やOJTによって、養成校などで獲得した基礎的な知識・技術を実践力に変えていくのです。
『初任期』には、「専門職として自立的に介護過程の展開や生活支援の技術が実践できる力を獲得すること」、「関連領域の基本的なことを理解し、専門職として正しい姿勢・態度を持って多職種との協働によるチームケアを実践する力を身に付ける」ことが求められます。
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