人間の理解

【❸ケアの展開】多職種チームによる視点の共有 vol.371

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。「人間の理解」の中から『ケアの展開』について4回に分けてまとめていきます。今日は3回目になります。

職種による視点の違いの理解

Contents

1.情報を統合し方針を明確にする
 1⃣職種による視点の違いの理解
 2⃣多職種チームによる視点の共有
 3⃣方針を明確化して実践する
2.評価・修正の機会をつくる

1.情報を統合し方針を明確にする

チームでの情報共有は必要不可欠ですが、協働するためにはチームで課題や目的を設定し、課題の解決や目的の達成に向けた実践へと展開していく事が必要です。

単に情報をチーム全体で共有することで終わらせず、ケアを展開するために、情報を統合し、利用者の全体像を理解し、課題解決に繋がるケアの方針を明確化することが重要になります。

1⃣職種による視点の違いの理解

しかし、共有した情報の意味付けは、職種等によって異なる場合があることも理解しておく必要があります。

例えば、下記の食事が低下しているという情報に対する意味付けが職種によって異なることを次項で確認してみましょう。

2⃣多職種チームによる視点の共有

【多職種チームの視点の共有:「利用者の食事量が低下している」】

  • 介護福祉士:表情が険しいな、同じテーブルの利用者と仲が悪いのかな?
  • ケアマネジャー:ニーズとサービスはあっているのかな?
  • 看護師:便秘が続いているけど、体調が悪いのかな?
  • リハビリテーション専門職:右腕の筋力が低下しているのかな?
  • 主治医:内服による血圧のコントロールが必要だ
  • 栄養士:持病の悪化を防ぐためには減塩し、食事量を減らすことが必要だ
それぞれの専門職の意味付け

看護師は、「利用者の疾患や病状が食事量の低下に影響している」と意味付けを行ったとします。それに対し、リハビリテーション専門職は、「利用者が抱える障害が食事動作に影響を与えていることによって食事量が低下している」と意味づけているのかもしれません。また、介護福祉職である介護福祉士は、「利用者の食事場面における人間関係が食欲をを低下させている」と意味付けを行うかもしれません。

このような意味付けの違いは、専門職の視点による違いということが出来るでしょう。

職種による視点の違いは、どれが正しいということではありません、チームでこうした様々な視点を共有し、共有した情報を統合し、利用者の生活課題の捉え直しを行っていく作業が必要になります。

3⃣方針を明確化して実践する

ケアの方針とは

ケアの方針とは、例えば「目指すべきケアのあり方」「将来の状態」など、具体的にイメージできるものです。

ケアの方針は、利用者が望む暮らしの実現を目指して立てられるものであることはいうまでもありませんが、チームという集団が一体となって進んでいくための、

  • 「何を目指すのか」

という道標になるものです。

例えば、就職した介護施設で、介護福祉職チームのケアの方針が明確になっていないとしたら、ケアの実践のあり方はどうなるのでしょうか。

それぞれの介護福祉職が思い思いのケアを展開し、個々の介護福祉職は質の高いケアを実践しているつもりであっても、チーム全体、施設全体では、利用者に対して一貫性のないバラバラのケアを行うことになってしまうのではないでしょうか。

本当に意味で質の高いケアを展開していくためには、ケアの方針を明確にし、チームで方向性を揃えたケアを行うことを前提としなければなりません。

ケアの方針を具体的なものとしてチームで共有することが出来れば、チーム全体で同じ方向に向かって活動することが出来ます。

ケアの方針を共有することによって、チームとしての一体感が生み出され、互いの役割を意識し合うことや、主体的な行動を取ることにも繋がっていきます。

2.評価・修正の機会をつくる

より良いケアのためには、チームで行ったケアを「評価・修正」する機会が必要です。

多職種チームのケア実践であれば、サービス担当者会議やケアカンファレンス等をケア評価・修正の機会とすることが出来ます。

こうした業務として確立されている評価・修正の機会を活用することは勿論必要ですが、それ以外に、日常の業務の中でチームのケア実践を振り返ることも必要です。

同職種チームであっても多職種チームであっても、勤務交代時に申し送りやチームミーティングを振り返りの場として、ケアの評価・修正の機会とすることが出来ます。

そこから、職員個々のアセスメントのズレを解消したり、無意識のうちに展開しているケアをマニュアル化したり、更には業務課題を発見しチームで行うケアを改善したりします。

質の高いケアをチームで展開するためには、同種億種チームや多職種チームでのケアの評価・修正のほか、法人や施設、事業所チームというレベルで、業務マニュアル、勤務表の作成などを行い、ケアの方針に向かって確実に行動できる体制を整えることが必要です。

また、業務上に発生する課題は、体制が整っていない事だけでなく、チームメンバー個々が実施するアセスメントが十分でないなどの、介護福祉職の力量不足も影響しています。

チーム内でのそれぞれの葛藤や、メンバー同士の摩擦などもチームワークに悪影響を与え、モチベーションを低下させるなど、課題に繋がります。

質の高いケアを展開していく為には

利用者にとっての質の高いケアを展開していくにあたっては、業務体制を整えることや介護福祉職それぞれの力量向上を図ることも重要なチームマネジメントとの要素になるのです。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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