発達と老化の理解

【老化と動機付け】マズローの欲求階層理論と達成動機について vol.355

こんにちは。介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から『老化と動機づけ・適応と達成動機』についてまとめていきます。

自尊心と自己実現の理解

Contents

1.老化と動機づけ・適応
 1⃣マズローの欲求階層理論
 (1)身体的状態の変化の影響
 (2)社会的関係の変化の影響
 (3)自尊心と自己実現の理解
2.達成動機

1.老化と動機づけ・適応

動機づけとは?

動機づけとは、行動を起こしたり、継続させたりする背景にある原動力のことであり、日常の用語では「やる気」や「意欲」に相当するものです。

日常生活の中で、

  • いつもとは違うことをするとき
  • 新しいことに取り組むとき
  • 目標を持って行動するとき

など、動機づけが高まらないと行動を起こして継続していく事が難しいといえます。

動機づけについては、個人や状況の影響が大きいため、必ずしも老化によって一律に変化があるとは言えませんが、老化による様々な変化が動機づけに影響を及ぼす場合があります。

1⃣マズローの欲求階層理論

マズロー(Maslow,A.H.)

人間は多様な欲求・動機を持って生活しています。マズロー(Maslow,A.H.)は、人の欲求を体系的に整理し、5段階の階層として捉える「欲求階層説」を示しています。

この説では、下位の欲求が満たされることによって上位の欲求が生じていくと考えられています。

人間として最も重要なのは、最上位の「自己実現の欲求」であり、自分がやりたいことを実現し、他者や社会に貢献することで成長していこうという欲求です。この欲求は充足することを自ら求める成長欲求と位置付けられており、人間には根源的に備わっていると考えられていますが、表れない人も多くいます。

それは、第4層の自分自身の価値を認め、またそれについて他者からの承認を受ける「承認欲求」が満たされていないからと考えます。承認欲求はその下の層である「所属・愛情欲求」が満たされ、承認を与えてくれる社会環境や愛情のある人間関係が必要となります。

それは、第4層の自分自身の価値を認め、またそれについて他者からの承認を受ける「承認欲求」が満たされていないからと考えます。承認欲求はその下の層である「所属・愛情欲求」が満たされ、承認を与えてくれる社会環境や愛情のある人間関係が必要となります。

こうした社会的な欲求が出現するためには、『疾病・ケガ』『他者からの脅威』などの危険に脅かされないことを求める「安全欲求」や、栄養や水分、排泄、睡眠などの個人の生存のために必要な「生理的欲求」が満たされていることが必要です。

生理的欲求から承認欲求までの会4段階は欠けていて満たされないことで生じる『欠乏欲求』と考えられています。

(1)身体的状態の変化の影響
身体的状態の変化

老化による身体機能の低下によって生じる体調の変化や疾病への罹患は「生理的欲求」や「安全欲求」を脅かします。しかし、この段階の欲求にばかり集中すし過ぎると上位の欲求の充足に向かわず、社会的な活動が不活発になる原因ともなります。

高齢者の生活を支える重要な段階であるので、適切な医療や良い生活環境の整備が大切ですし、疾病や要介護あるいはケガの予防も重要な意味を持っています。

(2)社会的関係の変化の影響
社会的関係の変化

老年期には社会的活動の範囲が狭くなりがちであり、人間関係が縮小しやすくなります。そのため、自宅では家族との関係が強くなり、家族への欲求が強くなりすぎて、家族の側が困惑することもあります。

そのため、第3段階の「所属・愛情欲求」を充足していくためには、元気なうちから地域において友人を作る、活動に参加することなどによって、地域での人間関係や参加の場を作るような環境整備が大きな課題といえます。

要介護状態となっても、このような人間関係の充足は大きな課題になっているといえます。可能な限り、それまでに作ってきた人間関係や活動の場を維持する支援が重要です。

しかし、「誰とでも仲良く」ということは必ずしもこの欲求を満たすとは限りません。その人が求めている人間関係や活動に参加できる環境が大切といえます。

(3)自尊心と自己実現の理解
  • 今まで出来ていたことなのに出来なくなったこと
  • 参加出来ていたのに参加出来なくなったこと

などが生じると、自分自身への評価である自尊心が低下しやすくなります。

また、人間関係の変化は、元々その人が自尊心を持っていた行動の価値を変化させます。自尊心は1人では形成できるものではなく、社会的な承認を必要としているものと考えらえます。

自尊心は・・・

自尊心は人間の尊厳の大きな要素であると考えられます。自尊心の危機は様々な防衛的行動を引き起こす原因になり得るため、「出来ることは自分自身で行うこと」や「社会的活動に参加し続けること」は、自尊心を維持することに重要な意味を持っています。

逆に、過剰に保護的になって何もさせなかったり、何でも管理してしまったりすることは、すます自尊心を低下させる原因になります。

私たちの社会では自己実現の達成である「自分がやりたいことをすること」が重要視されており、高齢となってもその欲求を求め続けることを理解する必要があります。

その前提として「生理的欲求」や「安全欲求」の充足はもちろん重要ですが、その次の段階である「所属・愛情欲求」や「承認欲求」が必要であることを忘れてはいけません。

2.達成動機

達成動機とは?

達成動機とは目標達成を目指して必要な行動をするための動機づけです。介護予防やリハビリテーションのように目標を立てて、達成していく場面では目標達成のための行動をしていくために必須の動機づけです。

しかし、目標を明確に掲げるような場合だけでなく、

  • 日常生活においても可能な限り自宅での生活を続けていきたい
  • 新しい社会的活動に参加したい

といったように新たな行動を起こしたり、行動を変化させたりする必要がある場合に、達成動機は密接に関係してきます。

達成動機の強さには、どのような目標に向かっていくのかということが強くかかわっています。

1つは・・・
本人にとって達成することに価値がある目標を共有しないと、目標達成のための行動をしようという動機づけが高まりません。例えば、ケガをしてしまいリハビリテーションが必要な人であれば「元の日常生活を送る」という目標がリハビリテーションに取り組む原動力である動機づけとなります。

もう1つには、
目標の達成への期待(見込み)が達成動機に影響することがわかっています。目標の達成が困難であると目標達成のための行動を取る動機づけが低下してしまいます。目標達成の難易度は、目標そのものの達成の可否だけ考えなんとなく難易度を判断しがちですが、目標そのものよりも目標達成のために必要な行動が自分にできるかどうかということによって正確に判断できます。

例えば、リハビリテーションや介護予防では、目標を達成するための計画において本人がやるべき内容が明確になっていることが「自分にできそう」という成功への期待を高めます。

目標達成のために必要な行動が出来そうという確信を「自己効力感」と呼んでいます。

老化によって出来なくなったことに目を向けがちになると、自己効力感が低下してしまい、「やっても上手くいかない」といったように成功への期待が低下することで、新しいことに取り組む動機づけが低下してしまいます。その向上のためには、本人が出来そうな計画を明らかにすることが有効です。

また、自己効力感は行動の成功経験によって向上し、失敗によって低下しがちです。

急激に高い目標を掲げるのではなく、最初は少し頑張るとうまくいきそうな目標からステップアップしていく方法であるスモールステップ法が有効です。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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