こんにちは💚 介護ラボのkanaです。今日は「人間の理解」の中から『社会心理学』について5回に分けて書いていきます。今日は3回目です。
集団との関わり
Contents
1.社会心理学からみた人間関係
1⃣集団との関わり
(1)私たちの生活と集団
◉集団の5つの条件
(2)集団の類型4つの特徴
❶基礎集団と機能集団
❷同質集団と非同質集団
1.社会心理学からみた人間関係
1⃣集団との関わり
(1)私たちの生活と集団
私たちは、家族、地域社会、仲間、職場、などの様々な集団に属し、それぞれの集団において役割を持ち、多くの人々と関わりながら生活しています。
集団とは、複数の人々の集まりことです。しかし、ある場所で、ある時刻に、偶然人々が集まっただけの状態を集団とは呼びません。
例えば、駅や空港にいる人々や、イベント会場に集まる人々などは、集団ではなく集合と呼びます。
一般的に「集団」とは、下記にあげる5つの条件を満たす人々の集まりのことをいいます。
- ◉集団の5つの条件
- ❶2人以上の人々から構成されている
❷メンバーは共通の目標や目的を持っている
❸メンバー間は相互作用やコミュニケーションがみられる
❹メンバーは、自分がその集団に所属していることを自覚している
❺メンバー間に地位や役割の関係が成立している
企業における組織(企業集団)は、これらの条件全て満たしている代表的な集団と言えるでしょう。
しかし、仲間集団のように、地位や役割に基づく関係が成立していない未組織集団は、すべての条件を満たしているとは限りません。
就労している介護福祉職の殆どは、法人や企業などの組織に所属しています。
組織とは、特定の目的を達成するために、個人や集団に専門分化された役割を与え、その活動を統合・調整するしくみのことをいいます。
私たちが組織という言葉を使う時には、そのしくみによって 構成された集団の全体を指していることが多いでしょう。
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【❶組織におけるコミュニケーション】組織の4つの条件とは? vol.357
【❷組織におけるコミュニケーション】組織内の上下関係を規定する4つの力 vol.358
【❸組織におけるコミュニケーション】ボトムアップ,トップダウン,メンバーシップとは?? vol.359
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【❺組織におけるコミュニケーション】ティーチングとコーチングの違いとは? vol.361
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【❷組織の構造】介護職の職種・職位・組織図について vol.382
【❸組織の構造】介護サービスの事業計画に含まれる5項目とは? vol.383
【①介護サービスを支える組織の機能と役割】法令遵守と健全な組織運営 vol.384
【②介護サービスを支える組織の機能と役割】理念や運営方針と事業計画の作成 vol.385
【❶介護福祉職の実践力向上】介護業務に関係する主な7つの委員会 vol.386
(2)集団の類型4つの特徴
❶基礎集団と機能集団
集団といっても、その在り方は様々です。メンバー間の関わりに注目して集団を分類すると、自然発生的な「基礎集団」と「機能集団」に分けることが出来ます。
- ◉基礎集団と機能集団の特徴
- 【基礎集団】
・メンバー間の恒常的・全面的な接触が特徴
(例)家族や伝統的な地域共同体など
【機能集団】
・メンバー間の一時的・部分的な接触が特徴
(例)学校、職場、施設など
機能集団では、メンバーに対する対人認知が偏りやすくなる傾向があります。
例えば、職場で見ている同僚の姿は、その人の一部分でしかありません。その同僚は、プライベートな時間をどのように過ごす人なのか、家庭ではどのような人なのかなどは、職場外での接触を持たなけれ知ることは出来ません。
職場で得た情報だけを頼りにして同僚を理解しようとするため、機能集団では対人認知が一面的になりがちです。
機能集団における対人認知では、様々な情報から相手を理解するようにすることが大切です。
特定の限られた場面で得た情報から相手の全体像を捉えようとすると、ハロー効果がはたらいたり、ステレオタイプに依存したりして、対人認知が偏りやすくなるので注意が必要です。
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❷同質集団と非同質集団
メンバーの性質に注目して集団を分類すると、下記のように「同質集団」と「非同質集団」に分けることもできます。
- ◉同質集団と非同質集団の特徴
- 【同質集団】
・何らかの共通点でメンバーが結びついている状態
(例)似た者同士:趣味、被害者の会、など
【非同質集団】
・メンバーを結び付ける共通点のない、あるいは共通点の少ない集団
メンバー間に、
- 性別
- 年齢
- 出身地
などの共通する性質が多ければ多いほど、同質性の高い集団といえます。
似た者同士の集団では、互いに分かり合えることが多く、結束力も強くなる一方で、異なる性質を持つメンバーの考えや価値観を受け入れにくくなるという特徴もあります。
メンバーが異なる性質を持っている非同質集団は、集団としての一体感を得るまでに時間が必要となることもあります。その性質の違いを生かして、様々な考えや意見を積極的に受け入れ、互いに補い合う集団作りをすることが求められます。
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