人間の理解

【①社会心理学】ハロー効果・ステレオタイプとは?? vol.627

2022-03-02

こんにちは💚 介護ラボのkanaです。今日は「人間の理解」の中から『社会心理学』について5回に分けて書いていきます。今日は1回目になります!

社会心理学からみた人間関係

Contents

1.社会心理学からみた人間関係
 1⃣他者との関り
 (1)私たちの認知
 (2)対人認知と人間関係
 (3)対人認知の特徴
  ◉ハロー効果とステレオタイプ

1.社会心理学からみた人間関係

1⃣他者との関り

(1)私たちの認知

自分たちが見ている世界と、他者か見ている世界が、同じとは限りません。

私たちは、目や耳、鼻、舌、皮膚などの感覚受容器を通して、外界との刺激や情報を受け取っています。

刺激の受容にはじまる神経・生理学的な過程を「感覚」といい、感覚によって得られた情報を意味づけて対象を理解しようとする総合的な情報処理過程を「認知」といいます。

私たちは、感覚によって得られた情報を、自分自身の経験や知識というフィルターを通して認知しているのです。

例えば、目の前にある物が何であるかを知るには、

  • 視覚情報→「赤くて丸い」
  • 嗅覚情報→「甘酸っぱい香り」

などの情報を得て、自分の経験や知識を通してそれが『リンゴ』であると認知しています。

しかし、リンゴを見た経験のない人や、リンゴの香りを知らない人は、感覚から情報を得ても、それが何であるのかを認知することが出来ません。

代表されるのがヒルの「老婆と若い女性」の絵です。その絵が何に見えますか?と複数の人に聞いても同じ返答ではなく、「老婆」に見える人もいれば「若い女性」に見える人もいます。

その絵は「老婆」と「若い女性」の2通りに認知できるようにに描かれた作品ですが、どちらを先に認知するかは人によって違います。なぜなら、感覚から得られた情報は、個々人が持つ認知のフィルターを通して処理されるからです。

同じ絵を見ているはずなのに、自分には老婆の絵に見えているのに、隣の人には若い女性の絵に見えているのかもしれません。

私たち1人ひとりが持つ認知のフィルターには、これまでの経験や知識、記憶などが関与しています。自分と全く同じフィルターを持っている人はいないといえるでしょう。

同じもの、同じ風景、同じ出来事をみているようでも、自分が見ている世界と隣の人が見ている世界は、違うのかもしれません。

(2)対人認知と人間関係

私たちが認知のフィルターを通してみているのは、物や風景、出来事だけではありません。人に対する認知・対人認知も、個々人が持つ認知のフィルターを通して行われているのです。

私たちは周囲の他者に対して、「この人はどのような人物か」ということを自分の認知のフィルターを通りて理解し、その理解に基づいて、その人への接し方を決定しています。

対人認知は、個々人の認知のフィルターを通して行われるため、ある人物に対する認知が、誰にとっても同じになるとは限りません。

その人に対する自分の認知が他の人の認知とは違うかもしれないと認識すること、そして、自分がどのような認知のフィルターを持っているのかを「自己覚知」しておくことが大切です。

自己覚知

私たち1人ひとりが異なる認知世界を構成して生きていることを理解し、他者の認知世界を尊重し受容することが、人間関係を形成するうえでとても重要になります。

(3)対人認知の特徴

認知は、感覚による情報を意味づけ、対象を理解しようとする過程ですが、対人認知においては、感覚情報だけでなく、過去の経験である先行経験や、第三者から聞いた情報など、多種多様な情報が相手を知る手掛かりとなります。

介護福祉士は、目の前に居る利用者から得た感覚情報である「表情、動作、声」だけでなく、様々な情報である

  • 利用者本人の話
  • 家族の話
  • 他の機関から提供された情報

などを手掛かりとして、利用者を理解しようとすることが大切です。

対人認知で注意が必要になるのが、初対面で利用者に抱く印象です。人に対する「第一印象」は、その場限りで消えてなくなるものではなく、意外なほどその後の関係に影響し続けます。

第一印象が「気難しそう」な利用者に対しては、少し身構えながら関係をつくっていくことになるでしょう。「優しそう」な印象を抱いた利用者には親しみや好意を感じて、良好な関係からすぐにスタートさせることができます。

このような、初対面での情報が持つ影響力を『初頭効果』といいます。

利用者に対する第一印象は、その介護福祉士が持っている認知のフィルターを通して形成されます。同じ利用者に対して、人によって違う印象を抱くこともあるでしょう。

  • それは、個々人の持つ認知のフィルターが異なるからです。

このように私たちは、自分達の持っているフィルターを通して、相手がどのような人物か認知して、相手に対する接し方を決定しています。

利用者に対する理解が偏ったものにならないように、下記の表に示すような対人認知の傾向にも注意が必要です。

◉ハロー効果とステレオタイプ
【ハロー効果(光背効果、後光効果)】
・他者がある側面で望ましい(あるいは望ましくない)特徴を持っていると、その評価をその人物に対する全体的な評価にまで広げてしまう傾向。
※(例)学歴や肩書で人柄まで評価する

【ステレオタイプ】
・集団とその集団に属するメンバーに対する過度に一般化された否定的あるいは肯定的な認知。細かい相違を無視して、その集団に属するメンバーを1つにまとめてみてしまう傾向。
※(例)性別に対するステレオタイプ:「男性なら~」「女性はすぐ~」などや、民族や地域性などに対するステレオタイプ:「日本人は~」「東京の人は~」「関西の人は~」など。
  • 「私はハロー効果がはたらきやすい」
  • 「私はステレオタイプで相手を見てしまうところがある」

など、自分の対人認知の傾向を自覚することが大切です。

ステレオタイプ

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【少子高齢化】老年期をめぐる課題と地域での生活継続 vol.349

心理学

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【記憶とは何か?】神経学では3つに分類される vol.11

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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