【❷認知症の人へのBPSDのケア】異食・物盗られ妄想とは?? vol.510

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「認知症の理解」の中から『認知症の人へBPSDのケア』について、昨日と今日の2回に分けて書いていきます。

物を集める心理

Contents

1.BPSDのケア
 1⃣異食
 ◉異食した状況
 2⃣物盗られ妄想
 3⃣物を集める

1.BPSDのケア

介護現場で見かける主なBPSD(認知症の行動・心理症状)が及ぼす生活への影響とそのケアについて考えていきます。注意したいのは、症状や課題にだけ目を向けてしまうことです。その人の健康状態やその人を取り巻く人間関係、環境、そして、心理状態にその行動の原因がしばしばあります。

BPSDは認知症の人が、辛さ、苦しさを言葉で説明できないために発しているSOSであることが多いと捉える必要があります。BPSDのケアとして、昨日は「暴言・暴力」「徘徊」について、そして今日は「異食」「物盗られ妄想」「物を集める」の項目ごとにそれぞれ考えていきたいと思います。

1⃣異食

認知症の人が、食べ物ではないものを口に入れることを「異食」といいます。これは、視覚認知障害(失認)から、食べられないものを食べられると誤認して起こる場合があります。

また、口唇傾向という認知障害で、手に取るものすべてを口に運ぶために生じます。

判断力の低下から、調理が必要な物をそのまま食べてしまうといったことも起こります。

異食がみられる場合、口に入れると危険な物を身の回りに置かない(隠す)といった対応は、一時的に危険を除去するという意味では有効です。

しかし、人の生活の中から食べらえないものを全て除去することは困難であり、介護者の見守りが不可欠です。また、異食がみられた際には、異食が、

  • 「いつ」
  • 「どこで」
  • 「どのような状況」

で行われたのかをアセスメントする必要があります。(次項「異食した状況」。)

◉異食した状況
  • 「食後、食堂で、1人ぼっちで過ごしていると、置いてあった花瓶の花を口に入れた」
  • 「夕方、家に帰りたくて1人で施設の中を歩いていたら、置いてあったティッシュペーパーを口に入れた」
  • 「午前も午後も、1人でソファーに座って過ごしていたが、置いてあったクッションから中身のスポンジを取り出し口に入れた」

このように、異食を行う要因は様々で、きちんとアセスメントし、行動してしまった思いを受け止め、なぜ行ったのか、その理由を探る姿勢が大切です。

孤独感が強くなり、不安や混乱が生じた時、それを埋めるための行動と考えられる場合があります。

他者と接している時や、皆で運動している時などには異食はなく、1人ぼっちの状況で孤独感が強くなり、不安や混乱が生じると異食することがあります。

孤独感を緩和することが有効なこともありますので、その場合は、「気心知れた人と接する機会を増やす」「一緒に散歩や買い物に出かける」「スキンシップの機会を作る」といった、他者と触れ合いながら孤独を感じない時間を増やすことを試してみます。

2⃣物盗られ妄想

認知症の人は、記憶障害により物をしまった場所がわからくなった時に、自分には非があるとは考えられず、単純に誰かに盗られたという思考になることがあります。

身近で介護をしている家族が泥棒扱いされることもあり、家族としては大きなショックや怒りを感じることになります。家族は、

  • 「盗むわけないでしょ」
  • 「一生懸命介護しているのになんて酷いことを言うんだ」
  • 「自分で失くしたのに他人のせいにするな」

といった反論をしてしまいます。

しかしながら、認知症の人は被害者だと思い込んでいるため反論は逆効果になり状況はかえって悪化します。

まずは、本人が盗まれたと思い込み混乱している状況を受け止めることが重要です。なかなか見つからず不安に感じる気持ちを受け止めながら、一緒に探す姿勢が重要です。

根底には大切なものが自分の手元にない不安感があるのでそれを理解することが必要です。

そのうえで、認知症の人は、1つの考えにとらわれた場合、自らそこから抜け出すことが難しいため、タイミングを見てお茶に誘うなどして関心をそらします。

物をしまった場所に見当がつくならば、本人と一緒にその場所へ行き、一緒に見つけることで安心することもあります。

  • 閉まった場所が思い出せないのは自分自身への腹立たしさ
  • 自分ではちゃんとしているはずなのに、思い通りの結果にならない現実へのいら立ち
  • いつも一方的に介護を受けるばかりで自分自身が情けないと感じる気持ち

本当は、こうした心理が背景にあり、その葛藤から逃れるために「自分は被害者なんだ」と信じ込むことでこころのバランスをとろうとしているとも考えられます。

  • 認知症の人が得意なことを教わりながら一緒に行う
  • 一緒に外出して気分転換を図る
  • 気心知れた人とお茶をする

こうした認知症の人が孤独や不安を感じない状況を作って、気持ちを満たしていくことが重要です。

3⃣物を集める

認知症の人は、孤独感や孤立感が強くなるとその状況を何とかしようと考え、物を集めて身の回りに置くことで安心感を得ようとする心理になるものだと考えられます。介護者からみて、不要または不適切だからといって集めたものをすぐに片づけてしまうと状況はかえって悪くなります。

  • 孤独や孤立を感じる状況がないかをアセスメントします。

他者とお茶を飲みながら交流できる時間、一緒に活動する時間などを作ります。その人が出来ることで役割を見つけることも有効です。

孤独感や孤立感を埋める状況をつくることがカギとなります。

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