障害の理解

【❶高次脳機能障害とは?】高次脳機能障害の判断基準 vol.267

2021-03-07

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「障害の理解」の中から『高次機能障害』について、今日と明日、明後日の3回に分けて書いていきます。

高次脳機能障害の4つの症状

Contents

1.高次脳機能障害とは
2.高次脳機能障害診断基準
 1⃣高次脳機能障害支援モデル事業
3.高次脳機能障害の4つの症状
 1⃣記憶障害
 2⃣注意障害
 3⃣遂行機能障害
 4⃣社会的行動障害
4.まとめ

1.高次脳機能障害とは

病気や怪我が原因で脳に損傷が加わると、日常生活や社会生活に大きな支障をきたすような症状がみられることがあります。その症状は認知の障害と言われるもので、パソコンに例えるとデータ処理や演算処理を行うCPUなど、パソコンの内臓機能の不具合にあたります。つまり・・・

  • 外からの情報を取り入れること
  • 取り入れた情報を保存すること
  • 情報を処理して何らかの判断を下すこと

などが、以前のようにうまくいかなくなります。

人間の場合は、感情の出方にも変化がみられることがあります。その結果、病気や怪我っする前には見られなかったような行動が見られます。

しかし、これの症状は一見したところではわかりにくく、本人も自分の状態に気付かない場合があります。退院後、自宅で生活をするようになって初めて、家族が。

「以前とは何か様子が違う」

「別人のようになってしまった」

という形で気づくこともあります。

2.高次脳機能障害診断基準

高次脳機能障害は、2001年度(平成13)から、国の事業として開始された「高次脳機能障害支援モデル事業」のなかで判断基準が作成され、この基準をもとに診断が行わています。

認知脳障害としては、認知症などでも同様の症状が見らえることがありますが、夏季の診断基準の除外項目にあるように、進行性疾患である認知症は高次脳機能障害からは除外されています。

主な症状には、夏季の診断基準❶の2で書かれている通り、

  • 記憶障害
  • 注意障害
  • 遂行機能障害
  • 社会的行動障害

の4つがあります。症状の具体的な現れ方の例については、次項3にまとめます。

高次脳機能障害診断基準

❶【主要症状等
 1.脳の器質的病変の原因となる事故による受傷や疾病の発症の事実が確認されている
 2.現在、日常生活または社会生活の制約があり、その主たる原因が記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害である

❷【検査所見
 ◉MRI、CT、脳波などにより認知障害の原因と考えられる脳の器質的病変の存在が確認されているか、あるいは診断書により脳の器質的病変が存在したと確認できる

❸【除外項目
 1.脳の器質的病変に基づく認知障害のうち、身体障害として認定可能である症状を有するが、上記主要症状1~2を欠くものは除外する
 2.診断にあたり、受傷又は発症以前から有する症状と検査所見は除外する
 3.先天性疾患、周産期における脳損傷、発達障害、進行性疾患を原因とする者は除外する

❹【診断】
 1.❶~❸を全て満たした場合に高次脳機能障害と診断する
 2.高次脳機能障害の診断は脳の器質的病変の原因となった外傷や疾病の急性期症状を脱した後において行う
 3.神経心理学的検査の所見を参考にすることができる

1⃣高次脳機能障害支援モデル事業

高次脳機能障害支援モデル事業

高次脳機能障害支援モデル事業
モデル事業の成果を踏まえて、2006年度(平成18)から、地域における支援体制の確立を図り、高次脳機能障害者への標準的な支援がどこでも可能となることを目的として、「高次脳機能障害支援普及事業」が開始されました。2013年度(平成25)からは、高次脳機能障害にあわせせ持つことの多い失語症などを踏まえて、事業名が「高次脳機能障害及びその関連障害に対する支援普及事業」と変更されています。

3.高次機能障害の4つの症状

1⃣記憶障害

記憶障害の主な症状

記憶障害の主な症状
◉新しい出来事や約束を覚えることが困難
◉覚えたことを思い出すのが困難
◉自分で物を置いた場所を忘れてしまう
◉覚えられないことから、同じことを何度も質問する

2⃣注意障害

注意障害の主な症状

注意障害の主な症状
◉作業をしている時でもぼんやりとしている
◉単純なミスが多い
◉集中力がない
◉2つのことを同時にやろうとすると混乱する(同時に2つ以上のことが出来ない)
◉切り替えられず次の作業になかなか進めない
◉何かに取り組もうとしてもすぐに疲れてしまう

3⃣遂行機能障害

遂行機能障害の主な症状

遂行機能障害の主な症状
◉衝動的な行動を取ったり、指示されないと行動開始が困難になる
◉計画的に行動することが困難(自分で計画を立てて実行できない)
◉作業手順を踏めなくなる(人に指示されないと何もできない)
◉決まった方法に拘り、状況に応じた判断が出来ない
◉約束の時間に間に合わない(逆算して準備を進められないため)

4⃣社会的行動障害

社会的行動障害の主な症状

社会的行動障害の主な症状
◉感情のコントロールの低下により、興奮しやすくすぐに怒り出す
◉良い人間関係が形成できない
◉意欲が低下し自発的に行動出来ない
◉子供っぽくなる(依存性・退行)
◉欲求コントロールの低下により、ある分だけ食べてしまう
◉1つのことに拘り続ける(固執性)
◉相手の気持ちや状況に合わせた発言や行動が出来ない(対人技能拙劣)

4.まとめ

高次脳機能障害の症状のあらわれかたは、個人によって異なるだけでなく、おかれた環境や時間的経過によっても異なってくることがあるので注意が必要です。

また、言葉が出にくくなる、言葉が理解できないなどの現れ方をする失語症や、感覚の働きは保たれているにもかかわらず対象を捉えることが困難になる失認症などの症状をあわせ持つ場合もあります。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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