認知症の理解

【❶認知症の人へのBPSDのケア】徘徊・認知症の人が歩く要因とは vol.509

2021-11-04

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「認知症の理解」の中から『認知症の人へBPSDのケア』について、今日と明日の2回に分けて書いていきます。

暴言・暴力の「きっかけ」になったこと

Contents

1.BPSDのケア
 1⃣暴言・暴力
 ◉暴言・暴力の「きっかけ」になったこと
 2⃣徘徊
 ◉認知症の人が歩く要因

1.BPSDのケア

介護現場で見かける主なBPSD(認知症の行動・心理症状)が及ぼす生活への影響とそのケアについて考えていきます。注意したいのは、症状や課題にだけ目を向けてしまうことです。その人の健康状態やその人を取り巻く人間関係、環境、そして、心理状態にその行動の原因がしばしばあります。

BPSDは認知症の人が、辛さ、苦しさを言葉で説明できないために発しているSOSであることが多いと捉える必要があります。BPSDのケアとして、今日は「暴言・暴力」「徘徊」について、そして明日は「異食」「物盗られ妄想」「物を集める」の項目ごとにそれぞれ考えていきたいと思います。

1⃣暴言・暴力

前頭前野に脳病変がある場合、感情のコントロールが難しくなり「暴言」や「暴力」といった症状があらわれます。多くの場合、症状があらわる「きっかけ」があります。

その「きっかけ」は認知症の人ではなく、周囲である人的環境に原因があることが多くみられます。アセスメントし、原因を除去することが大切です。

また、すでに症状があらわれている場合、まずは介護者が冷静になります。介護者が感情的になり、認知症の人を叱責する、抑制するような言動をとるとさらに状況は悪化します。

かなり緊迫した状況では、まず、介護者や周りの人に危険が及ばないよう避難等を行い、収まるまで見守ります。

しかし、これは緊急的な対処法ですので、症状があらわれた「きっかけ」を探り除去することが大切です。

◉暴言・暴力の「きっかけ」になったこと
  • 「本人は静かに過ごしたいのに、周りで大声がする」
  • 「介護者の言葉が指示(命令)的である」
  • 「他者の言葉の意味が理解できず、自分悪口を言われると感じた」
  • 「アクティビティのルールが分からないのに、周囲から行為を促された」
  • 「その気がないのに、トイレに行くよう強く促され、手を引っ張られた」

など、さまざまな原因によって「暴言」や「暴力」のきっかけになります。

2⃣徘徊

徘徊という表現自体が有効な介護が出来ない要因となっています。人間が歩くという行動をするには、多くの場合何らかの理由があります。

認知症の人の場合、様々な心理の変化や環境による影響(社会心理的状況の要因)がみられます。歩く理由をきちんとアセスメントしたうえで、認知症の人の思いを受け止めて、困っていることを見つけ出し解決することが大切です。

歩くという気持ちが強い時には、会話しながら一緒に歩く、散歩などに出掛け、歩かずにはいられない理由を探ります。無意味に長時間歩くだけという行為はやめましょう。

また、

  • 「行動を否定する」
  • 「行動を抑制する」
  • 「ここが居場所だと無理にわからせようとする」

といったことを行うと、かえって混乱やストレスを招き、状況が悪化します。

いかに周囲の安全を確保し、本人が歩いてもよい状況にしていくと同時に、「本人が安心して過ごせる状況・居場所」にしていくケアを行います。

◉認知症の人が歩く要因

歩く要因は人それぞれです。下記に挙げたのはほんの一例なので、「なぜこの人は歩くのか」をきちんとアセスメントし、思いを受け止めその行動の理由を探る姿勢が大切です。

  • 「ここがどこで、なぜここにいるのかが認知できないため、どうしてよいか分からず不安になっている」
  • 「急に見慣れない場所(施設)へ連れてこられ、知らない人たちに囲まれて、混乱し自宅へ帰りたいと思っている」
  • 「現実が辛くて、現在の記憶に残る古き良き時代(例:「子育てしている時」「主婦としての役割を担っている時」「仕事をしている時」)と読み替えて、その記憶にある光景を探している」
  • 「閉じこもった生活を強いられており、外に出かけたいと思いかけたら、どっちに進んだらよいかわからなくなった」
  • 「孤独感が強くなり、家族に会いたくなった」
  • 「便秘や発熱など体調が悪く、落ち着かない」

など、様々な理由があります。

もしも、現在を古き良き時代と思い込んでの行動であれば、その時代の事・生活歴をしっかりと把握して、今の思いを受け止め付き合います。決して「今は違う」と否定してはいけません。

また、一緒に散歩や話をする仲間がいるなど、よい人間関係を築き、孤独感を解消していくことも重要です。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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