人間の理解

【③人材育成・自己研鑽】介護福祉職のベテラン期に求められる6つの実践力vol.375

2021-06-23

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。「人間の理解」の中から『人材育成・自己研鑽』について3回に分けてまとめていきます。今日は最後の3回目になります。

リスクマネジメント、ストレスマネジメントについて

Contents

1.介護福祉職のベテラン期に求められる実践力
 1⃣リスクマネジメント:利用者・職員を危険や危機から守る
 2⃣ストレスマネジメント:職員の精神的健康を守る
 3⃣職員を育てる組織づくり
 4⃣地域に貢献する組織づくり
 5⃣職場の経営状況を理解し管理する
 6⃣法令、基準等を理解し遵守する
2.まとめ

1.介護福祉職のベテラン期に求められる実践力

経験を重ねるにつれて、ケアを実践するための知識・技術は磨かれ、状況に応じて柔軟にケアを変化させて実践出来るようになっていきます。

そういった、ベテランと呼ばれるようになる時期には、介護者・利用者という1対1のケア実践だけでなく、多職種チームでのケア実践や、施設や在宅に限定しない地域でのネットワークづくりなど、介護サービスの質の向上に向けた様々な取り組みを、チームワークを通して実践していく力が求められます。

例えば、介護事業所の管理者やサービス提供責任者には、事業を組織化し運営する役割があります。事業を運営するためには、勤務表の作成や業務調整、リスクマネジメントなど、幅広い業務を担うことが必要になります。

介護ニーズは、年々複雑化、多様化しています。

これによって、提供する介護サービスも高度化させていかなくてはなりません。それにはチームを動かすリーダーシップたけでなく、制度を理解し、地域や社会のニーズに対応できる組織や仕組みを作る実践力が必要です。

自らの事業所に所属する社員だけでなく、家族や地域住民等も含んで、

  • 地域ニーズ
  • 社会ニーズ

に対応した組織づくり、仕組み作りをしていく事が求められるのです。

専門職だけでなく、地域で暮らす人々のエンパワメントを重視した取り組みを行う力も求められることになります。

1⃣リスクマネジメント:利用者・職員を危険や危機から守る

人の生活を支えるという介護サービスの特性上、事故や感染症とのリスクは避けれません。

近年は災害も多発しており、いつ自分の町が被災地になるかわかりません。大事なことは、事故や感染症、災害の被害を最小限にとどめることです。

事故や感染症は、適切な体制を取ることで発生率を下げることが出来ます。また、災害も事前に対策を立てておくことで、緊急対応が出来ます。

管理職者として、事故や感染症といった危険や、災害といった危機から利用者や職員を守るための体制づくりを進めることが必要です。つまりリスクマネジメントが必要になります。

2⃣ストレスマネジメント:職員の精神的健康を守る

介護の仕事は、感情労働という側面もあり、時には利用者や家族から厳しい言葉を投げつけられることもあります。

福祉・介護に限った事ではありませんが、管理職者には職員の健康、特に精神面の健康を守る責務があります。

職員が負のストレスに追い込まれ「バーンアウト(燃え尽き症候群)」することがないように、人や環境を調整することが求められます。

つまり、職員の精神的健康を守るためのストレスマネジメント(職場の人間関係や仕事内容などのストレスに対処し、健康状態を維持するために様々なスキルを活用して適度なストレス状態へとコントロールすること)が必要になります。

3⃣職員を育てる組織づくり

職場全体の人材育成のレベルは、そのままケアのレベルにも繋がっていきます。そのため、管理職者には、人材育成に関する職場全体の体制づくりが求められます。

つまり、管理職者になると、職場全体の人材育成システムを構築し運用する力が求めらえるのです。

4⃣地域に貢献する組織づくり

近年、社会福祉法人や介護事業所には、地域への貢献が求められています。

施設のスペースを解放し地域住民の交流拠点にすることや、住民向け講座を開催することなど、管理職者として@地域貢献」のための手法を考え、そのための組織づくりをすることが求められています。

5⃣職場の経営状況を理解し管理する

管理職者には、財務管理や経営管理を行い、事業や職場そのものを安定的に継続させていく役割が求められます。

管理職者は、介護実践のことだけでなく、経営・運営管理に関する知識を身に付けることも必要になるのです。

6⃣法令、基準等を理解し遵守する

介護保険はもちろんですが、施設基準や介護報酬は数年に1度見直されます。

事業や組織を維持するには、法令や基準を順守する必要があるため、行政の説明会や集団指導などに出席し、常に最新の情報を把握し続けると共に、法令や基準から外れた人員体制、介護サービスとなっていないか、自己評価し、外部評価を受けながら、確認・改善していく事が必要です。

2.まとめ

このように、ベテラン期には、6つの実践力が求められます。

特に、

  • チームを動かす組織づくり
  • 仕組みづくりのマネジメント
  • リーダーシップ

などの力が必要になります。

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kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
ブロガー歴3年超(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士➡2023年1月~リモートワークに。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」・「介護福祉士」取得
◉福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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