【②入浴時の多職種連携】入浴時の6つの変化と意識障害を発見した時の6つの対応方法 vol.590

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「生活支援技術」の中から『入浴・清潔保持における多職種連携』について2回にわけて書いていきます。今日は2回目です。

入浴時の6つの変化と多職種連携

Contents

1.入浴時の6つの変化と多職種連携
 1⃣浴室内で意識障害(ぐったりしている、おぼれている)
 ◉浴槽内で意識障害を発見した時の6つの対応方法
 2⃣脳貧血
 3⃣のぼせ
 4⃣やけど
 5⃣転倒、転落
 6⃣皮膚疾患
 (1)乾燥性皮膚疾患がある場合
 (2)褥瘡がある場合
 (3)人工透析をしている場合
 (4)糖尿病による神経障害を合併している場合
2.まとめ(羞恥心、プライバシーを守る)

1.入浴時の変化と多職種連携

1⃣浴室内で意識障害(ぐったりしている、おぼれている)

在宅で1人で入浴している場合は、時々声を掛けて安全を確認します。声を掛ける家族がいない場合は、

  • デイサービス(通所介護)
  • デイケア)通所リハビリテーション)
  • 小規模多機能型居宅介護

などの通所型サービスの利用を提案し、安全に入浴できるように、環境の対応を行います。

◉浴室内で意識障害を発見した時の6つの対応方法

浴槽内でい意識障害(ぐったりしてい・おぼれているなど)を発見した時は、慌てずに次項の6点を実施します。

❶浴槽の栓を抜く。大声で助けを呼び、人を集める。

❷入浴者を浴槽から出せるようであれば救出する。直ちに救急車を要請する。浴槽から出せないようであれば、浴槽の縁に上半身を乗せるなど沈まないようにする。

❸浴槽から出せた場合は、肩をたたきながら声を掛け、反応があるか確認する。

❹反応がない場合は呼吸を確認する。

❺呼吸が無い場合は、胸骨圧迫を開始する。

❻人工呼吸が出来るようであれば、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を繰り返す。出来ないようであれば胸骨圧迫のみ続ける。

2⃣脳貧血

入浴中は温熱作用・静水圧作用により、血管が拡張し血流が促進されます。心臓に戻る血液量が増え、脳にも十分に血液が流れます。その状態で急に浴槽から立ち上がると、血管が拡張したままで今までにかかっていた静水圧が無くなり、脳貧血を起こします。

立ちくらみを起こさないためには、

  • ゆっくりとした動作で浴槽から立ち上がる
  • 1度浴槽の縁に腰を掛けてから立ち上がる

など、血液の循環動態の変動に留意します。

もし脳貧血を起こしてしまったら・・・

  • その場にしゃがむ
  • 椅子に座る
  • 臥床する

などの姿勢をとり、頭の位置を低くし、脳への血流が促進されるようにし、同時にプライバシーと保温にも留意します。

3⃣のぼせ

顔が赤らみ、のぼせた時は、静かに浴槽から出てもらい、冷たいタオルに顔を当てて冷やします。落ち着いたら水分を摂取し様子を見ます。

4⃣やけど

全身・広範囲のやけどは、救急車を要請します。やけどが浅く、範囲が限局している場合は、痛みがなくなるまで流水で十分に冷やします。

入浴中のやけど予防のために、給油の温度設定を変更するなど(高温が出ないように最高50℃未満にする等)、熱湯が出ないようにしておきます。

2バルブ混合性の場合は、水を足してから湯を出す、止める時は湯を止めてから水を止めるようにします。

シングルレバー混合性の場合、温度調整ハンドルを適温(約40℃)に設定します。そして設定解除ボタンを押して温度の高い湯を使用した後は、必ず元の適温の状態に戻しておきます。

5⃣転倒、転落

浴室は濡れていること、石鹸を使用することから滑りやすくなっています。洗身後に椅子から立ち上がる時は、石鹸を十分に洗い流すことが大切です。

利用者の力が十分に発揮できるように手すりの使用や、足元に滑り止めマットを敷くなど環境を整え、細心の注意を払って介助します。

熱い湯や冷たい水、冷たいシャワーチェアーなど、急な温度変化に驚いて姿勢を崩し、シャワーチェアーから転落する恐れもあります。

利用者、介護者間で声を掛け合い、互いに注意を喚起して安全を確保することが必要です。

6⃣皮膚疾患

(1)乾燥性皮膚疾患がある場合

乾燥性皮膚疾患がある場合 、入浴後の乾燥症状の悪化や、強い痒みがみられることあります。高温の浴槽に長く入ると、痒みを強めます。

痒みを強めないためには、

  • 39度程度のぬるめの湯にする
  • 弱酸性の石けんを使用する
  • 石けんをよく泡立てる
  • 手のひらで優しくこすらずに洗う

などの注意が必要です。

個別の入浴・洗浄の方法については皮膚科医の指示を仰ぎます。

看護師と一緒に入浴前後の皮膚の状態を確認し、入浴後の皮膚がしっとりしているうちに保湿など必要なケアをします。

(2)褥瘡がある場合

創傷がある場合は、総周囲の皮膚の汚れを泡で浮かし、擦らないで洗浄します。褥瘡があっても感染の徴候やポケットが無ければ入浴出来ます。
※ポケット→褥瘡周囲の皮下に出来た皮膚欠損部より広い創腔のことで、壊死組織があった部分に出来る「初期型ポケット」と、外力が加わった後に出来る「遅延型ポケット」がある。

皮脂の喪失が少ない弱酸性の石けんを使用し、ぬるま湯で洗い流します。

(3)人工透析をしている場合

人工透析をしている場合、皮膚が非常に乾燥していて、強い痒みがあります。痒みを軽減するために皮膚の清潔と保湿が重要です。

入浴・清拭時は、、擦らずに柔らかいタオルで優しく洗い、皮膚を刺激するマッサージなどはしないで、入浴・清拭後は保湿剤を塗布するようにします。

人工透析

他の『人工透析』記事はこちらから・・・
【高齢者に多い糖尿病】糖尿病の3大合併症とは?? vol.239

(4)糖尿病による神経障害を合併している場合

刺激に対する感覚が低下し、外傷ややけどに気付かないことがあります。足の状態を観察して、ケガややけどに気を付けます。

2.まとめ(羞恥心、プライバシーを守る)

入浴は、清潔にすることや、安心安全に行うことだけが目的ではありません。羞恥心への配慮を行いながら、リラックスをすることで心身の健康を促すことも大切です。

入浴中、利用者は裸になるため、羞恥心、プライバシーを守る十分な配慮が必要です。

そのためにも、介護福祉職には、倫理観や尊厳に配慮した言葉・態度など、高い技術が求められます。

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