【❻入浴の介護】シャワー浴での13の介助方法と清潔保持の4つのポイント vol.565

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「生活支援技術」の中から『入浴の介護』について。様々な入浴方法を細かく12回に分けて書いていきます。今日は6回目です!

清拭の4つの効果とは?

Contents

1.シャワー浴での介助方法
  ◉必要物品
 1⃣浴室での13の介助手順と留意点・概要
2.清潔保持の介助
 1⃣介助の4つのポイント
 2⃣清拭の4つの効果
3.まとめ

1.シャワー浴での介助方法

シャワー浴は、浴槽に入らずに清潔にするためや、簡単に皮膚の汚れを取り除く方法として用います。入浴に比べると体力の消耗が少なくて済みます。

また、浴室内の移動、浴槽への出入りがないので転倒のリスクも少なくなります。

最初にシャワー浴の目的の説明をし同意を得ます。その後も、

  • 気分や体調の確認
  • 意向の確認
  • 行為の説明と同意

などを都度確認しながら進めます。

◉必要物品

シャワー浴での必要物品

〈必要物品〉
フェイスタオル2枚、洗身用具(ウォッシュクロス、浴用手袋、スポンジなど)、バスタオル1~2枚、洗面器、シャンプー、リンス、石鹸、ヘアブラシ、湯温計、ドライヤー、着替えの衣類(下着、上着、おむつ、尿取りパッドなど利用者に応じて)、など
※着替えの衣類を一緒に準備します(自己選択)

1⃣13の介助手順と留意点・概要

浴室での13の介助手順と留意点・概要

介助手順: 利用者に入浴の目的・内容を説明し同意を得ます。気分や体調を確認し必要な物品を整えます。
留意点と根拠】➡利用者の意向を確認し、自己決定を尊重します。これから行う介助の方法・手順を理解してもらいます。
※介助内容を知ることで、利用者が安心・納得して行為を行うことに繋がる。

介助手順: 脱衣室・浴室の温度を調節します。
留意点と根拠】➡24±℃に調節します。
※温度差をなくすことで、ヒートショックを予防する。また利用者が寒さを感じないようにする。

介助手順:利用者を脱衣室に誘導します。
・排泄を済ませてもらいます。
留意点と根拠】➡利用者の移動能力に応じた方法で安全を確保します。
※温熱効果、水圧効果で排泄しやすくなるため、事前に排泄を済ませておく。

介助手順:脱衣室で服を脱ぎ、入浴用車いすに座ってもらいます。
留意点と根拠】➡関節可動域に制限がある場合、制限の少ない側の健側から脱衣します(脱健着患)。

介助手順:タオルで胸・陰部を隠します。
留意点と根拠】➡羞恥心に配慮します。
※女性は胸・陰部、男性は陰部を隠しプライバシーを守ります。 プライバシー保護は利用者の人格を尊重することに繋がる。

介助手順:シャワーの温度を確認します。介助者が確認した後に、利用者の手(健側)で確認し、心臓に遠い足元から湯を掛けます。
足浴を準備し、温度を確認してもらい足を入れてもらいます。
留意点と根拠】➡ やけどを防ぐため、湯温の確認は必ず介助者が先にします。
※心臓から遠い部位から湯を掛けることで、温熱刺激を最小にする。
・介助者はシャワーヘッドに指をかけ、温度変化をすぐに察知できるようにします。
足浴をしながら行うと温かさを保てます。

介助手順:髪を洗います。
・シャンプーを十分に泡立ててから洗い、十分にすすぎます。
・シャワーを使う時にはその都度温度を確認します。
留意点と根拠】➡ 綺麗にした部分が汚れないように、通常は頭→からだの順に洗います。但し、洗う順番や湯温は本人の好みを尊重します。
※利用者が出来る部分は自身で行ってもらい、出来ない部分を介助することで自立支援に繋がります。

介助手順:からだを洗います。
・石鹸を十分に泡立ててから洗います。
・利用者の陰部を洗う時、介助者は後ろに立ち、プライバシーを守りながら姿勢が崩れないように見守ります。
・からだを洗う時に皮膚など全身を観察します
【留意点と根拠】➡洗う順番は利用者の生活習慣に合わせ、自己選択・自己決定を尊重します。
・洗う強さは本人の好みに合わせます
・羞恥心への配慮が、利用者の尊重、尊厳を守ることに繋がります。
※利用者が出来る部分は自身で行ってもらい、出来ない部分を介助することで自立支援に繋がります。

介助手順:からだの水分を拭き取ってから脱衣室へ移動します。
留意点と根拠】➡ 体温が奪われるときの冷感や水滴が床を濡らすことによる転倒リスクを予防します。

介助手順 :足の下、椅子(または車椅子)の座面にタオルを敷いて座り、バスタオルで水分を拭き取ります。
・足の指の間を綺麗に乾かします。
留意点と根拠】➡椅子にタオルを敷くなど、事前に準備をしておくことで体幹を崩さずに水分を拭き取ることができます。
・からだに水分が残っていると、蒸発する時に体温が奪われ皮膚も乾燥します。

介助手順:保湿剤を塗布(全身または部分的に)、新しい下着・衣類の着替え、ドライヤーで髪を乾かす。
留意点と根拠】➡保湿剤は水分を拭き取り皮膚が湿っているうちに塗布し皮脂膜が失われ乾燥するのを防ぐ 。

介助手順:脱衣室または部屋で水分を摂取します。。
留意点と根拠】➡入浴後は水分を摂って休息します。
・介助者も水分を補給することで、集中力低下や疲労・脱水予防など、介助者が要因となるリスクを減らします。

介助手順:記録します。
留意点と根拠】➡利用者の状態や状況を記録します。

2.清潔保持の介助

1⃣介助の4つのポイント

❶利用者の希望・意向を尊重する

・認識しやすい位置から、分かり易い言葉と表情で説明をして同意を得る

❷健康状態の把握を行い、状態に合った方法で介助する

❸利用者の心身機能の維持・向上を可能にする清潔の環境(設備、福祉用具、プライバシーの保護、介助者の技術など)を整える

❹利用者の安全・安楽が守られる

・支持基底面が広くとれていて、その中に重心線が入っている

・基本の座位姿勢、臥位姿勢が取れていて体幹が崩れていない

2⃣清拭の4つの効果

❶体力の消耗を最小に抑えて身体を清潔にできる

・体力に応じて1度に全身の清拭をしたり、何度かに分けて部分清拭を実施することが出来ます。

❷皮膚を拭いて摩擦することで末梢血管を刺激し血液循環を促進する

・上下肢を拭くときは関節を保持し、筋肉の走行に沿って抹消(指先、足先)から中枢に向かい拭きます。

❸温熱効果により爽快感がある

・拭くときは清拭タオルを利用者の皮膚から離さないようにします。離れるとタオルの表面温度が下がり冷気が不快に感じられるためです。

❹全身の皮膚観察ができる

・プライバシーを守り羞恥心に配慮して行います。

3.まとめ

入浴やシャワー浴以外の清潔にする方法として、温タオルでからだを拭く清拭があります。清拭と合わせて熱布清拭を用いると、入浴で得られるような温熱効果を得ることができ、利用者の満足感も高まります。

利用者が主体的に動くことが出来ないことが多いので、行為の前には必ず声を掛けをし、同意を得ながら、清潔に、気持ちよく、満足感を与えられるような介助をすることが大切です。

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