【③家族支援】介護保険サービスにおける4つのレスパイトケアとは? vol.411

こんにちは。介護ラボのkanaです。今日は「認知症の理解」の中から『家族支援』を4回に分けてまとめていきます。今日は3回目になります。

家族会、介護者教室、認知症カフェ…

Contents

1.認知症の人の家族へのレスパイトケア
 1⃣レスパイトケアとは?
2.介護保険サービスにおけるレスパイトケア
 1⃣認知症対応型通所介護:認知症デイサービス
 2⃣通所介護:デイサービス
 3⃣小規模多機能型居宅介護
 4⃣短期入所生活介護・短期入所療養介護:ショートステイ
3.介護保険サービス以外のレスパイトケア
 1⃣家族会
 2⃣介護者教室
 3⃣認知症カフェ

1.認知症の人の家族へのレスパイトケア

1⃣レスパイトケアとは?

レスパイアケアとは?

レスパイアケアとは、在宅で介護をする家族に、一時的な休息や息抜きを行う支援のことです。

家族が生活の一部として長期に渡り介護を継続するためには、家族がこころも身体も健康でなければなりません。

在宅の介護者の状況をみると、高齢者や高齢者を介護する「老々介護」の世帯は全体の半数を占めており、75歳以上同氏も30.2%であり、身体的な負担は重くのしかかります。

そして、1日に占める介護時間は、要介護5では、半数以上が「ほとんど終日」となります。

介護者の悩みも、介護以外では「自分自身の病気」について約3割の人が悩んでいます。

介護の負担感は、1つの出来事だけではなく、いくつもかのことが重なり少しずつ蓄積していくのです。同じように、認知症も少しずつ進行することから、期間が長くなれば徐々に別の問題や対応に追われます。

そのことから、長期間の介護生活を継続するためには、レスパイトケアが行われることが大切です。レスパイトケアを利用することで介護福祉職との関りも増えます。

介護福祉職から認知症の人の現在の状況を聞き、介護に関する助言を受けることもできるので、在宅介護を継続するうえで役立ちます。

2.介護保険サービスにおけるレスパイトケア

1⃣認知症対応型通所介護:認知症デイサービス

認知症デイサービス

認知症の人専用に行われる通所介護です。日中の時間に利用が出来るため、家族は家事をしたり、自分の時間をつくることが出来ます。

また、通常の通所介護との違いは「認知症」と診断された人のみが利用できることです。

通常の通所介護より小規模で12人以下が定員となっています。小規模であることは認知症の人にとって混乱が少なく、安心する環境で過ごすことが出来ます。

職員も認知症について理解ある職員が配置されているため、家族も認知症介護の助言を受けることが出来ます。

また若年性認知症の人であったり、興奮や混乱などで通常の通所介護に馴染めないでいた人も安心して利用することが出来ます。

集団プログラムではなく、個別の趣味趣向に合わせた活動を準備しているところが多いという特徴があります。

ただし、認知症対応型通所介護は通常の通所介護より利用料が若干高いこと、設置数は地域格差があり、身近な場所に設置されていない地域もあります。

2⃣通所介護:デイサービス

通所介護:デイサービス

日中の時間の介護者の一時的な休息に役立ちます。どの地域にも多くあり、特別養護老人ホームや短期入所生活介護・ショートステイ等との併設が多いので、利用しやすいサービスです。

「デイサービスに行った日はよく眠れた」という声もあり、日中の活動性を高めることで生活リズムが回復することもあります。

集団的なレクリエーションなどが多い場合には、本人が出来ないことを自覚し自尊心が低下したり、自己効力感が感じられず馴染めないということもあります。

認知症ではない人も沢山いることで、他の利用者とのトラブルが生じることもあり、家族からその人の趣味やこれまでの生活について事前にアセスメントし、その人に合う通所介護・デイサービスを利用することが必要です。

デイサービス

他の『デイサービス』記事はこちらから・・・
【通所介護とは?】サービス内容や利用者の要件について vol.105

3⃣小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護は、

  • 「通い」
  • 「泊り」
  • 「訪問」

の複数の機能が一体的に組み合わせて利用できるために、認知症の人の状況や家族の都合に合わせて利用することが出来るサービスです。

小規模多機能型居宅介護

費用は要介護度ごとに1か月単位(短期利用の場合は1日単位)に一定の額を支払います。利用頻度が増えても基本的に支払額は変わらず、登録制で最大が29名になります。

要介護度が高くなると医療的なケアを必要とする人が多くなります。

そのような場合、訪問看護サービスを組み合わせた「看護小規模多機能型居宅介護」があり、これらのサービスが1つの事業所で組み合わせて使えることから、24時間の在宅生活を見守られているという安心感も得ることができ、家族は安心して自宅での介護生活を行うことができます。

4⃣短期入所生活介護・短期入所療養介護:ショートステイ

ショートステイ

認知症専門ではありませんが、短期入所生活介護・短期入所療養介護(ショートステイ)は、まとまった期間利用することが可能で、「レスパイトケア」として大きな効果があります。

「食事」「入浴」「排泄」の介護やレクリエーションや相談支援なども行われるために、家族は完全な休養をすることができて安心して利用することができます。

連続で利用できる日数は30日間です。連続して30日間を超えて利用する場合、31日目からは全額自己負担(10割負担)となります。

特別養護老人ホーム以外でも、介護老人保健施設(老健)、療養病床を有する病院などでも短期入所を行っており、その施設の特徴に応じ、

  • 「医療的ケア」
  • 「機能訓練などのケア」

が利用できます。

しかし、認知症の人にとって環境が急に変わることは混乱をきたし、せん妄や妄想などの精神症状が起こることがあります。これを「リロケーションダメージ」と言います。利用の際には、排泄や食事量、水分量などをこまめにチェックするなど、本人の自宅での生活リズムをよく把握し、出来るだけこれまでの生活を継続するようにします。また、自宅に帰ってからも混乱することがあるので注意することが必要です。

3.介護保険サービス以外のレスパイトケア

1⃣家族会

同じ境遇にある家族同士の語り合いの場である家族会は、家族のこころの拠り所になり、心理的な休息に繋がります。

家族会は全国的な組織である「公益社団法人認知症の人と家族の会」(1980年(昭和55年)「呆け老人をかかえる家族の会」として発足)が開催するものや、市町村が地域支援事業の中で開催する「家族介護支援事業」での介護者交流会等があります。

いずれにしても、同じ境遇の人が、同じ立場で「支援するーされる」という関係ではなく、対等な関係で互いに学ぶ姿勢を持つことが基本です。

家族会では経験を共有します。

  • 今感じていること
  • 悩んでいること
  • やりたいこと

などを話すことで自分自身と向き合う機会になります。

目標を誰かに定められたり、指導されたりするのではなく、対話の中で参加した家族がこの機会を通じて、力づけられたり、生活の中の工夫を学んだり、他の参加したメンバーから励ましをもらい互いが支えになったりすることを目指しています。

家族会には、専門職が入ることもありませうが、指導などは行わず、あくまで情報提供だったり、進行役だったりする役割です。このようの名プロセスを経て自分自身や、介護者としての疲れた気持ちを回復していくことを目指します。

2⃣介護者教室

介護者教室

介護者教室は、認知症の知識や介護方法を学ぶことで客観的に自分の介護を見つめ直す機会になります。認知症の人の介護は、頑張りすぎて疲れてしまうことが多くあります。

介護者教室の開催は、地域支援事業の市町村が行う場合、

  • 認知症の症状や対応の工夫
  • 食事介助
  • 健康管理
  • 移乗の方法
  • 排泄介助やおむつの使い方
  • 介護保険制度や費用

など、介護をする上で知っておくべき内容について講話や実技などで学ぶ機会になります。

講話は、高齢者施設等で働く介護福祉職が行うことが多いです。その際、例えば「同じことを何度も言われてイライラする」というような気持に対して、「認知症の人の気持ちに寄り添いましょう」というような理想ではなく、イライラする気持ちを前提として、どうしたら落ち着かせることができるのか、そうならないための具体的な介護方法をどうすればよいかというような現実的で具体的な内容の講座の企画をします。

介護者教室の時間は1時間か2時間が多く、何回かのシリーズで企画するとよいでしょう。

3⃣認知症カフェ

認知症カフェは、地域の中のオープンな場所で認知症の人、家族や友人、地域住民、専門職が水平な関係で語り合う場所です。認知症の人も家族も一緒に気兼ねなく入ることができます。

この活動によって、認知症があっても過ごしやすく理解のある地域づくりがなされることを目指しています。

それによって、介護をする家族の地域でのストレスが軽減され、介護生活がしやすくなることが期待されています。認知症カフェは介護保険サービスではないので、そこで出会う専門職とも分け隔てなく本音で話ができることも魅力の1つです。

「地域包括センター」や「施設」、「事業所」などで言えない悩みや世間話が出来ることでこころが軽くなることもあります。

認知症カフェとは?

1997年にオランドの老年心理学者ベレーミーセン(Miesen,B.)が発案したアルツハイマーカフェを起源に、日本では2012年(平成24年)にオレンジプランで紹介された。現在は世界か国に広がり、日本では現在6000か所を超えていると推計されている。殆どの認知症カフェはボランティアで運営されている。

1時間半~2時間で、月に1回、費用は参加費1人100円~200円が多く、内容は特に決まっていませんが、30分程度のミニ講和とカフェタイムが組み合わされています。

ここで行われるのは繋がりをつくることによる情緒的支援、そしてミニ講和による情報や知識の提供です。

認知症カフェは、地域住民のボランティア等で運営されていて、地域のカフェやレストラン、公民館、施設の交流ホールなどで開催されています。

また、高齢者だけの集まりでも無く、様々な世代の人が自由に出入りすることができ、間口が広くなっています。認知症の人がスタッフとして役割を持っているところもあります。

介護福祉士や地域包括支援センター職員などの専門職も運営スタッフとして、また来場者として参加することができます。

ボランティアで運営が行われているので、無理をせず、継続できる方法を考え、地域全体を巻き込んでいくことが大切です。

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