【⑧高齢者及び障害児・者の経管栄養概論】経管栄養を必要とする子どもとは? vol.547

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「医療的ケア」の中から『高齢者及び障害児・者の経管栄養概論』について10回にわけて(消化器系の役割から経管栄養が必要な状態など…)書いていきます。今日は8回目です!

子どもの経管栄養の留意点

Contents

1.子どもの経管栄養について
 1⃣経管栄養を必要とする子どもとは
 2⃣子どもの経管栄養に使用する物品と使用法
 3⃣子どもの経管栄養の留意点

1.子どもの経管栄養について

1⃣経管栄養を必要とする子どもとは

摂食・嚥下機能

摂食・嚥下機能は、食物を認知し口に取り込むことに始まって胃にいたるまでの一連の過程を指しています。その機能の基本的な働きは、主に離乳期である生後5~6か月頃に発達し獲得されるものです。

しかし、先天的に(うまれつき)脳に重い障害のある子どもの場合は、機能を獲得する過程において、機能を十分に獲得できないまま経過してしまうことがあります。

また、事故や腫瘍などといった後天的な障害によって食べるための機能が低下していることもあり、栄養摂取を経管栄養などによって補う必要があります。

経鼻経管栄養

経鼻腸管栄養は、消化管の消化、吸収能力は保たれているものの、経口摂取が困難である場合や経口摂取では十分な栄養摂取が困難な場合、あるいは経口摂取では誤嚥の危険がある場合、食欲不振や術後のために経口摂取を嫌がる場合に用いられます。

経鼻腸管栄養

経鼻腸管栄養は、胃食道逆流現象(胃の内容物が食道に戻ってくる現象)などにより、嘔吐しやすい状態であったり、誤嚥性肺炎を繰り返し起こったりする場合に用いられます。
※経鼻腸管栄養:チューブを鼻腔から胃を経由して腸内まで通し、栄養を補給する方法

胃ろう経管栄養

胃ろう経管栄養の適応は、嚥下障害や変形拘縮が強く、胃食道逆流現象があり誤嚥性肺炎が繰り返し起こる場合に用いらえます。

腸ろう経管栄養

腸ろう経管栄養の適応は、胃食道逆流現象が重度で、嚥下障害があり、誤嚥性肺炎が繰り返し起こる場合、胃の噴門形成術を行っても胃食道逆流現象が重度な場合に用いられます。
※噴門形成術:食物の胃内流入を容易にするため噴門の拡張をはかる手術

2⃣子どもの経管栄養に使用する物品と使用法

子どもの経管栄養で使用するチューブは子どもの成長段階や体形よりサイズの違いがあり、医師によって決定されたものを使用します。

子どもの皮膚はデリケートであることから、子どもによって使用するテープの種類や幅に違いがあります。また子どもは、無意識に手を顔に持っていうことがあるため、耳の後ろにかけて固定するなど固定方法にも違いがあります。

※子どもの皮膚▶大人の1/2の皮膚の厚さで刺激を受けやすい

チューブの選択やテープの選択、固定方法などは、医師や・看護職が実際に実施することになります。テープがずれていたり固定方法などの異常に気付いたりした場合は、大丈夫だろうと判断しないで医師・看護職に連絡することが重要です。

介護福祉職として経管栄養で特に注意することは、注入する内容と量を守ることです。

子どもでは開封した栄養剤を使い切らない場合が多くありますが、開封した栄養剤は適切に保管し決められた時間に使用する必要があります。

保管期間を明示して冷蔵庫などに密封して保存するなどの工夫が必要です。本来の品質が損なわれてしまうため、冷凍保管や水で薄めての保存はしないよう注意が必要です。

カテーテルチップシリンジやイリゲーターは食器用洗剤で洗浄後、消毒液(ミルトンやピューラックス)などに1時間以上浸して、水洗後十分乾燥させて次回に利用出来るようにしておくことが大切です。

3⃣子どもの経管栄養の留意点

子ども、特に乳児の胃の形は大人と異なります。そのため栄養剤の注入中に咳き込んだり、吸引したりすると嘔吐しやすくなり誤嚥の危険があります。

栄養剤の注入前は、排痰を十分に行い呼吸状態を整えておく必要があります。また、排便状態の確認も必要です。

チューブ挿入の際に付けた印より少しでも抜けている場合は、そのまま注入すると嘔吐や逆流が起きる可能性が高いため、医師・看護職に連絡し指示に従います。

ろう孔とろう孔周囲の皮膚を清潔に保つには、ぬるま湯と石鹸を使って洗浄します。チューブは洋服で覆われて見えにくく、誤って引っ張って抜けてしまう場合があります。そのため洋服にリボンやボタンを付けておくなどなどの工夫をします。

チューブが抜けてしまった場合は、医師や看護職に連絡します。病院受診に同行する場合は、抜けたチューブを持って病院に行きます。

子どもでは、胃ろうボタンの破綻や逆流防止弁が壊れるなど、身体の成長の変化などから胃ろうボタンを交換する頻度が多くなります。

ボタンの交換操作により、

  • 胃ろう開口部が広げられたり
  • 腹式呼吸により腹壁とボタンとのズレが生じたり
  • 泣いて腹圧が亢進したり
  • 抱っこなどの体位でチューブが移動しやすいことで栄養剤漏れてくる

などがありますので、十分観察する必要があります。

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