【⑥高齢者及び障害児・者の喀痰吸引概論】人工呼吸療法(非侵襲的)での口腔内・鼻腔内吸引 vol.532

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「医療的ケア」の中から『高齢者及び障害児・者の喀痰吸引概論』について10回にわけて(呼吸のしくみから吸引についての理解、利用する家族の気持ち…など)書いていきます。今日は6回目です!!

口腔内・鼻腔内吸引の留意点(口鼻マスクおよび鼻マスク)

Contents

1.人工呼吸療法(非侵襲的)での口腔内・鼻腔内吸引
 (1)口鼻マスクおよび鼻マスク
 (2)口腔内・鼻腔内吸引の留意点(口鼻マスクおよび鼻マスク)

1.人工呼吸療法(非侵襲的)での口腔内・鼻腔内吸引

(1)口鼻マスクおよび鼻マスク

非侵襲的な人工呼吸療法とは?

呼吸の補助を必要とする人に対して、人工呼吸器から空気を送り込むために、口や鼻を覆ったマスク(口鼻マスク)や、鼻のみを覆うマスク(鼻マスク)を顔に装着して呼吸を補助することを「非侵襲的な人工呼吸療法」といいます。

マスクは、利用者の状態によって24時間装着している場合や、一定時間のみ装着する場合があります。

口鼻マスクや鼻マスクは、空気が多量に漏れ出さないように顔の皮膚に密着させて、ヘッドストラップ(ベルト)で頭の周りに固定しています。

そのためマスクを密着し過ぎてしまうと、接触している皮膚の部分が傷ついてしまいますので、適度な装着が必要です。

からだを動かしたり、排泄の交換をしたりするなど、ケアの際には顔の向きや動きによってマスクがズレないように注意することが大切です。

なお、マスクは常に顔の皮膚に密着して接触している状態となりますので、顔の皮膚が赤くなるなどの変化がないかどうか観察し、医師・看護職に連絡します。

口や鼻の状態の観察や、喀痰吸引の後で取り外したマスクを再度装着する時は、適度に顔の皮膚に密着していなければ空気が漏れてしまい、十分な酸素が送り込まれないことになってしまいますので、確実な装着を心掛けましょう。

マスクを取り外している間は、利用者に必要な空気が送られないことになります。

とくに、マスクを介して人工呼吸療法を受けている場合、気管切開をしている人のように、口・鼻以外の気道が確保されているわけではありません。

吸引や口腔内の観察時には、必要に応じて医師・看護職の判断のもと、鼻のみを覆う鼻マスクに変更して、空気の送り込みを確保しておくこともあります。

(2)口腔内・鼻腔内吸引の留意点(口鼻マスクおよび鼻マスク)

口鼻マスクまたは鼻マスクを装着している場合には、マスクを通して圧力をかけられた空気が送り込まれてきます。前項の通り、口腔内・鼻腔内吸引では、マスクを取り外している間、必要な空気が十分供給できない状態となります。

とくに、気管切開をしている場合と違って、気道が十分に確保されていない状態でマスクの取り外しをすることになるため、確実で速やかな操作が必要です。

したがって、まず吸引を実施する前に、人工呼吸器による呼吸の状態や口腔内・鼻腔内を観察することが重要になります。このほか、人工呼吸器の作動状況、口鼻マスク及び鼻マスクの位置や、顔の接触部分の皮膚に異常がないかどうかについて観察します。

実施前の段階でこれらに異常を感じた時には、吸引する前に医師・看護職に連絡をして対処してもらうことが重要です。

また、口鼻マスクの場合、マスクの装着によって口腔内の観察が困難な場合があります。場合によっては口の中の観察時および吸引をする間、鼻のみを覆う鼻マスクに変更する場合もあります。

その方法については、事前に十分、医師・看護職に相談して連携を図っておくことが重要です。

次に、吸引を実施する際には、気管切開をしている場合と違って、ほかに空気の通り道が確保されていないため、吸引による「嘔吐」の誘発で気道がふさがれないように、顔を横に向けて姿勢を整えることが重要です。

吸引後に状態を確認する際にも、一度空気の送り込みが途絶えることによって呼吸の状態に異常をきたす可能性があるので、口鼻マスクまたは鼻マスクを装着する時は、固定する位置・固定の強さ、顔の接触部分の皮膚の状態などを確認して確実に装着します。

そして、人工呼吸器による空気の送り込みに伴って胸が上がっているかなどを確認することで、人工呼吸器が正常に作動しているかどうかを観察します。

  • 吸引の実施前と変化がないかどうかを確実に観察することが重要です。

このように、口鼻マスクまたは鼻マスクを使用している人に対する口腔内・鼻腔内吸引は、人工呼吸器を装着していない人に対する口腔内・鼻腔内吸引に比べて、口鼻マスク及び鼻マスクを装着して換気することに伴う危険性があることを理解し、適切な着脱による呼吸の安全性に十分留意する必要があります。

特に、24時間人工呼吸療法を要する場合や、病状の不安定な場合については、医師・看護職による慎重な対応が必要となります。

緊急時のみに限らず、日常的に医師・看護職と確実に連携しておくことが重要です。

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