【②高齢者及び障害児・者の経管栄養概論】口腔から直腸までの構造と機能 vol.541

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「医療的ケア」の中から『高齢者及び障害児・者の経管栄養概論』について10回にわけて(消化器系の役割から経管栄養が必要な状態など…)書いていきます。今日は2回目です!

消化器系器官各部の構造と機能

Contents

1.消化器系器官各部の構造と機能
 1⃣口腔
 2⃣咽頭
 3⃣食道 
 4⃣胃
 5⃣小腸
 (1)十二指腸
 (2)空腸・回腸
 6⃣肝臓 
 7⃣胆のう
 8⃣膵臓
 9⃣大腸
 (1)盲腸
 (2)結腸
 (3)直腸

1.消化器系器官各部の構造と機能

1⃣口腔

1⃣口腔

口腔には上下の顎骨、頬、舌、歯、その周囲の粘膜、筋肉が含まれます。歯は消化の第一歩として食物を嚙み切り、細かく砕き、すり潰す役割を担っています。

舌は味覚を感じる受容器であり、咀嚼の時に唾液を混ぜ合わせ消化を助け、食塊を形成し咽頭に食物を送ることに関与します。発声にかかわる器官でもあります。

  • 口蓋は口腔の上壁となる部分で、一般に上顎と呼ばれるところです。
  • 口蓋の前方約3分の2の硬い部分を「軟口蓋」、後方約3分の1を「軟口蓋」といいます。
  • 軟口蓋の最後方にある突起状の部分が「口蓋垂」です。

唾液は、唾液腺から1日に1000~1500㎖分泌され、でんぶん質を分解する消化酵素を含んでいます、唾液の作用として、「消化作用」「自浄作用」「抗菌作用」「緩衝作用」「円滑作用」等があります。

2⃣咽頭

2⃣咽頭

咽頭とは、口腔と食道の中間の部分で、食物の通路であり、鼻腔から喉頭への空気の通り道として気道の一部でもあります。

3⃣食道 

3⃣食道

食道は約25cmほどの長さの管状の器官です。咽頭の後ろ側で始まり、気管支、大動脈弓の後ろを通り、横隔膜を突き抜けて胃の噴門に繋がっています。

食道には3か所の生理的狭窄部があり、食物がよく詰まるのはこの箇所です。

生理的狭窄部とは?

解剖学的に狭くなっている部分のこと。咽頭との接合部分(食道の入り口)、気管支の後ろを通る部位、横隔膜を貫く部位など。

食道は蠕動運動(消化管が順次くびれることにより内容物を移送させる運動)により、食物を胃に移送します。

食道と胃の境には、下食道括約筋があり、胃からの逆流を防止しています。

4⃣胃

4⃣胃

胃は食道に続く噴門に始まり、左上方に膨れた胃底部、それに続いて胃体部が右下方に向かい幽門で終わります。肝臓の下面に面した右上方の縁を小弯、左下方の縁を大湾といいます。胃は空腹のときは萎んでいますが、満腹になると消化管ホルモン等の働きで約1000~1500㎖の容量まで拡大します。

胃に入った食物を蠕動運動によって胃液を混ぜ合わせながら消化し粥状に変化させます。

消化した食物は、通常食後3~6時間で十二指腸へ移送されますが、炭水化物食が最も早く、次いでタンパク質食、脂肪食の順で長くなります。

胃液は無色透明の強い酸性で、塩酸及び消化酵素(へプシン、リパーゼ、レンニン)を含んでおり、1日に約1000~2000㎖分泌されます。

5⃣小腸

5⃣小腸

小腸は、胃の幽門に続く6~7mの管状の器官で、十二指腸・空腸・回腸に区分されます。消化と吸収にかかわる最も重要な部分になります。

(1)十二指腸

十二指腸は、胃の幽門に続きC字型に湾曲した部分です。指の幅12本分の長さ(25~30cm)であることから、十二指腸と呼ばれています。

幽門から10cmくらいの所に膵液や胆汁の導管が開口しており、胃から送られてきた食物は、ここに注がれる膵液や胆汁の作用により更に消化が進み空腸に送られます。

十二指腸では脂肪、タンパク質、炭水化物を吸収しやすい物質に分解します。

(2)空腸・回腸

空腸は食べ物の通過が速く、直ぐに空になることから「空腸」、また回腸はくねくねと曲がっていることから「回腸」と呼ばれてます。

空腸と回腸にはそれほど大きな違いはありませんが、空腸では消化と吸収が行われるのに対し、回腸では主に吸収が行われます。腸壁から分泌される腸液は1日1500~3000㎖です。

6⃣肝臓 

6⃣肝臓

肝臓は横隔膜のすぐ下、腹腔内の右上部を占める、重さ約1200gの器官です。大部分が肋骨の下に隠れています。

肝臓は1日に約500~1000㎖の胆汁を分泌して消化を助ける働きをするほか、胃や腸から戻ってくる血液中に含まれている、

  • 栄養の処理
  • 貯蔵
  • 中毒性物質の解毒
  • 分解
  • 排泄
  • 血液清浄の調節
  • 身体防衛作用

などの働きをしています。

7⃣胆のう

7⃣胆のう

胆のうは肝臓の下面につくナスビの形をした袋状の器官です。肝臓で分泌される胆汁を濃縮してためておきます。

十二指腸に胃内容物が到着すると排出されます。

胆汁の役割は、脂肪の消化吸収を間接的に促すことです。

8⃣膵臓

8⃣膵臓

膵臓は胃の下とC字型をした十二指腸の間に囲まれるように位置しています。膵臓には2つの働きがあります。

  • 1つは、食物の消化を促す膵液を分泌することです。膵液は三大栄養素(炭水化物・脂肪・タンパク質)の消化酵素を含んでおり、1日に約500~1000㎖分泌されます。弱アルカリ性で、胃液で酸性になっている消化物を中和する働きもしています。
  • もう1つは、血液中のブドウ糖の量(血糖値)を調節するホルモンを分泌することです。ランゲルハンス島と呼ばれる内分泌細胞からインスリンとグルカゴンというホルモンが分泌されます。

9⃣大腸

9⃣大腸

大腸は小腸に続く消化管の終末部で、腹腔のまわりを取り囲んで走行しています。全長が約1.5mあり、「盲腸」「結腸」「直腸」に区分されます。

小腸で吸収された残り物から、前半部で水分および電解質を吸収して糞便を形成し、後半部で蓄積、排便します。

(1)盲腸

盲腸は大腸の始まりの部分です。

小腸末端の回腸と盲腸の接合部にある回盲弁は回腸からの内容物の流入の調整や大腸からの逆流を防止しています。

(2)結腸

結腸は、

  • 上行結腸
  • 横行結腸
  • 下行結腸
  • S字結腸

に分かれます。

(3)直腸

直腸は消化管の最終部で長さが約20cmあり、肛門として終わります。糞便は下行結腸からS字結腸に溜まり、これが直腸に入ると便意をもよおし、排便反射が起こって肛門から排便します。

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