障害の理解

【介護負担の軽減】家族の関係性の変化に着目した支援とは vol.282

2021-03-22

こんにちは💚 介護ラボのkanaです。今日は「障害の理解」の中から『介護負担の軽減』について書いていきます。

個の強さと地域の繋がりを見つける

Contents

1.介護負担の軽減
 1⃣障害者主体の支援(環境)
 ●円満な家族ばかりだけではない
 ●家族の関係性の変化に気付く
 2⃣家族の関係性の変化に着目した支援
 ●家族のあり方は1つではない
 ●障害者を大切にしながら家族の幸福も追求
 3⃣個の強さと地域の繋がりを見つける

1.介護負担の軽減

1⃣障害者主体の支援(環境)

障害者主体の支援(環境)

先天性の障害のある人の場合、家族との生活が長期化するため障害者の主体性を奪うような現実が散見されます。また、本来であれば、就職や結婚などのライフステージの変化により、親から独立する時期を迎えても、障害や病気などの理由で独立できない傾向が指摘されています。

それゆえに、親と本人だけの生活が長期化し、非常に密着性の高い関係が形成されることがしばしば起こります。このような状況を緩和させるために、2018年度(平成30)から、障害者総合支援法に「自立生活援助」という新たな福祉サービスが位置付けられました。

このサービスは、親元からの独立やグループホーム等の集団生活ではなく、賃貸住宅等における1人暮らしを希望する障害者が安心して地域で生活できるよう支援するサービスです。

自立生活援助

自立生活援助」は、一定期間に渡り、定期的な巡回訪問や随時の対応により、障害者の理解力、生活力等を補う観点からの適切なタイミングによる支援を行うサービスです。

●円満な家族ばかりだけではない
円満な家族ばかりだけではない

障害者が置かれている状況によっては、家族そのものが障害を誘発させる原因や生活上の障壁になっている場合があります。常に家族の関係性は変化していくことが前提にかかわることが大切です。状況に応じて、支援の内容えお変化させて言うことが必要になります。

例えば・・・

  • 「本人の障害や病気が重くなり、今まで以上の介護が必要になった」
  • 「家族構成員の死亡や高齢化により、家族のバランスが崩れた」
  • 「家族構成員が病気になり、介護する人が居ない」

などが原因としてあげられます。

それまで微妙なバランスで保たれていたものが、ふとしたきっかけで崩れ、極端な場合に過干渉や虐待といった問題としてあらわれます。

●家族の関係性の変化に気付く

これまで潜在化していた家族関係性の変化が、

  • 「他人に迷惑を掛ける」
  • 「これ以上は贅沢だ」
  • 「家族だから頑張るべきだ」

などといった、家族としての遠慮や価値観により、更に潜在化に拍車をかけることがあります。

障害児への過干渉や虐待

障害児への過干渉や虐待などのケースの場合においては、しつけや教育方針と主張することで、自己の行動を正当化している家族もあり、容認できる状態にはありません。

こうしたかぞくに、「いつでも相談してください」「なんでも話を伺います」という働きかけだけをしていても、正確な情報を聴き取ることは難しく、適切な支援に繋がらないことは明らかです。

そこで、日頃からの支援場面においては、障害者やその家族が置かれている状況の客観的なアセスメント(評価)を関係者と繰り返しながら、常に家族関係性の変化に敏感にありたいものです。家族関係や生育・生活史を含めたエピソードに対する本人や家族構成員の反応、心理的葛藤などへの共感的理解も必要不可欠になります。

2⃣家族の関係性の変化に着目した支援

家族の関係性の変化に着目した支援

家族にとって障害のある人の存在が一概にマイナスばかりを生じさせられるわけではありません。障害があっても、その人が希望するその人らしい生活が実現されることで、家族は誇りや安心を感じることが出来るなどプラスになることもあります。

1度は強い失望感や不全感を感じ、家族全体が自暴自棄に陥っても、新たな人生の可能性や内発的な動機であるやる気を引き出すことが出来れば、家族の関係性がより強まるなど、プラスの変化や支援に繋がることもあります。

障害者の成長やライフステージの変化に支援内容を合わせていくことで、障害者自身のやる気や環境の強さを引き出し、プラスに転じる機会になるような支援を意識することが重要となります。

●家族のあり方は1つではない
家族との関係

家族との関係性について注意や配慮が伴う支援場面が現実にはあります。例えば親子の自立に対する考え方への隔たりがある場合や、ニートと呼ばれるような働かない子どもがいる場合などです。親と子の同居率高いといわれる日本においては、必然のことと言えるのかもしれません。

一方、家族のあり方については非常に幅広な概念であり、単なる血縁関係や同居による関係だけが家族を表す言葉ではなく、様々な類型が考えられます。

兄弟姉妹や叔父叔母、祖父母、内縁関係、ステップファミリー(再婚などによって血縁の無い親子・兄弟姉妹などの関係で構成された家族)や、同性結婚など、「家族」という概念や環境には様々な形があります。

障害者自らが誰を家族と認識し、どのような関係性を望んでいるのかを把握しておくことは、今後の介護方針等を検討する上で関係者が柱として据えるような貴重な情報であると考えられます。

介護福祉職という立場だけから障害者を見ていると、見えてこないことが多くあります。その結果、精度の高いアセスメントが行えなくなり、その後の支援に大きな食い違いが生まれやすくなるのです。障害者や家族個々の思いや視点を考慮しながら、更にその心理面のサポートによって家族関係性は変容することを理解する必要があります。

家族の生活課題に対する対処行動に注目しながら、

  • 「なぜだろう」

といった姿勢で整理し、その可能性から家族を捉えたいものです。単に支援者や他人からの判断だけで家族を規定し、家族としての役割や責務(家族介護)を押し付けないことが重要となります。

●障害者を大切にしながら家族の幸福も追求
ニーズと支援目標

障害者とその家族の関係性が非常に強い場合には、共同作業による支援ニーズと支援目標である「どのように暮らしたいのか」の選択と設定が、その出発点となります。

実際の支援過程では、生活や家族に対する自己の限られた体験や価値観から障害者やその家族を捉えるのではなく、社会の様々な問題の重層性や複合性を理解し、それに耐えうるチーム作りが求められています。

常に障害者本人の感情や思いを受容し、共感しながら家族としての幸せを探求するような視点が支援方針を決めることとなります。家族には本人に関する沢山の情報やエピソードがあり、家族だけが知りうる、本人を理解するための大事な情報を持っていますが、家族はそのことに気付かないでいることが多くあります。

3⃣個の強さと地域の繋がりを見つける

個の強さと地域の繋がりを見つける

介護福祉職は、様々な支援場面において障害のある人だけでなく、家族の抱える問題に出会います。それは前項で述べた通り、「虐待」「育児不安」「障害者及び家族の高齢化による介護負担の増加」など、問題が複雑さを増しており、1人の専門職だけでは対応が難しい状況にあります。

その結果、障害福祉サービスの事業所、児童相談所や保育所における障害児への援助、家族構成員の疾病に伴る入院など、事業所や機関、場面のいかんを問わずその対応は多方面に渡っています。

介護福祉職はこのことを念頭に置き、障害者や家族のアセスメント時や支援場面を通じて、自己の判断を常に点検する場が必要となっています。自己の力を過信せず、本人・家族・地域・関係者の可能性を信じて、日々の活動にあたることが大切です。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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