こんにちは 介護ラボ・kanalogのカナです。今回は・・・
通所介護・デイサービスとは?
通所介護とは
1⃣どのようなサービスなのか?
通所介護とは?
一般的にデイサービスと呼ばれています。介護保険法に規定されている数ある介護保険のサービスの中で在宅介護をしていくうえで必要とされるサービスの1つです。
高齢になると、家に閉じこもるようになり、気づかないうちに運動機能も衰え、全身機能の低下による廃用症候群などを引き起こし、社会的にも孤立することがあるため、心身共に衰弱していくことに繋がります。
通所介護はそのような利用者が可能な限り持っている能力に応じて、自立した在宅での日常生活が出来るよう必要な介護を日帰りで行うサービスです。
また利用者だけではなく、在宅で生活を支えている家族の介護負担軽減を図る役割も担っています。
高齢者の通所介護は、1979年(昭和54)に在宅で寝たきり等の人を対象とした通所サービスが始まりとされています。
2000年(平成12)に介護保険制度が開始されてからは、居宅サービスの1つとして位置付けられました。2006年(平成18)の介護保険法改正では、介護予防重視の視点から介護予防通所介護が創設されました。
高齢者が要介護状態になっても可能な限り住み慣れた地域で生活を続けられることを目的に「地域密着型サービス」も創設されそのサービスの1つとして、認知症の症状がある人に対して少人数で質の高いサービスを実践する目的で「認知症対応型通所介護」も開始されました。
2015年(平成27)の介護保険法の改正で、予防介護予防通所介護は「介護予防・日常生活支援総合事業」へと移行されました。
市町村が中心となって地域の支え合いの体制づくりを推進し、多様なサービスを総合的に提供することが出来るしくみ作り(地域包括ケアシステム)を目的としており、要支援者と介護予防・生活支援サービス事業者を対象としています。
事業所の規模は、10人以下の小規模なものから、100人を超える大規模なものまで様々な事業所があります。サービス提供時間も3時間以上では1時間ごとに細かく区切られており、その人に合ったサービスを必要な時間だけ選んで受けることが可能です。
2016年(平成28)からは、定員18人以下の小規模な通所介護は、地域密着型サービスに移行し、「地域密着型通所介護」となりました。
主なサービス内容は、自宅からの送迎・入浴・食事・日常生活上の訓練・レクリエーションなどが受けられます。
2⃣どのような人たちが利用しているのか?
通所介護は基本的に65歳以上(第1号被保険者)の要介護認定を受けた人たちが利用しています。40~64歳(第2号被保険者)の人については要介護状態であり、その原因がガン末期や骨折を伴う骨粗鬆症など16種類の特定疾病による場合は認定の対象になります。
要介護認定を受けたら、介護支援専門員(ケアマネ)に相談をし、利用者のニーズを把握し、サービスを提案します。
利用者は事業所を見学することも出来、利用者の自己決定に基づき事業所と契をし、サービス利用する仕組みとなっています。
利用者のニーズには、
◉自宅での入浴が困難なため、からだを清潔に保ちたい
◉自分の出来ることを維持し、自宅で安全な生活を継続したい
◉ふらつきに注意し、転ばないようにしたい
◉生活にリズムを作り、認知症の進行を予防したい
◉他者との交流の機会を増やしたい
など、日常生活上の介護・機能訓練に加え、社会的な交流を通じた認知症予防、又は利用者の家族の介護負担の軽減などがあります。
3⃣どのような生活や活動をしているのか?
通所介護(デイサービス)は、
「心身機能の維持・向上」
「活動と参加の維持・向上促進」
を目的としています。
日常生活の中で必要に応じて、食事・入浴・排泄などの介護を受け、心身機能の維持・向上、社会参加の向上のためのレクリエーションを行います。
運動器具を使うトレーニングだけではなく、送迎者の乗り降り、昼食の配膳・下膳・食器洗い、口腔ケア、整容などの日常生活の中で必要な動作の訓練を行います。
自宅で過ごしている間の生活動作を自分で出来るように支援してい行きます。
🔹通所介護(デイサービス)の日課表の例
8:30 朝の申し送り
8:35 送迎
9:20 バイタルチェック、水分補給
入浴・個別機能訓練・趣味活動・脳トレなど
その人に合わせた活動の提供
11:30 嚥下体操
11:45 昼食準備・配膳(セルフサービス)
12:00 昼食
13:00 集団レクリエーション(グループ・個別)
個別機能訓練・カラオケ・ゲーム・工作教室
脳トレ教室・健康教室・書道・囲碁・将棋
15:00 おやつ・自由時間
16:00 認知症の予防体操
16:30 送迎
17:30 1日の申し送り
利用者によってニーズは様々ですが、平均して週2~3回、1日6~7時間利用しています。
事業所へ到着したあと「今日1日をどのように過ごしたいのか」を利用者自らが複数あるメニューから選択し決定します。自分の得意なことや新たにチャレンジしてみたいことなど、自由に選べることで、積極的に活動に参加することが出来るようになります。
主体的な在宅生活を送ることが出来るように、利用者が、
- 「自己選択」
- 「自己決定」
する活動の習慣をつけており、日によって利用者の活動も異なります。