こんにちは 介護ラボのkanaです。「コミュニケーション技術」の中から『うつ病・抑うつ状態』について。昨日はコミュニケーション支援、今日はコミュニケーション技術の2回に分けてまとめていきます。
リフレーミングとは?
Contents
1.うつ病・抑うつ状態の人に対するコミュニケーション技術
1⃣抑うつ状態の人に対する基本的対応
2⃣うつ病の人に対する基本的対応
1.うつ病・抑うつ状態の人に対するコミュニケーション技術
「うつ病」と「抑うつ状態」では、コミュニケーションのとり方も異なります。それぞれに合わせたコミュニケーションを取る必要があります。
1⃣抑うつ状態の人に対する基本的対応
抑うつ状態は一過性の場合も多く、様々なことがきっかけとなり、気分が回復できる段階です。例えば悪い出来事がきっかけで気分が沈んでいたとしても、辛さや悲しさを打ち消すほど良い出来事があれば抑うつ状態も回復する可能性があります。
また、原因を解決したり原因から遠ざかるように心掛けたりすることで、抑うつ状態が緩和され、時間の経過とともに自然と回復することもあります。
一時的に誤解や勘違いをしていたことで、気持ちがふさいでいたとしても、第3者からの指摘や誤りであるという証拠があれば、それを受け入れる判断力があります。
「リフレーミング」の技法も有効と言えるでしょう。
- リフレーミングとは?
-
事実は1つでも、それぞれの価値観という枠組みであるフレームで判断するため、ある人にとっては良い出来事でも、別の人にとっては最悪の出来事となる。フレームを取り替えて別の視点から見るようにするということ。
また、少し身体を動かす程度の運動を行うことも有効です。調子が良さそうであればレクリエーションなどに誘ってみましょう。友人と会って話をしたり、趣味や手を使った何かしらの作業に没頭したりすることも有効です。
ただ、やり過ぎは禁物です。過剰刺激にならない程度に様子を見ながら働きかけることが大切です。ときには、
- 沈黙を大事にすること
- 静かに温かく見守ること
も重要です。
2⃣うつ病の人に対する基本的対応
うつ病は、活力の欠乏により脳機能が低下している状態で、医療での対応が基本です。うつ病の治療は、
- ❶「休養」
- ❷「薬物療法」
- ❸「精神療法・カウンセリング」
が3本柱になります。
薬を服用してから効果があらわれるまで、概ね2週間くらいかかり、その後の治癒過程にもある程度の期間が必要です。
良くなったり悪くなったりしながら、階段をゆっくり1段ずつ上るように改善していきますので、焦らず見守ることが大切です。
考えたり判断したりする力が低下していますから、日常生活において、
- 「どこに行きたいですか?」
- 「何がしたいですか?」
というような開かれた質問であるオープンクエスチョンはなるべく避けましょう。
- 「沖縄と北海道どちらに行きたいですか?」
- 「リンゴとイチゴどちらにしますか?」
といった閉じられた質問であるクローズドクエスチョンを使い、相手が考える場面を減らすことが必要です。
うつ病の人への話しかけで極めて重要なのは、安易に励まさない事です。どんなに親しい人からの励ましであっても、本人には精神的に重い負担になります。
本人から「辛い」「生きていてもしょうがない」などの発言があったら、まずは耳を傾け受け止めましょう。もしこれらの訴えがいつもより多い、あるいは激しい、また全く食べなくなった等の症状が見られたら、速やかに医師に連絡することが必要です。
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