【❶聴覚障害のある人へのコミュニケーション支援】5つの難聴区分と聴力レベルについて vol.440

こんにちは 介護ラボのkanaです。「コミュニケーション技術」の中から聴覚障害のある人へのコミュニケーション』について、今日はコミュニケーション支援、明日はコミュニケーション技術の2回に分けてまとめていきます。

高齢者が聞き間違いやすい言葉とは?

Contents

1.聴覚障害の特徴と生活への支障
 1⃣聴覚障害の特徴
 (1)伝音性難聴
 (2)感音性難聴
 (3)混合性難聴
 (4)先天性難聴
 (5)後天性難聴
2.聴覚障害がもたらす日常生活コミュニケーションへの支援
 1⃣音が聞こえないことによる支障
  ◉聴覚障害の程度と日常生活での聞こえの「聴力レベル」
 2⃣高い音がき聞こえないことによる支障
  ◉高齢者が聞き間違いやすい言葉とは?
 3⃣方向感弁別困難による支障

1. 聴覚障害の特徴と生活への支障

1⃣聴覚障害の特徴

聴覚障害である難聴は、耳や神経のどの部位が損傷されているかによって、

  • 伝音性難聴
  • 感音性難聴
  • 混合性難聴

に分かれます。また、いつ障害を負ったかによって、

  • 先天性難聴
  • 後天性難聴

にわかれます。

高齢者に最も多い聴覚障害は?

高齢者に最も多い聴覚障害は、『加齢性性難聴』と呼ばれるもので、上記の区分に従うと、「後天性」の「感音性難聴」となります。

聴覚障害は、その種類によって支援の方法が異なりますので、障害の区分を抑えておくことは大切です。

(1)伝音性難聴
伝音性難聴

「伝音性難聴」は、音が内耳に到達するまでの経路が妨害されるために起こる難聴です。ちょうど耳をふさいだ時のように音が聞こえます。

伝音性難聴の原因は、

  • 内耳の感染症(中耳炎)
  • 良性腫瘍(真珠腫)
  • 鼓膜の損傷(鼓膜穿孔)
  • 外傷

などで、補聴器が効果的な場合が多いです。

(2)感音性難聴
感音性難聴

「感音性難聴」は中耳や聴神経の障害なので、単に小さい音が聞こえにくいだけでなく、音がゆがんだり反響したリ混ざったりして聞こえるという特徴があります。

中耳の蝸牛という部分にある有毛細胞の数が減り、音を感じ取りにくくなっている状態で、補聴器で音を大きく増幅したりしても十分な効果が得られにくいということになります。

加えて、加齢性難聴には以下の4つの特徴があります。

❶高い音が聞こえにくくなる

❷両方の耳が同じ程度に悪くなう(両側性)

❸方向感弁別困難で、どちらの方向から音や人の声が聞こえていくるのかわからなくなる

❹補充現象(ある一定の大きさを超えると、音が非常に激しく響き苦痛を感じる現象)

(3)混合性難聴
混合性難聴

「混合性難聴」とは、伝音性難聴と感音性難聴の両方の機能障害が合わさった難聴のことです。

(4)先天性難聴
先天性難聴

「先天性難聴」とは、出生時から損じする難聴で、遺伝、風疹やサイトメガロウイルスなどの感染症や早産などが原因となります。1000人に1人の割合で発生するとされています。

新生児の段階で聴覚に問題がないかどうか調べるための「スクリーニング検査」が行われています。

(5)後天性難聴
後天性難聴

「後天性難聴」とは、出生後の発症する難聴で、外傷、加齢、過度の騒音、メニエール病、髄膜炎など、様々な原因で起こります。

  • 外耳での原因:耳管の感染、耳あか
  • 中耳での原因:炎症、鼓膜に水が入る、鼓膜に穴があく
  • 内耳での原因:老化、大音響、何らかの種類の薬物、頭蓋骨骨折

などがあります。

2.聴覚障害がもたらす日常生活コミュニケーションへの支援

聴覚障害がもたらす日常生活コミュニケーションへの支援について、症状別に整理していきます。

1⃣音が聞こえないことによる支障

聴覚障害には重症度があり、

  • 軽度難聴
  • 中度難聴
  • 高度難聴
  • 聾(ろう)

という区分で示されます。

この重症度によって日常生活への支障度が変化します。

音が聞こえないということは、人の声が聞こえなくなるだけでなく、

  • 歩く音
  • 車の音
  • ドアが開く音
  • 笑い声
  • 風の音
  • 風鈴の音
  • 虫の声

など、生活のあらゆるものが聞こえないのです。その孤独感や喪失感は相当なもののはずです。

自分が動く音や食べ物を噛む声も聞こえないため、自己存在の感覚も不安定になります。聴覚障害は、認知機能の低下をもたらすと同時に抑うつ状態を引き起こすという研究報告もあります。

◉聴覚障害の程度と日常生活での聞こえの「聴力レベル」

2⃣高い音がき聞こえないことによる支障

高い音とは?

高い音とは、物理的には高い「周波数」成分を多く含む音という意味であり、生活音では電子レンジや携帯のアラーム音などです。これらの音は「加齢性難聴」の人には届きにくいです。

周波数とは?

音が空気を伝わる振動波長。Hz(ヘルツ:1秒間の波長の回数)で表される。人間が話す音声帯域は、350Hz~7KHz、話が明瞭に聞き取れる範囲は300Hz~3.4KHzとされています。

人の声で言うと、女性や子供の声が高い声になります。つまり、介護者が「高い声」で話しかけると利用者は聞こえなかったり聞き間違ったりすることが多くなります。

介護者が利用者に話しかける時の特徴として、どちらかというと高い声で話しかける傾向があるといわれています。

高い声には「明るい」「元気」「優しい」イメージがありますから、一概にそれが悪いとは言えないのですが「難聴」のある高齢者にとっては、実は聞き取りにくい側面があります。

日本語の50音のうち「さ行」などは、高い周波数成分を持つ音であり、これらが含まれる単語は高齢者が聞き誤りやすくなります。

◉高齢者が聞き間違いやすい言葉とは?

「さ行」「ざ行」「ま行」「ば行」「わ行」「ら行」

聞き間違え例
・7時(しちじ)  → 1時(いちじ)
・水(みず)    → ミス
・弁当(べんとう) → 電灯(でんとう)
・前(まえ)    → 苗(なえ)
・帽子(ぼうし)  → 同時(どうじ) 、など

3⃣方向感弁別困難による支障

私たちは自分の後ろから名前を呼ばれると、たとえ小さな声であっても、ハッと反射的に後ろを向くものです。左斜め後ろから呼ばれれば迷いうことなく左側に首を振り向けるでしょう。また、周囲に沢山の人が居る中で特定の人と話をする時も、他の人々の話し声や笑い声、またメールの着信やエアコンなどの雑音があるにもかかわらず、相手の声だけに注意を向けてその人の話を聞き取ることが出来ます。

このように、様々な音の中から特定の音を選んで聞き取ることを「カクテルパーティ現象」といいます。

加齢性難聴(感音性難聴)では、このカクテルパーティ現象が苦手です。声を掛けられてきょろきょろしてしまう、話に集中できないといった様子が見られます。

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