こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「生活支援技術」の中から『自立に向けた食事介護』について7回に分けて書いていきます。今日は6回目です。
誤嚥予防の嚥下体操
Contents
1.誤嚥予防のための支援
1⃣嚥下体操
2⃣舌の動きや唾液腺を刺激する
3⃣アイスマッサージ
2.食後の口腔ケア
1⃣唾液腺マッサージ
1.誤嚥予防のための支援
食事中の見守りや食事の介助が必要な利用者は、麻痺や機能低下・障害よって咀嚼や嚥下が困難な場合があります。
このような利用者の食事介助においては、誤嚥の予防、口腔機能の維持・回復を目的とした嚥下体操などを食事の前の準備として行います。
これは、利用者と個別にかかわるコミュニケーションやスキンシップの時間にもなります。
利用者が介護福祉職と一緒に楽しく実施できるよう、時間帯や場所、方法や内容を検討することが大切です。
また、食後に歯磨きなどの口腔ケアを行うことも誤嚥の予防になります。口腔内に食物残差が残っていると、うがいや歯磨きの際に誤嚥してしまう危険があります。
口腔内に食べ物が残っていないかしっかり確認してから歯磨きなどの口腔ケアを行います。
1⃣嚥下体操
嚥下体操は、顔や首の筋肉の緊張を解いたり、鍛えたりするのが目的です。片麻痺の人の場合は、動かす事の出来る片側だけでも効果があります。
口腔周辺の筋肉を動かすために、食事前に積極的に声を掛け、体調や気分の確認、献立の説明などと合わせて、利用者とコミュニケーションをとります。
嚥下体操のほかにも、
- 朗読
- 早口言葉
- 笑いヨガ
など、利用者の特技や趣味を生かし、利用者自身が積極的に楽しく取り組める工夫が大切です。
他の『口の体操』記事はこちらから・・・
【❷構音障害のある人へのコミュニケーション技術】6つのコミュニケーション方法 vol.443
2⃣舌の動きや唾液腺を刺激する
食べたものを嚥下しやすい状態にするためには、しっかり咀嚼し、飲み込みやすい食塊に形成することが大切です。
咀嚼に必要な要素は、
- 歯
- 舌
- 唾液
の3つになります。
舌の動きを刺激する方法としては「アイスマッサージ」や、氷水などに付けて冷やしたスプーンを使用し舌を刺激する方法もあります。その場合は、水気を切って行います。
唾液の分泌を促進する方法として、唾液腺を刺激する方法もあります。また、「お茶を飲むこと」「会話をすること」「嚥下体操を行うこと」も有効です。
3⃣アイスマッサージ
アイスマッサージの方法
❶清潔な綿棒に水やレモン水などを浸し凍らせておく。滅菌手袋を着用し、トレイに1本1本間隔をあけて並べる。
❷凍らせた綿棒で口蓋弓、咽頭後壁、舌の奥と根元の部分を軽く2~3回刺激した後すぐに空嚥下させる。このとき、嚥下反射がみられるときは無理に行わないようにする。
2.食後の口腔ケア
食物残差や歯垢が残っていると、口内細菌が繁殖して粘つきや舌苔(ぜったい)の原因にもなります。
それらは口臭の原因になるだけでなく、誤嚥性肺炎の原因にもなります。
1⃣唾液腺マッサージ
【唾液腺マッサージで唾液腺を刺激する】
◉耳下腺(上表の左下のマッサージ)
→人差し指を耳たぶの下あたりにあてて、後ろから前へぐるぐる回すように押す。
◉顎下腺(上表の中下のマッサージ)
→指を顎の骨の内側の柔らかい部分にあて、耳の下から顎の下まで5か所位を順番に押す。
◉舌下腺(上表の右下のマッサージ)
→両手の親指を揃え、顎の真下から舌を突き上げるようにグッと押す。
食後の歯磨きをする際には、口腔内のどの部分に食べかすが残りやすいか、口腔内の状態(歯茎の腫れや発赤が無いか、口内炎が無いかなど)、利用者の口の開き方や表情などを観察しながら行うことが大切です。
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