こんにちは💚 介護ラボのkanaです。今日は「障害の理解」の中から『家族の介護力の評価』について、昨日と今日の2回に分けて書いていきます。
公的サービスの利用について
Contents
1.家族の介護力の評価とは?
1⃣障害者や家族の可能性を引き出す
2.家族の介護力を踏まえた支援
1⃣公的サービスの利用
2⃣障害者を中心とした支援と家族への配慮
1.家族の介護力の評価とは?
1⃣障害者や家族の可能性を引き出す
家族の介護力で重要な事は、本人を中心としながらも家族の夢や希望にも配慮した支援を行うことです。障害者やその家族が安心出来る生活を実現するには、どのような援助が必要なのかを意識しなければ、家族の絆やモチベーションを奪いかねません。
援助と支援を使い分けながら、障害者やその家族ができないことは援助し、工夫によって本人にできることを整理しながら支援をします。
支援者の視点や常識的な価値観に基づいたアセスメントを過信し、一方的に「こうあるべき」といった対応をしてしまうと、障害者の生活への満足度は高まりません。
エンパワメントを意識した質の高い介護を目指し、1人ひとりが大切にしていることや、そうせざる得なかった理由を本人や家族と共に探していくような姿勢が支援者には求められます。
障害者本人を中心とした質の高いサービス提供の基盤を作るためには、与えられた環境の中で一見マイナスに見えることもプラスに転換する発想が必要です。
2.家族の介護力を踏まえた支援
介護福祉職が受ける日常的な相談は、それぞれの事業所において提供されるサービス内容に関する事が多いと思います。福祉サービスの利用については制度が非常に複雑になっており、障害者やその家族は福祉サービスを利用したいけれども「何をどうして良いかわからない」というような声を多く耳にします。
そこで、相談支援事業所や福祉サービスを提供する事業所に相談してみるものの、福祉サービスを利用することを前提に、事業者側の一方的な説明になってしまうことが多くみられます。
対応自体は間違いではないのですが、それだけでは本人の表面上の困りごとを知るだけで終わっていしまう可能性が高く、背景にある問題や本来持っている、
- 健康な部分
- 強さ
- 思い
- 心の糧
などのストレングスを推察し、引き出すような支援には繋がりません。
本来は、障害者や家族の日常生活における現実的な悩みやストレスについて話し合い、必要な助言や指示をすることになります。これは意識不足、情報不足、生活技術の未熟により不適応が生じている場合に有効です。
ストレス発散方法を一緒に考え、健康感、自尊心、自然の回復を図るという「エンパワメント」を意識した支援となります。興味や関心がある事を引き出し、相手のストレングスを探るような視点で対応できるきかっけとなります。
その他障害者本人と家族の良い面を伝え、有能感である「自分には出来る」という気持ちや自身を持ってもらうことも重要です。障害者本人と家族のやる気を引き出し、内発的な動機付けを暗示、意識させることに繋がります。
1⃣公的サービスの利用
障害や病気などの理由により、支援を受ける必要性を感じた場合に行政や相談の窓口、福祉サービスの事業所などへ連絡を取り、福祉専門職を頼ることは一般的になりつつあります。
障害者の公的な福祉サービスが必要となった場合、その提供を受けるための根拠となる法律は障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律である障害者総合支援法と児童福祉法の2つに規定されます。
それらの法律において、障害児・者の福祉ニーズと公的な福祉サービス等の社会資源を適切に繋ぐ役割としては、相談支援専門員が想定されています。
また、直接の福祉サービスを提供する事業sひょにはサービス管理責任者が配置されており、事業所が提供するサービスを障害者のニーズに合わせ、支援場面でリアルタイムにきめ細やかな調整を繰り返しながらサービス提供することになります。
特に意思表出や意思決定に支援が必要な障害者に対しては、十分な配慮が必要で家族の協力が不可欠となります。家族を含め相談支援専門員やサービス管理責任者等がチームとなり、協働することで障害者への支援の質の向上が望めます。
2⃣障害者を中心とした支援と家族への配慮
障害のある人への介護は、本人を中心に置くことが基本となります。しかし現実には、障害者の表出した希望は、両親や家族の意見にかき消されて、家族主導の支援が行われてしまっていることは、様々な場面で指摘されています。
例えば、就職時期を迎えた重度の知的障害者を抱える家族は、「安全」や「リスク」を重視してしまい、本人の人生の糧や夢など前向きな生き方を支える要素を分かりにくくしてしまうことがあります。障害の有る無しは関係なく、多くの人々にとって家族は唯一無二のかけがえのない存在です。
家族が良かれと考えて出した結果が、障害者の可能性を著しく狭めてしまうことがあります。純粋な善意によるものであり、無意識によるものであるがゆえに、根深い問題に発展してしまうことがあるので注意する必要があります。
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