【②段差の解消と床材の選択】高齢者等への配慮に関する評価基準 vol.177

こんにちは 介護ラボ・カナログのkanaです。今日は福祉住環境の中から「段差の解消と床材の選択」について、昨日・今日の2回にわけて書いていきます。

さまざまな場所での段差の解消とは?

Contents

1.建具の敷居段差
 1⃣床面と敷居の段差の解消
 2⃣引き戸の敷居周辺の段差の解消
 3⃣その他の段差
2.床材の選択
3.電動車いすを使用する場合
4.高齢者等への配慮に関する評価基準

1.建具の敷居段差

建具の敷居段差、スキップフロアなどの段差の意味と、その解消法を理解します。また、室内の歩行移動や車いすでの移動がスムーズに行える床材の重要性もまとめていきます。

段差を完全に解消することは困難ですが、2000年4月施工の「住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅品確法)」第3条第1項の規定による「日本住宅性能表示基準」では、5mm以下の段差を許容しています。従って、建築主には5mm以下の段差は「段差なし」の意味合いであることについて了解を得ておく必要があります。

住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅品確法)とは?

2000年(平成12)施工。住宅の品質確保の促進、購入者等の利益の保護などを目的としている。この法律では日本住宅性能表示基準が設けられ、高齢者等への配慮に関する評価基準として10項目が定められている。各項目は1~5の等級で表示され、等級5が最も厳しい基準となる。

1⃣床面と敷居の段差の解消

床仕上げの「見切り」に用いられる洋室と洋室間の段差や洋室と廊下の敷居段差、洗面・脱衣室と廊下間の異なった床仕上げ材を分けるための建具敷居は、床面レベルまで敷居を埋め込むか、仕上げの境目を「への字プレート」で抑えて解消する。

2⃣引き戸の敷居周辺の段差の解消

床面にフラットレールを取り付ける方法とV溝レールを埋め込む方法がある。フラットレールを取り付ける場合、平坦なy床面に板状のフラットレールを固定する。V溝レールを埋め込む場合、床仕上げ材との接合面に隙間が空かないよう、あらかじめ引き戸の下枠(敷居)にV溝レールが埋め込まれている部材を使用するとよい。どちらも将来レールが浮いてこないようにしっかりと床下地に固定します。それでも残る段差は、すりつけ板で対応します。

フラットレールの設置
床板の施工の後にレールを取り付けるので誤差が生じ難い。床板表面からレール厚さ(5mm弱)の緩やかな凸部があるので、生活者に支障がないか確認する必要がある。

V溝レールを直接埋める方法
床板に直接V溝レールを埋め込むとレールと床仕上げ材の隙間が空きやすいので、レールの固定を堅固にすることが重要になります。

V溝レールが埋め込まれた部材を使用する方法
V溝レールをあらかじめ埋め込んだ部材を用います。部品化されているので施工しやすく仕上がりの精度もよくなります。

3⃣その他の段差

スキップフロアなどの段差は、住宅の構造により、「階段昇降機」や「段差解消機」、「ホームエレベーター」の使用を検討します。

スキップフロアとは?

1階、2階といったはっきりとした階構成とは別に、一部の部屋の床面レベルが他の床面レベルと大きく異なる住宅部分をいいます。傾斜地に建てられた住宅によく見られます。

2.床材の選択

床材に問題があると、歩行移動や車いすの移動がスムーズに行えなくなります。特に下肢機能の低下した高齢者は、足を滑らせる原因となるので配慮が必要になります。

  • 床材は、滑りにくく強いものを選ぶ。特に水に濡れた時に足が滑らない床材を選択する。乾いた状態では滑りにくくても、水に濡れると滑りやすくなる床材には要注意である。
  • 床材は、300mm×300mm以上のサンプルを使い最も滑りやすい状況で実際に試してみます。屋外では靴を履き、屋内でははだしやスリッパ、靴下など普段の生活に近い状態で確認します。水回りの塩化ビニルシートはクッション性は良いが、表面仕上げが薄いと耐久性に劣ります。
  • 車いすの場合は、車輪がねじれた時の衝撃で床面に付くゴム跡が目立ちにくい色の床材を選びます。また、屋外で使用する車いすを屋内で使用する時は、車輪に着いた砂ぼこりで下地の合板を傷めないよう、仕上げ材の厚さが1mm以上ある床材を選択します。

3.電動車いすを使用する場合

新築、改造共に、大引や根太など下地の強度を確認します。店舗などに使用する重歩行用の床材は、費用は掛かりますが、水濡れや重量物に対応できます。

4.高齢者等への配慮に関する評価基準

専用部分、段差の項

●段差(原則すべての床)
段差なし(5mm以下)

●玄関(勝手口)
・くつずりと玄関外:高低差20mm以下
・くつずりと玄関土間:高低差5mm以下
・玄関上がり框:110mm以下(接地階においては180mm、踏み段を設ける場合は360mm以下)
・上記以外(勝手口等):規定なし

●浴室出入口
・日常生活空間内の浴室(高齢者利用の1つ):段差なし(5mm以下)
・上記以外:規定なし

●バルコニー
・日常生活空間内のバルコニー(高齢者利用の1つ):180mm以下(踏み段を設ける場合360mm以下)の単純段差
・上記以外:規定なし

●明解段差
・日常生活空間外の室内(室の部分の床とその他の部分の床):90mm以上の段差なら可
・日常生活空間内(室の部分の床とその他の部分の床):300mm以上450mm以下なら可(但し、介助用車いすの移動の妨げとならないこと、面積3⃣㎡以上9㎡未満、当該部分の面積が18㎡以下の場合は当該居室面積の2分の1未満であること、間口1,500mm以上、その他の部分の床より高いこと)

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