こんにちは 介護ラボ・カナログのカナです。今日は福祉住環境の中から「内部障害」について、全3回の3回目になります。
「5つの内部機能障害:心臓・呼吸器・腎臓・小腸・直腸・膀胱」
Contents
1.肝臓機能障害
1⃣特徴と原因
2⃣治療とリハビリテーション
2.内部機能障害の在宅療法と医療機器
1⃣心臓機能障害
2⃣呼吸器機能障害
3⃣腎臓機能障害
4⃣小腸機能障害
5⃣膀胱・直腸機能障害
1.肝臓機能障害
1⃣特徴と原因
肝臓は吸収した栄養分の分解・合成・解毒作用など生命維持に欠かせない働きをしていますが、その肝臓の機能が障害を受けて正常に機能しなくなった状態を「肝臓機能障害」といいます。肝臓は再生力の強い臓器の為、治療が可能なことが多いですが、重症化すると難しくなります。さらに強い全身倦怠感や有痛性痙攣により、日常生活に影響が出てくるこも多くなります。
肝臓機能障害を引き起こす疾患には、
- 「B型・C型ウィルス性肝炎」
- 「自己免疫性肝炎」
- 「アルコール性肝障害」
などがあり、これらは進行すると肝硬変から肝がんへと移っていく場合がります。
2⃣治療とリハビリテーション
治療法として、B型・C型ウィルス性肝炎、自己免疫性肝炎は薬物療法が中心になり、アルコール性肝障害は禁酒を基本とします。
肝硬変などの肝不全で余命半年などの状態に陥った場合には、肝移植が検討されることもあります。
塩分接種を控えた食事をとるようにすることと、適度な運動を心掛けるようにすることが大切です。
2.内部機能障害の在宅療法と医療機器
1⃣心臓機能障害
「心臓ペースメーカー」
心臓を収縮させ血液を送り出す機能が低下している場合、胸部の皮下に埋め込み使用します。強い電磁波は誤作動を起こすため、家電製品の選択に十分配慮します。
2⃣呼吸器機能障害
「在宅酸素療法」
慢性呼吸不全で安定した状態の患者に、生命予後の延長とQOLの改善のため適用されます。器具の2m以内は火気厳禁。外出時などには携帯用酸素ボンベを使用します。
「在宅人工呼吸療法」
神経・筋疾患者を対象とする在宅療法。気管切開を行う「気管切開人工呼吸法」と、行わない「マスク式人口呼吸療法」があります。
3⃣腎臓機能障害
「血液透析」
体外の透析器に血液を通過させ体液の調整を行う体外循環治療。在宅で安全に行うためには、適応の慎重な判断、患者・家族の教育・訓練・十分な支援体制が必要となります。
「腹膜透析」
腹腔内にカテーテルを留置、透析液を注入して腹腔内に停留した状態で透析を行い、一定時間後に廃液と注液を繰り返します。この間は比較的自由に行動ができます。自分で透析を行う連続携帯式腹膜透析(CAPD)と、就寝中に装置が自動的に交換する自動腹膜透析(APD)があり、現在はCAPDの実施が標準的です。
4⃣小腸機能障害
「経管栄養法」
鼻から管を入れる経鼻経管栄養と、腹壁に孔を開けて入れる胃瘻・空腸瘻とがあります。前者は誤嚥性肺炎を起こすこともあり、後者の方が介護者が管理しやすいです。
「中心静脈栄養法」
中心静脈へはカテーテルのほか、皮下埋め込み式ポート(カテーテル)が用いられることもあります。後者は、カテーテルの露出がなく、入浴などが自由に行えます。
5⃣膀胱・直腸機能障害
「ストーマ装具装着」
腸や膀胱の疾患で肛門や尿道が使えず、腹部に人工的に増設した排泄口をストーマといいます。排泄物受けの装具が必要。換気に注意。器具の洗浄場所が必要となります。
「人口導尿」
排尿障害・尿閉を呈する場合、対象者自身あるいは介助者がカテーテルを尿道口に一時的に挿入して尿を排出する方法。手指や尿道口周囲、及び器具を清潔に管理することが必要です。
「膀胱留置カテーテル」
カテーテルを尿道から挿入して留置する方法。排尿障害があり、トイレに行けない場合に行われます。
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